近年、ドローン技術の発達により、我々がドローンショーを目にする機会も徐々に増えてきました。
東京オリンピック、パリオリンピックでもドローンショーの演出が行われ、花火に並んでイベントを彩る催しになったといっても過言ではありません。
しかし、ドローンショーがどのように行われているのか、どのようにアニメーション演出しているのかを詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ドローンショーの仕組みや、ドローンショーで使われるドローンの機種などを徹底解説します。
また、ドローンショーを実施できない場所や個人での開催は可能なのかも詳しく紹介します。
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ドローンショーは、数百機から数千機のLEDライトを搭載したドローンを上空に飛ばし、夜空にイラストや企業ロゴなどを描き出して演出するイベントです。
夜空を演出するショーと言えば花火が有名ですが、ドローンショーは花火と違って煙を出さないため、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出と吸収の量を均衡させる)型の花火とも呼ばれており、環境に配慮しているのが特徴です。
また、花火は風向きや風の強さによって煙が重なってしまい綺麗に見えない場合がありますが、ドローンは煙を出さないのでどこからみても綺麗に見えるメリットがあります。
ドローンはLEDライトの光で演出するため、火薬を使用する花火と違って事故が起こりづらく安心です。
そして、LEDライトとコンピューターによって制御された動きによって、細かい文字やイラストまで表現できるので、企業のプロモーションでQRコードを表示させるなど複雑な演出も可能です。
ドローンショーでは、数百機から数千機のドローンが稼働しますが、それらを人の手によって一つずつ操縦しているわけではありません。
あらかじめプログラミングによって動きを設定されたドローンが、自動的に飛行する仕組みになっています。
通常ドローンはコントローラーを使って操縦しますが、ドローンショーでイラストや文字を表現するには少しのズレも生じないような規則正しい飛行が求められます。
移動距離や飛行の高さ、スピードが少しでもズレてしまうと、美しい演出ができないだけではなく、ドローン同士が衝突してしまい、破損のリスクや観客や通行人のケガにも繋がります。
そのような正確な操縦を複数の人間によって実現するのは不可能なため、コンピューター制御によるプログラミング操縦が行われているのです。
また現状、ドローンの連続飛行可能時間は長くても20分程度のため、それ以上の長時間による演出は不可能となっています。
日本では安全のためにバッテリーに余裕を持った時間設定するため、ドローンショーのプログラムは10分程度で終了するものがほとんどです。
手動操縦でドローンショーを実施することはかなり難易度が高いですが、不可能ではありません。
ただし、大量のドローンを人間の手によって規則正しく操縦するには、高い操縦スキルと知識を持ったドローン操縦士であることが必須条件になります。
ドローンショーを手掛ける「有限会社ティーツーアール」では、ドローンショーを実施した際に、ドローンの異常を感知すると自動操縦から人の操作に切り替えて、LEDライトを消して基地に戻し、落下を防いでいます。
このように、手動であれば臨機応変な対応が可能ですが、ドローンショーのように多くのドローンを一斉に飛行させる場合は操縦する人数も多く確保する必要があります。
費用面で言うと、少ないドローン台数でドローンショーを実施する場合は、プログラミングする費用より手動操作する方がコストを抑えられる可能性があります。
ただし、前述したように手動操縦の場合は操縦士の高い技術が求められるのと、衝突のリスクが高まるため、プログラミングによる自動操縦がおすすめです。
ドローンショーで表現できるアニメーションは、文字、イラスト、企業のロゴ、QRコードなど多岐にわたります。
ドローンショーでは、数百機から数千機のドローンを使ってドット絵のように絵柄を作り出すため、細かなデザインも鮮明に映し出せます。
また、イラストを動かせるので、例えば鳥の羽を動かして羽ばたかせたり、龍が火を吹いたりといったアニメーションも表現可能です。
ドローンショーは花火のようなエンターテイメントとして実施されることがありますが、企業ロゴやメッセージ、QRコードを街の夜空に映し出して広告として利用できるのも特徴です。
空に大きく映し出されるので見る人の目に留まり、撮影した写真や動画がSNSにアップされることで宣伝効果を生み出します。
さらに、QRコードを表示させて読み取ることでホームページや購入サイトに誘導するなど、プロモーションに活用されています。
このようにドローンショーは、新しい広告としても活用範囲が年々広がり注目を集めています
ドローンショーに使用されるドローンは様々な種類があります。
1.DSJ MODEL-X
2.Shooting Star
3.RiFF-JP
ここでは、ドローンショーで使用される主な機種を3つ紹介します。
次の項目から詳しく説明していきます。
『DSJ MODEL-X』は株式会社ドローンショー・ジャパンが自社開発したドローンショー専用の機体です。
旧モデルの「unika(ユニカ)」から大幅アップグレードして、2024年10月31日から予約受付が開始されました。
この機体は、世界水準のスペックを持ちながら、製造プロセスを見直し量産化したことで1機あたり税込価格99,000円という高いコストパフォーマンスを実現しました。
これは、一般的な海外製品の半額以下であり、ドローンショー専用機体として最安値の価格設定です。
機体の金額を抑えることで、ドローンショー実施のコストも下げられ、ドローンショーの普及につなげたいという思いが込められています。
DSJ MODEL-Xの主な製品特徴として、以下が挙げられます。
