近年、Vlog撮影や旅先での映像記録に欠かせない存在となっている小型カメラ。その中でも特に注目されているのが、DJIが手がける「Osmo Pocket」シリーズです。
これまで高画質と携帯性を兼ね備えたモデルが次々と登場し、映像クリエイターを中心に高い評価を集めてきました。
そして今、新たな進化を遂げるべく開発が進められていると噂されるのが『DJI Osmo Pocket 4』です。
今回はDJI Osmo Pocket 4のスペック予想や発売時期、価格動向に加え、注目すべき機能や改良点について詳しく解説します。
DJI Osmo Pocket 4は、手のひらサイズながらも高性能を誇るハンドヘルドカメラとして、多くの映像制作者から注目を集めている商品です。
前モデルのOsmo Pocket 3は、4K動画に対応したコンパクトなカメラとして、Vlog撮影や旅行映像を得意とするユーザーから支持を受けてきました。
今回登場したOsmo Pocket 4では、Hasselblad(ハッセルブラッド)との共同開発による高性能なカメラ技術に加え、大型センサーや新たなプロセッサー、改良されたソフトウェア機能が組み合わさり、さらなる進化が期待されています。
2025年7月時点では、DJI Osmo Pocket 4の発売時期は公開されていません。
そこでここからは、DJI Osmo Pocket 4の発売時期を過去のOsmo Pocket発売履歴などを参照して予想していきます。
これまでの「DJI Osmo Pocket」シリーズは、新モデルが約2〜3年ごとに登場する傾向が見られます。以下は過去のモデルとその発売日です。
製品名 | リリース日 |
初代 DJI Osmo Pocket | 2018年12月15日 |
DJI Pocket 2 | 2020年10月31日 |
Pocket 2 サンセットホワイト版 | 2021年7月8日 |
Osmo Pocket 3 | 2023年10月25日 |
このようなリリースの流れを考慮すると、次期モデル「DJI Osmo Pocket 4」の登場は2026年春から秋頃になる可能性が高いと見られます。
DJIは近年、製品開発のスパンがやや長くなっている傾向もあり、仮に2025年内に新機種が出た場合、それは異例の早さと捉えることもできます。
また、現行モデルの「Osmo Pocket 3」は、Log撮影への対応や1インチセンサーの搭載など、完成度の高さが際立っており、買い替えサイクルが従来よりも長くなることも予想されます。
これらの状況を総合的に考慮すると、次の新モデルの発表は2026年前半から秋にかけてが最も現実的な時期といえるでしょう。
ここでは、DJI Osmo Pocket 4で期待されている新しい機能や特徴を徹底解説します。
特徴①Hasselbladのカメラ技術が使われる
特徴②1インチCMOSセンサーを搭載
特徴③リアルタイムHDRと高速処理を可能にした新プロセッサーを搭載
特徴④位相差検出オートフォーカス(PDAF)・アイトラッキング機能が搭載
特徴⑤アクティブトラック7.0導入で被写体を自動追従
特徴⑥デザインと携帯性がアップ
特徴⑦ソフトウェアがアップデート
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
Osmo Pocket 4の大きな進化点のひとつは、Hasselblad(ハッセルブラッド)社のカメラ技術が採用されたことです。
このHasselbladは、色の再現性や細部の描写力に優れた高級カメラメーカーとして知られており、これまでにもDJIの上位機種(例:DJI Mavic 4 Proなど)で技術提供を行ってきました。
今回のOsmo Pocketシリーズへの導入は、携帯型カメラにおける画質向上の大きな転換点と言えます。
この技術提携によって、Osmo Pocket 4は従来モデルよりも一段と高い映像クオリティを提供できる可能性が出てきました。
また、報道によれば、DJIはHasselbladの株式を最大75%まで取得する計画を進めており、両社のパートナーシップは今後さらに深まる見通しです。
この動きにより、Hasselbladの高度な技術がDJI製品全体に広く展開されていくと考えられ、今後はOsmo Pocket 4のような小型デバイスにも、より本格的な撮影機能が標準搭載されていくことが期待されます。
これにより、映像クリエイターはコンパクトな機材でも高品質な映像表現を実現でき、編集作業や後処理の手間も軽減されます。
Osmo Pocket 4には、『1インチサイズのCMOSセンサー』が搭載されると噂されています。
前モデルのOsmo Pocket 3と同様のサイズですが、新しい設計により低照度環境でのノイズ軽減やダイナミックレンジの強化が期待されています。
この大型センサーは光を多く取り込み、細部まで鮮明に捉える性能を発揮します。特に暗所や室内での撮影では、ノイズの少ないクリアな映像や写真を実現します。
さらに、このセンサーは20mm F2.0の広角レンズと組み合わされる予定です。
広い画角により、風景やVlog、複数人でのセルフィー撮影にも適しており、背景をしっかりと映し込めます。
20mmの焦点距離は、旅先でのVlog撮影や空間の雰囲気を重視するクリエイターにとって、奥行きとストーリー性をもたらす理想的な選択肢です。
また、広いダイナミックレンジにより、明暗差の大きいシーンでも自然でバランスの良い映像が得られます。
Osmo Pocket 4には、新たに開発された高性能プロセッサーが搭載される見込みです。
従来モデルと比べて処理能力が大幅に強化されており、映像データの高速処理や効率的なエンコード処理が可能となります。
特に注目されているのが、『リアルタイムでのHDRプレビュー機能』です。
この機能により、撮影前から明るさやコントラスト、色彩のバランスを目視で確認できるようになり、日の出や夕暮れといった光の変化が激しい場面でも、理想的な映像を捉えやすくなります。
さらに、この新プロセッサーは先進的なコンピュテーショナルフォトグラフィーにも対応しており、オート設定の最適化やナチュラルな色表現を実現します。
