ドローンは無線で機体を操作するという点では、ラジコンと同じです。しかし、ラジコンとドローンには明確な違いもあります。今回は、ドローンとラジコンの共通点と違いを解説します。
国土交通省では、ドローンとラジコンのヘリコプターや飛行機を「無人航空機」と称しています。
以下に、ドローンとラジコンの共通点と違いをより詳しく紹介していきます。
ドローンとラジコンは、無線を通じて遠隔操作できるという点が共通しています。ドローンもラジコンも、コントローラーを使って機体を飛ばす仕組みです。
ちなみに、ラジコンというのはラジオ コントロールの略です。1955年に増田屋コーポレーション(MASUDAYA)が「ラジコン」という言葉を商標登録したため、ほかのラジコンを販売している会社は主に「RC」と表記しています。
操作技術は練習によって上達でき、ラジコンやドローンの操縦技術を競う大会も頻繁に行われています。
ドローンとラジコンの最大の違いは、フライトコントローラーの搭載です。
ドローンに搭載されているフライトコントローラーは、「ジャイロセンサー」「気圧センサー」「GPS」などがあります。
※ジャイロセンサー等が搭載されている一部のラジコンもあります。
ジャイロセンサーとは、スマートフォンに搭載されている、スマホを縦にしたり横にしたりすると画面もそれを感知して同調する機能です。ドローンでは、風にあおられた場合に機体を建て直すためなどに用いられています。
また、GPSで自分の位置を常に把握しているので、風に流されても航路を自動修正できます。
ラジコンヘリコプターや航空機は、機体の制御をすべて手元のコントローラーで行います。
そのため操縦の難易度が高く、思い通りにコントロールするには長い練習が必要です。
一方、ドローンはフライトコントローラーのサポートがあるので、ラジコンと比べて短期間の練習で思い通りに飛行させられます。
実際、ドローンスクールは2~3日でドローンの基本的な操縦技術がおおよそ身につけられるコースも多いです。
ただし、いくらドローンが操縦しやすいからといって、どこでも飛ばせるわけではありません。国土交通省では、「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」を定めています。
総重量100g以上のドローンを屋外で飛ばす場合は、必ず目を通しておきましょう。
このほか、ドローンの操縦に関しては自治体が独自のルールを定めているところもあります。
ドローンを屋外で飛行させる場合は、必ず自治体の条例もチェックしてください。
ドローンとラジコンを比べた場合、ドローンのほうがフライトコントローラーがついている分、操縦の難易度は低めです。
ですから、手早く無人航空機を思い通りに飛ばしたい場合は、ドローンを選びましょう。子どもから大人まで幅広い年代で楽しめます。ただし、屋外を飛行させる場合は飛行ルールを守ってください。