ドローンの世界へようこそ。
本記事ではドローンを操るための鍵となる「プロポ」について深く掘り下げていきます。
プロポは、ドローンの操縦者が地上から機体を制御するための無線送受信器であり、その正確な操作がドローン飛行の成功に直結します。
本記事ではプロポの基本的な概念から始め、持ち方、スティックの動かし方、通信方法、周波数、技適マーク、レシーバーの通信方式、チャンネル、操縦方法とモードについて解説します。
さらに、おすすめのプロポ機種や購入先についてもご紹介します。
最大手DJIのプロポから国内メーカーのフタバ、初心者に優しいマルチプロトコルプロポまで、豊富なラインナップを見ていきましょう。
ドローンのプロポの世界は奥深く、新たな発見が満載です。
出典:(C) actu.fr
プロポ (Propo)は、プロポーショナルシステム(比例制御装置)の略で、
送信機のスティックを倒した量に比例して、サーボやアンプを動かし、
機体を連動させて動作させることから、その名が付きました。
送信機であるプロポと、機体に搭載した受信機を電波で結び、
プロポで細かい制御を行うことで、機体を自由自在に動かすことができます。
そのため、主に送信機、コントローラの呼称として使われることが多く、
ドローンだけでなく、ラジコンカー、ラジヘリの分野でもそう呼ばれます。
出典: (C)Juno Beach Police Foundation
初心者の方にもわかるように、プロポの持ち方をご説明します。
プロポは両手で保持します。スティックの操作は、両手の親指を使います。
両手の親指で倒す量を加減しながら、上下左右にスティックを倒し操作をします。
出典: (C)DIY Trade
基本的にプロポは両手で持ちますが、繊細なコントロールを求められる現場では、
プロポをストラップやハーネスで固定し、人差し指と親指で操作をします。
ドローンのプロポは、2.4Ghzの電波を発信するため無線機扱いとなります。
電波法で定められている技術基準に適合している無線機であることを証明する、
技適マークが無いプロポを利用すると電波法に触れるので注意が必要です。
海外製のドローンなどで5.8GHz帯の電波で操縦するものもありますが、
無線資格が必要となるため、まずは技適マーク付きのプロポをおすすめします。
またドローンのプロポを選ぶときに考えないといけないのは通信方式です。
プロポの通信方式は、プロトコルと呼ばれます。
ドローンには、レシーバーというプロポからの電波を受信するパーツがあります。
そのレシーバーのプロトコルに対応した送信機でなければ、操縦ができません。
有名なプロポメーカーだと、以下のようなプロトコルがあります。
プロトコルの種類がありすぎて、初心者は悩んでしまうと思いますが、
プロトコルに縛られたくない場合、マルチプロトコルのプロポをおすすめします。
プロポには、チャンネルというドローンに電波を送信するパーツがあり、
ドローンのひとつの操作に対して、プロポのひとつのチャンネルを割り当てます。
単純にドローンを飛行させるだけであれば、
スロットル(上昇下降)、ラダー(左右旋回)、エレベーター(前後移動)、
エルロン(左右移動)、最低4チャンネルあれば操縦が可能です。
飛行モードの変更、カメラ操作などにも、チャンネル割り当てが必要になります。
市販されているプロポでは、8、12、14チャンネルなどがあります。
チャンネルが8-10くらいあるプロポを選んでおけば、中級レベルまで使えます。
通常、ドローンのプロポはスティックタイプのものを使用します。
操縦モードとは、2本の操作スティックの操作の割り当てのことです。
ドローン操縦でプロポをはじめて使う方には、モード2のプロポがおすすめです。
モード1-4について、個々に説明します。
出典: (C)Pigvador.com
モード1
モード1はスロットルが右スティックに割り当てられています。
モード2
モード2ではスロットルが左に割り当てられ、エレベーター操作も逆になります。
モード3
モード2の左右のスティックの役割が逆になります。