Hasselblad社の色再現技術が統合されたことにより、撮影直後の映像は非常に高品質で、編集作業をほとんど必要としません。
これにより、制作者はポストプロダクションの手間を減らし、作品の構成やアイデアのブラッシュアップにより多くの時間を割けるようになります。
Osmo Pocket 4では、オートフォーカス機能の大幅な向上が期待されています。
最新の情報によると、位相差検出方式(PDAF)とアイトラッキング技術が新たに加わる見込みです。
PDAFは、動いている被写体にも素早くピントを合わせることが可能で、正確なフォーカスを実現します。
加えて、アイトラッキングにより、顔や瞳を自動で認識し、被写体が移動していてもフォーカスを維持できるようになります。
これらの機能は、動きの多いVlogやアウトドアシーンなどで特に効果を発揮します。
例えば、自分自身を撮影しながら歩くような状況では、ピントのブレが生じやすく映像の質を損なう可能性がありますが、Osmo Pocket 4の進化したAF機能ではその問題が最小限に抑えられます。
DJIの代表的な追尾機能であるアクティブトラックは、被写体を自動で追い続けることで、カメラ操作の負担を軽減してきました。
Osmo Pocket 4では、その最新版となる『アクティブトラック7.0』が搭載されると見られ、精度の向上、エラー耐性の強化、認識スピードの向上が図られています。
この進化により、歩行やランニング、サイクリングなど被写体が移動するシーンでも、安定した構図で撮影が行えます。
特に一人で撮影するVloggerにとっては、追加の撮影スタッフが不要となり、撮影の自由度が大きく広がるメリットがあります。
旅先での自撮り撮影なども、カメラが自動で追いかけてくれるため、手間なくプロ品質の映像が得られます。
Osmo Pocketシリーズが評価されてきた理由の一つが、コンパクトかつ縦長で持ちやすいデザインです。
最新モデルでもこのスタイルが維持されると考えられており、片手で簡単に操作できる利便性が継承される予定です。
また、手ブレ補正には物理的な3軸ジンバルを採用しており、デジタル処理に頼る安定化方式にありがちな画角のクロップや画質の劣化を避けることが可能です。
これにより、映像クオリティの高さが保たれ、同ジャンルのカメラとの差別化につながります。
Osmo Pocket 4ではハードウェアだけでなく、ソフトウェア面でも改善が加えられる見通しです。
ユーザーインターフェースが刷新され、DJIの専用アプリとの連携によって、撮影から編集、共有までの流れがさらにスムーズになります。
高性能プロセッサとAIの活用により、動画にエフェクトを加えたり、自動で編集候補を提案したりと、クリエイターの作業負担を軽減してくれます。
さらに、ファイルの高速転送にも対応し、撮影した映像をその場でSNSに投稿するなど、リアルタイムでの発信を可能にします。
これまでの「Osmo Pocket」シリーズは、モデルチェンジのたびに性能が大きく向上し、価格も段階的に上昇しています。
そこで、DJI Osmo Pocket 4の予想価格を算出するために過去販売の「Osmo Pocket」シリーズの発売日の価格一覧を以下表に記載します。
モデル名 | 発売時価格(税込) | 備考 |
---|---|---|
DJI Osmo Pocket | 約45,650円 | 初代モデル/通常版のみ |
DJI Pocket 2(通常版) | 49,500円 | 標準アクセサリー同梱 |
DJI Pocket 2 Creator Combo | 64,900円 | 外部マイクや広角レンズなどのセット |
DJI Pocket 2 サンセットホワイト | 56,100円 | 限定カラー(サンセットホワイト)仕様 |
DJI Osmo Pocket 3(通常版) | 74,800円/79,200円 | 1インチセンサー搭載で価格差あり |
DJI Osmo Pocket 3 Creator Combo | 96,800円/99,880円 | DJI Mic 2などアクセサリー一式付き |
※価格は発売当時の公式情報に基づいており、一部モデル(Pocket 3)では後に価格改定が行われています。
このように、各モデルで機能面のアップグレードが図られると同時に、価格も高騰してきました。
特に「Pocket 3」では、1インチセンサーの搭載、新しいユーザーインターフェース、大型ディスプレイの採用といった大幅な進化がなされ、価格も従来より大きく上昇しています。
そのため、後継機となる「Osmo Pocket 4」の販売価格は、通常モデルでも8万円を超える可能性があり、Creator Comboでは10万円以上になることも十分に考えられます。
もし、ProRes記録、HDR撮影、複数カメラ搭載、バッテリー交換式などの上位機能が実装されれば、それに応じて価格もさらに上昇する可能性があります。
ただし、小型Vlogカメラとしての立ち位置を維持する場合、ベースモデルは8万円前後に抑えられる可能性も残されていると予想されます。
本記事では、DJI Osmo Pocket 4の概要・発売時期・期待されている機能や特徴を徹底解説しました。
また、類似製品の過去販売履歴からDJI Osmo Pocket 4の予想価格を算出しています。
DJI Osmo Pocket 4は、これまで以上に本格的な映像制作に対応できる小型カメラとして大きな期待が寄せられています。
Hasselbladとの協業による高精細な描写力、1インチセンサーの採用、新型プロセッサーによるHDR表示や高速処理など、進化のポイントは多岐にわたります。
さらに、アイトラッキング機能やアクティブトラック7.0の搭載によって、Vlogや動きの多いシーンでも安定した撮影が可能となるでしょう。
発売時期については2026年前半から秋ごろと予想されており、価格はベースモデルで8万円台、上位モデルでは10万円を超える可能性もあります。
今後の公式発表を待ちつつ、これらの情報をもとに導入を検討してみてはいかがでしょうか。