DSJ MODEL-Xは、機体とバッテリーの改良によって連続飛行時間は最大20分となり、ショーの事前準備と演出に十分な時間を確保できるようになりました。
機体の主要部分には撥水加工が施されており、雨量2mmまでの天候で飛行が可能になり、天候に左右されない飛行が可能です。
また、バッテリーの充電システムを新しくしたことで最大77機を一度に充電できるようになり、ショーの準備時間が大幅に短縮されました。
機体の形状にもこだわり、コンパクトなサイズ感とスタッキング(積み重ね)機能により運搬や保管の効率を向上しています。
『RiFF-JP』は、株式会社レッドクリフが導入を予定しているドローンショー用機体です。
このドローンは中国の高巨創新科技開発(ハイグレート)社で開発されたドローンで、従来機「EMO-JP」の上位モデルにあたります。
安定感のある飛行性能をそのまま引き継いで、飛行時間最長39分、最大飛行速度20m/sと、従来機の約2倍のスペックを実現しました。
最大の特徴は多彩なアタッチメントで、花火・スモーク、レーザー、LEDランタン、高輝度LEDライトなどを取り付けられます。
レッドクリフでは花火搭載ドローンショーの実績があり、ドローンのLEDライトと花火を組み合わせた新しい演出を提案しています。
また、このアタッチメントを使えばスモークを焚いてレーザーの光でプロジェクションマッピングのような演出も可能です。
その他にも、高輝度LEDライトを使えば従来機の1.5倍の明るさでより遠くまで光を届けられたり、ぼんぼりのような立体の丸い形をしたLEDランタンによって、通常のドローンのドットのような光とは一味違う演出をしたりと、新しいドローンショーを表現できます。
『Shooting Star』は、Intel社が開発しているドローンです。
もともとIntel社はパソコンのCPUの開発・製造で有名な会社ですが、ドローンに使用されるチップの製造にも取り組んでおり、その性能の高さから、東京オリンピックのドローンショーではIntel社のドローンが使用されました。
「Shooting Star」は、独自のソフトウェアにより数千機のドローンを1台のパソコンで操作することが可能となっています。
また、重さ330g、ローターの直径15cmと小型で軽量のため、運搬や輸送が容易です。
さらに衝突回避システムを搭載しており、安全性も考慮した設計になっています。
「Shooting Star」には『PREMIUM』と『CLASSIC』の二つの種類があり、「PREMIUM」は「CLASSIC」よりもLEDライトの数が多く、風圧抵抗が強いため、より精度の高いドローンショーの実施が可能ですが、その分コストも高くなります。
現時点で「Shooting Star」は一般販売されていませんが、Intel社ではドローンショーのソフトウェア開発、飛行許可申請、セットアップなどを一括で依頼できるパッケージプランを請け負っています。
個人でドローンショーを実施することは可能ですが、準備時間・飛行許可申請・運搬など膨大な時間がかかります。
ドローンショーを実施するには場所を確保し、航空法に則って飛行許可申請する必要があります。
そして、ドローンショーに必要な台数のドローンを用意し、アニメーション制作やプログラミングも自分で準備しないといけません。
このように、個人でドローンショーを実施するには、許可申請や業者の手配など段取りに莫大な時間と手間がかかるため、屋内での実施がおすすめです。
屋内の実施の場合は飛行許可の申請が必要なく、少ない機体数でドローンショーが開催できるため、コストが抑えられ、ハードルが下がります。
また、株式会社レッドクリフでは、個人向けドローンショーのパッケージプランを販売しています。
プロモーションはもちろん、プロポーズやお祝い事などを演出するために、オーダーメイドでプログラムを製作できます。
ここでは、ドローンショーを実施できない場所について説明していきます。
一般的にドローンは次の場所で飛行させることを禁止されています。
航空法に触れない場合でも開催できない条件上記に該当する場合はドローンショーが実施できないことが多いので、注意が必要です。
本記事では、ドローンショーの仕組みについてや、ドローンショーで使われるドローンの機種などについて解説しました。
ドローンショーは数百機から数千機のドローンをあらかじめプログラミング制御して操縦し、様々なアニメーションを描き出します。
手動で操縦することも可能ですが、ドローンの動きが少しでもズレてしまうと綺麗なアニメーションが表現できず、さらにはドローン同士の衝突のリスクもあるなど、高い操縦技術を必要とするためあまり現実的ではありません。
ドローンショーを開催するには、ドローンの機体を用意するのはもちろん、ショーの構成を考えてアニメーションをプログラミングしたり、航空法のもとに必要な許可申請をしたり、人員を手配したりと、多くの手間と時間がかかります。
そのため、ドローンショーの開催を考えている場合は、まず『ドローンショー・ジャパン』や『レッドクリフ』のようなドローンショーの企画実施を請け負ってくれる企業に相談するのがおすすめです。
おすすめのドローンショー企業を紹介!
全国各地で開催されているドローンショーですが
ショーを担当する主な企業は『株式会社ドローンショー・ジャパン』と『株式会社レッドクリフ』の
2社です。
株式会社ドローンショー・ジャパンは、ドローンショー開催実績200件以上で
30都道府県でショーを開催している企業です。
また、「ももクロ結成15周年記念ソングMVドローン演出」「STARDANCE in 横浜・八景島シーパラダイス」「宝塚記念ドローンショー in 平安神宮」など数多くのイベント実績があります。
株式会社レッドクリフは、国内最大規模のドローンショーを実施する企業です。
また、「ポケモンGO スペシャルドローンショー」「コカ・コーラクリスマスドローンショー」「花火搭載のドローンショー」など数多くのイベント実績があります。
ドローンショーの開催を考えている方は、お気軽にドローンショー企業様へお問い合わせください。