「空の産業革命」と呼ばれているドローン。
そのように呼ばれて活気のある業界です。
ゆえに、株式市場も盛り上がっていてドローン関連銘柄をポートフォリオに組み込む投資家も多くいます。
ここでは、日米の株式市場に上場しているドローン関連企業を紹介します。
ぜひ最後まで読んでください。
出典:(C) DJI
ドローンビッグ3の一角を担うdji。
これまでもdjiの上場は噂でありました。
最も有力だったのは2020年です。
2020年に中国メディアは「djiが2021年を目途に香港市場に上場する」と報道しました。
しかし、2023年になっても上場の気配はありません。
djiが上場しない理由は2つあります。
1つ目は米中摩擦です。
アメリカは安全保障の観点から「エンティティー・リスト」にdjiを指定しています。
2020年、アメリカのドローン市場はdjiが半分のシェアを占めていました。
もっとも、売り上げが期待できる市場での不透明感。
それが少なからず影響しているのです。
2つ目は世界的なインフレです。
インフレのため、世界各国の中央銀行は利上げをおこなっています。
この利上げが新規上場の資金繰りを悪化させているのです。
現在はdjiに限らず、どの企業も資金繰りは苦しい状況です。
日本においても上場を延期した企業が多くあります。
当面はdjiの上場はないでしょう。
出典:(C) illustAC
ACSLは千葉大学発のドローンスタートアップです。
2013年11月に設立され、2018年12月21日に東証マザーズに上場しました。
ドローン専業メーカーでは国内唯一の上場企業です。
ACSLは自律制御システムを独自開発しています。
それを用いた産業用ドローンの開発・製造・販売をおこなっています。
代表的な製品は「蒼天」ブランドです。
自立制御システムを搭載して国内外から高い評価を得ています。
ドーンは東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。
ドーンはGIS(地理情報システム)技術のパイオニア的企業です。
株式市場では、ドローン関連筆頭銘柄の1つとされています。
双葉電子工業は東京証券取引所プライム市場に上場しています。
主な企業活動は以下の4項目です。
双葉電子工業のドローンの強みは長時間の定点監視や捜索、放送、医療物資の搬送などです。
過酷な環境でも対応可能な産業用ドローンとして評価されています。
ドローンブランドには産業用ドローン「FMCシリーズ」があります。
「FMCシリーズ」は安全性に優れています。
「どのくらい安全性に優れているか?」を気象庁風力階級表で説明します。
風力階級7レベル(樹木全体がゆれ、風に向かって歩きにくい状況)の環境下でも安定飛行が可能なレベルです。
エアロバイロンメント(Aerovironment Inc.)はアメリカのNASDAQ市場に上場している企業です。
主に無人航空機システム、無人地上車両などの製造に従事しています。
他には電気自動車用充電池の高速充電システムの生産、長距離追尾アンテナ、センサー、ミサイルシステム事業などを展開しています。
アンバレラはアメリカのNASDAQ市場に上場しています。
アンバレラはドローン向けHD画像圧縮システムをdjiに提供しています。
もともとは、監視カメラや車載カメラのHD画像圧縮システムを提供していました。
しかし、将来はドローン向け市場規模が大きくなると予想して軸をこちらに置き始めました。
アンバレラのHD画像圧縮システムは他社より優れています。
「具体的にどこが優れているのか?」というと、それはシステムの圧縮率の高さです。
ゆえに、動画ファイルがその分軽くなります。
また、アンブレラのシステムは他社のシステムにくらべて消費電力は半分です。
ドローンはバッテリーの寿命がとても重要な産業です。
バッテリーの質が他社より優れている点はビジネスにおいて他社と差別化が図れます。
この記事では、上場しているドローン関連企業について説明しました。
執筆するにあたって調べてみると、ドローン事業に参入した既存企業やスタートアップが以前よりも増えていました。
これらの企業が長きにわたって日本社会を支えることを願います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。