モード4
モード4は主に左利きの人が使います。モード1の左右の割り当てが逆になります。
左スティック上下:スロットル(上昇下降)
左スティック左右:エルロン(左右移動)
右スティック上下:エレベーター(前後移動)
右スティック左右:ラダー(左右旋回)
出典: (C)DJI
DJI RC スマートモニタは、Mavic 3専用のディスプレイ内蔵型の送信機です。
モニター内蔵型ですので、スマートフォンなどを取り付ける必要がありません。
操作スティックには、デュアルスプリングを採用し、快適な操縦が可能です。
丈夫な軽量ボディーに高性能なフルHDディスプレイを搭載し、
バッテリーも4時間と、長時間の操縦でも安心して使用できます。
出典: (C)VOX MEDIA
DJIのドローンには、機体と一緒にプロポがついてくる場合がほとんどです。
それぞれのモデルの本体に合ったスタイリッシュなデザインが魅力です。
出典: (C)双葉電子工業株式会社
フタバ(Futaba)の正式な会社名は、双葉電子工業株式会社です。
ドローンだけでなく、ラジコンなどのプロポ全般で有名な日本のメーカーです。
高品質とバリエーションの豊富さが人気で、アフターサービスの対応も強いです。
日本のメーカーなので、説明書が日本語でわかりやすいという利点もあります。
出典: (C)双葉電子工業株式会社
初心者にもおすすめできる、フタバのエントリーモデルです。
マニュアルもわかりやすく、操作方法が簡単で、安定した飛行が楽しめます。
チャンネル数は10個、フタバ製のプロポの中では、価格もお求めやすい方です。
出典: (C)双葉電子工業株式会社
多くのファンを虜にし続けている、フタバのベストセラーモデルです。
フルカラー大型TFT-LCDワイドスクリーンを採用したタッチパネルと、
ボールベアリングを使用した操作スティックを採用し、快適な操縦が可能です。
プロトコルに縛られず、複数のドローンを1台で操作したい方におすすめの、
互換性のあるマルチプロトコルプロをチョイスしてみました。
日本の技適マークがついているので安心して購入できます。
出典: (C)Jumper
チャンネル数は12個、また、30種類以上の設定を保存しておくことができます。
価格は日本製よりはずっとお求めやすいですが、画面の表示やマニュアル等、
すべて英語です。安価にプロポを手に入れたい方におすすめのモデルです。
出典: (C)JUMPER
JUMPERのプロポは、マルチプロトコルプロポが多く、様々なモデルがあります。
こちらはゲームコントローラーのようなマルチプロトコルプロポです。
マルチチャンネルに設定可能です。USBで充電可能なところも魅力です。
出典: (C)Co-Sodate
ところで、ドローンのプロポはどこで購入できるのでしょうか。
まず、Amazonは取扱数も多く、価格も最安値であることが多いです。
DJIなど有名なメーカーのものであれば、ビックカメラやヨドバシカメラなどの、
電気量販店でも購入できます。実物を確認してから購入ができて安心です。
最近では、ラジコンなどを販売しているホビーショップでも購入ができます。
出典: (C)Banggood
どうしても安くプロポを手に入れたい方には、海外通販をおすすめします。
日本では手に入らない機種を安価に入手できます。
ただし、技適マークがないプロポや、品質面でも心配な商品も多くあります。
トラブルになっても英語でしかクレームができませんので、注意が必要です。
ドローン関連の商品をよく輸入しているドローンファンの間では、
ドローン関係の商品数が多いショッピングサイト、Banggoodが人気のようです。
ドローンのプロポについて、様々な角度からリサーチしてみました。
プロトコルやチャネル、モード、初心者には聞きなれない単語が多かったですが、
少しだけプロポについて詳しくなれたのではないでしょうか。
将来、レースドローンや、ドローンのカスタムをやりたい方には、
プロポがさらに重要になってくると思いますので、詳しく調べてみてくださいね。