大阪万博2025の目玉!ドローンタクシーとは?世界と日本の最新動向を徹底解説

2025年4月、大阪の夢洲(ゆめしま)にて「大阪・関西万博」が開催されます。

目玉の一つがドローンタクシー。

ドローンタクシーは「空を自由に飛ぶ」という夢を実現する可能性を秘めています。

ドローンタクシーについて一緒にみてみましょう。

ドローンタクシーとは?

出典:(C) EHang

ドローンタクシーは、人を乗せられるほどの大型ドローンを飛行させ、人を目的地まで運ぶサービスのことです。

ドローンタクシーは「空飛ぶクルマ」とも呼ばれ、分類によって「VTOL」、「eVTOL」といわれます。

ドローンは配達や物流などの「物」を運びますが、ドローンタクシーは「人」を運びます。

ドローンタクシーの実現に向けて世界中で開発が進められています。

空の交通手段は飛行機かヘリコプターが主流でしたがドローンタクシーが実現すれば、個人が空の上を自由に移動する新しい社会が築き上げられるかもしれません。

ドローンタクシーの利用シーン

ドローンタクシーによってスムーズな移動が実現するかもしれません。

大阪や東京などの都市部ではドローン飛行することで渋滞を回避することができ、道路が整備されていない場所や離島では交通手段となりえます。

また、災害時の迅速な救助や現状把握、調査活動などがスムーズにできるといわれています。

多種多様な方面で活躍が期待できるドローンタクシー。

世界と日本のドローンタクシーの取り組みを紹介します。

ドバイにおけるドローンタクシーの取り組み

アラブ首長国連邦ドバイでは、ドローンタクシーの開発が盛んに行われています。
2021年7月にドローンタクシーの無人テスト飛行が行われました。

2026年にはバーティポート・ターミナルという「ドローンタクシーの空港」がドバイ空港に新設予定です。

バーティポート・ターミナルを設置している国は現時点でイギリスだけです。世界屈指のセレブが集まるドバイでバーティポート・ターミナルが完成すると個人ジェット機や、ドローンタクシーが空を飛び交いそうですね。
完成が楽しみです。

中国におけるドローンタクシーの取り組み

中国といえば、ドローン業界で圧倒的なシェアと知名度を誇っている世界最大手「DJI」があります。

中国には「DJI」以外に多くのドローン会社が存在し、ドローンタクシーに力を入れているのは「EHang社」です。

「EHang社」は世界各国でテスト飛行をしており、2021年6月には日本の岡山県でドローンタクシー「EHANG 216」のテスト飛行を行いました。

出典:(C) EHang

ドローン業界を牽引している中国のドローンタクシーだけあって、完成度の高いといわれています。展示会ではブースに人だかりができるほど注目を集めています。

2025年大阪万博での日本企業の取り組み

2025年大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。 「未来社会の実験場」というコンセプトのもと準備が進められています。

公式ホームページが公開しているフライスルーの終盤に、ドローンタクシーとバーティポート・ターミナルが描かれていて、まさに近未来です。

大阪府は2021年度の予算案で「空飛ぶクルマ社会実装推進事業費」として2,000万円を新規計上したことから、ドローンタクシーに力を入れていることがわかりますね。

出典:(C)expo2025

万博会場の内と外をつなぐドローンタクシーの運航はANA及びJoby Aviation、JAL、丸紅、SkyDriveの5社に決まりました。

ANA及びJoby Aviationはアメリカの「eVTOL Joby S-4」、JALはドイツの「VoloCity」、丸紅はイギリスの「VX4」、SkyDriveは日本の「SD-05」のドローンタクシーを採用しています。名だたるドローンメーカーの中に国産があるのはうれしいですね。

「SkyDrive」はどのような会社なのでしょうか。

出典:(C)skydrive

SkyDriveの本社は愛知県豊田市で、東京都新宿区と大阪市北区梅田を拠点に活動しています。

トヨタ自動車の出身者が設立し「空のモビリティ革命で常識を変えたい」と代表取締役の福澤氏は話します。

「SD-05」は2人乗りの機体で最高速度は時速100キロ、最大航続距離は10キロです。

ドローンタクシーのサイズが世界最小で、限られた場所でも離着陸できる利便性を重視しています。

さて、ドローンタクシーが大阪万博で運航するとき、私たちが乗れる料金であるか気になりますよね。

ドローンタクシーの乗車料金は初乗りで680円、以降は10秒ごとに250円と発表されました。初乗り料金が大阪のタクシーと同じ料金だと注目されています。

大阪市内から万博会場の夢洲までのルートは約15分で約2万円の運賃となります。

これだけを聞くと料金が高いと思いますが、タクシーだと約30分で約5,000円です。

時間短縮と近未来のドローンタクシーに乗れると考えると安いかもしれません。

ドローンタクシーの課題

世界中でドローンタクシーの開発が進み、実際に人を乗せたテスト飛行が多く行われています。

ただし、ドローンタクシーの実用化に向けての法律の整備や、機体の安全性、バッテリー問題は避けては通れない課題です。

日本では2018年から空の移動革命に向けたロードマップの議論がはじまり2023年3月で第9回を迎えました。2025年の大阪万博に向けて議論は続いています 。

また、現在ドローンタクシーに使われているリチウムから作られたバッテリーが重すぎる問題があります。

人を運びながら、緊急時対応の飛行時間が確保できるバッテリーの開発が課題です。

まとめ

出典:(C) EHang

ドローンタクシーについて紹介しました。

夢物語だと思っていたので、私が生きている間にドローンタクシーを使うことが当たり前の世界になるかもしれないと思うとわくわくします。

2025年に開催される大阪万博をきっかけに、ドローンタクシーが私たちの日常に溶け込む1年になりそうですね。

解決すべき課題はまだまだありますが、ドローンタクシーに乗って大阪の空を駆け巡る様を想像すると、今から楽しみでなりません。


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この記事を書いた人
徹底的なリサーチで未知の領域をも探求する、ドローン関連が得意なライターです。