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岩手県岩泉町でドローンを活用した新たなスマート物流体制構築に向けた共同配送実証実験を実施

新たなスマート物流体制構築に向けた共同配送実証実験のアイキャッチ画像

岩手県、岩泉町、エアロネクスト、NEXT DELIVERY、セイノーホールディングス、岩泉ホールディングス、岩泉自動車運輸の各団体は1月9日、岩泉町内で新しい物流モデルの実現を目指した実証実験を公開した。

この取り組みは、地域課題の解決とスマート物流の構築を目指したものだ。

本実験では、NEXT DELIVERYと岩泉町に本社を置く岩泉ホールディングスおよび岩泉自動車運輸が協力し、セイノーホールディングスとエアロネクストが開発する「SkyHub」構想を基に、ドローン配送と陸送を組み合わせた効率的な物流の実現可能性を検討した。

岩泉町は本州最大の面積(99.23平方キロメートル)を誇り、人口は2024年1月時点で8013人だ。

町内は山間部に広がり、住民の生活圏が分散している。

そのため、食料品のアクセスが困難な住民が40%以上を占めるなど、買い物弱者の割合が全国平均(24.6%)を大きく上回っている状況だ。

町中心部の岩泉地区から基幹エリアである安家地区(人口412人)までは車で40分(21.5km)の距離にあり、有芸地区(人口155人)までは車で35分(18.4km)かかる。

このように、移動の不便さが生活の課題となっている。

この背景を踏まえ、今回の実験では陸送と空送を組み合わせたハイブリッド輸送による効率的な物流を模索するとともに、住民の生活利便性向上や地域産業の活性化を目指した。

さらに、デジタル技術を活用した買い物弱者対策や災害時の物資輸送の課題解決を検証した。

実験では、岩泉ホールディングスが提供する「岩泉ヨーグルト」と岩泉自動車運輸の荷物を、エアロネクスト開発の物流専用ドローン「AirTruck」に搭載し、片道約4.2㎞を約10分で配送した。

荷物は旧安家小学校から松ケ沢公民館まで運ばれ、その後、陸送で最終目的地に届けられた。

配送品を受け取った住民の中山さんは、「2016年の台風10号の際には、市街地との往来が半月ほど途絶えた経験がある。こうしたサービスがあれば非常に助かる」と話した。

今後、地域住民の理解を深めながら、次世代技術を活用した物流モデルの社会実装を進めていく計画だ。

ドローン配送と陸送の融合による新たな物流システム「SkyHub」が地域課題の解決に寄与することが期待される。

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この記事を書いた人
ドローン合宿コラムサイト専属の女性ライター。ドローン関連のお仕事に6年間以上携わっています。また、ドローンショーが好きで定期的にイベントを見に行きます。ドローンに関する情報をいち早く発信致します。