2010年以降ドローンが世界中に広まり、現在では幅広いドローンが発売されています。
空撮、ドローンレース、農業と使用用途はそれぞれで数多くの楽しみ方をすることができる一方で、プライバシーや人権の侵害など社会問題もあります。
最近では無人戦闘機として戦争で利用されています。
今回は、ドローン戦争について紹介します。
出典:(C) photoAC
ドローン戦争は名の通り無人戦闘機(ドローン)を使用した戦争です。
各国、自軍兵士の犠牲を減らしながら実績をあげるためにドローンを使用しています。
ドローン戦争は現代の戦争スタイルとなりつつあります。
技術の普及にともない、ドローンを生産・輸出できる国が増えたことが、ドローン戦争に拍車をかけているといえるでしょう。
ロシアによる侵攻で戦場と化したウクライナは、ドローンが広く用いられた初めての大規模な戦争といわれています。
2023年2月、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻がはじまって約1年が経過しました。
ロシア、ウクライナどちらもがドローンを使って攻撃をしており、まさに「ドローン戦争」と言えます。
戦場となっているウクライナでは毎日、数百機のドローンが上空を飛び交っています。
ウクライナ内相の顧問を務めるアントン・ゲラシュチェンコはドローンはスーパー兵器であると公言しています。
ドローンを戦場に投入することで敵に大きな打撃を与えられることが証明され、日本でも新たな防衛システムの対応が必要となります。
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「ドローン・オブ・ウォー」は2015年に公開されました。
ドローンでテロリストを一掃する任務をこなす主人公のモニター越しの戦争によって精神が追い詰められていく様が描かれています。
特徴の一つに戦争映画でありながら、爆発音がしないことが挙げられます。
音がないと迫力がないと思う方もいるかもしれませんが、ドローンからミサイルが投下され爆撃するまで数秒間は、目が離せないほどの緊張感です。
爆撃音がない爆撃シーンは、ある意味ゲーム感覚で私たちの命が軽く扱われているのを感じ、胸が苦しくなります。
2022年12月、ドローンの攻撃により、人口100万人のウクライナの都市であるオデーサが停電に陥りました。
オデーサの冬は氷点下まで気温が下がるため、停電は民間人にとって大打撃です。
電力が使えないため、ろうそくで寒さを凌いだといわれています。
ドローンを使えば、「戦争」の被害を最小限に食い止められるという意見もあります。
しかし、現実に起きているのは、民間人の犠牲の拡大です。
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ドローンの急成長には目を見張るものがあります。
配送や農業など私たちの生活を便利にしている一方で、首相官邸にドローンが着地したり、ウクライナの戦争に使われたり、社会的な問題を生み出す根源になりつつあります。
ドローン愛用者としては悲しい事実ですね。
ドローンと私たち人間の関わりで解決すべき問題は山積みです。
いつ日本に戦争の火種が飛んでくるかわかりません。
ドローンが全ての人の役に立つ機械になることを願っています。