水中ドローンは、人が水に潜らなくても陸上から海や川の中を探索できます。
操作に特別な資格を必要としないため、水中の調査・点検から釣りなど多方面で使用されています。
水中ドローンは具体的にどのように活用されているのでしょうか?
シーン別のおすすめ水中ドローンも紹介します。
出典:(C)写真AC
水中ドローンは、人が水に潜らなくても陸上から海や川の中を探索することができ、操作に特別な資格を必要としないため、水中の調査・点検だけでなく、釣りなどにも使用されています。
水中ドローンは、人の入れないような狭小箇所や水深40mを超える水中、濁りや流れの強い水中での点検や作業において、安全性の向上や省力化、コスト削減などが期待されています。
国内では、港湾や河川の護岸の点検、プラントの水設備点検などに水中ドローンの導入を検討中です。
また、洋上風力発電建設に水中ドローンは必要不可欠とされており、海洋建設の場面への導入も期待されています。
さらに、洋上風力発電以外にも「スマート漁業」「スマート養殖」といった水産一次産業でも、水中ドローンの活用例が増えており活躍の幅が広いです。
国内で活躍している水中ドローンの種類を紹介します。
出典:(C)NTTドコモ
2022年4月、大手通信会社NTTドコモは沖縄県名護市でウミガメの形をした水中ドローンなどを使ったゴミ回収の実演を行いました。
上空を飛んで漂流しながら海洋ゴミを探すカモメの飾りが付いたドローンと、ネットを引っ張りながらゴミを回収するウミガメ型の水中ドローンがセットになっており、スマートフォンに映る映像を確認しながらゴミに見立てたサンプルを回収しました。ウミガメ型水中ドローンは最大で約3,000Lのゴミが回収できます。
日本全国で深刻な問題となっている海洋ごみに注目した取り組みです。
海洋ごみによる被害は深刻で、生態系を含めた海洋生物にも影響を与えています。
「次の世代まで美しい海を残したい」という想いで、沖縄の地元の方々が日々清掃活動を行っていることを受け、NTTドコモが取り組みを実施しました。
地元の方々の熱い想いが形となった今回の取り組みに胸が熱くなります。全国各地に広まってほしいですね。環境問題は、世界で取り組んでいる問題の一つなので、今後に大きく期待されます。
出典:(C)CHASING
「CHASING」は水中ドローンを中心に展開する、2016年創立の中華メーカーで、産業用の高性能なモデルから、初心者向けのモデルまで幅広く販売しています。
水中ドローンをはじめて使う人は、「CHASING DORY」がおすすめです。
ドローン操作とカメラ操作を2人でわけられる機能があり、一人でも複数人でも楽しめます。サイズも片手で持てる大きさで、持ち運びやすいです。
価格は約9万円です。
また、「CHASING M2」は日本水中ドローン協会認定の機種で、総務省の技術適合認証や経済産業省の定める電気用品安全法をクリアしています。
360度移動や、バッテリー交換による2〜4時間の長時間運用に対応しています。
価格は約35万円です。
2021年11月に、沖縄県内各地の海底火山の噴火に伴うものとみられる軽石が大量に漂着している問題で、「CHASING M2」を活用して軽石調査が行われました。
軽石が大量に漂流していると、漁船は漁に出られず、客船は運行できない状況で、いけすで養殖中の魚が誤って軽石を飲み込み、死んでしまう事例も発生しました。
水中ドローンを活用したことで、人間が潜水せず安全に状況を把握・確認でき、広範囲での調査ができました。
「powervision」は2017年に創立した中華メーカーで、水中ドローンのほか、空中ドローン・防水ドローン・自立式パーソナルAIカメラなどを展開しています。
「PowerRay」は4KカメラとLEDライトを内蔵し、美しい水中撮影が楽しめる水中ドローンで、極めて高いカメラスペックを誇り、水中でもハッキリとクリアな映像を見ることができます。
最大水深30mまでの範囲で、70mの通信ケーブルで結ばれた機体を操作し、コントローラーを使って機体の上昇や下降、機首の向きを左右に振ることが可能です。
映像はリアルタイム伝送で操縦者の元にきれいなものが送られ、静止画も1200万画素と高スペックとなっており、水中の美しいシーンを簡単に撮影できるのが魅力です。
ダイビングや釣りにのみならず、水中調査などにも活用されています。
スタイリッシュな形と水中映像は多くの人を魅了しています。
価格は約9万円です。
水中ドローンと一言でいっても用途により見た目から性能まで数多くの水中ドローンがあります。
水中ドローンに興味がある方は、自分の使用用途に合ったドローンを購入しましょう。
個人的にはゴミ拾いのボランティアに定期的に参加しているので、水中ドローンを使ったゴミ拾いに参加したいと感じています。実際に水中ドローンの体験をしてより魅力を知りたいです。
さらに、性能や活躍の幅が広がるであろう、水中ドローン。
日本での今後の活動報告を一緒に楽しみましょう。