AI搭載のドローンの活用事例は?将来性と共に解説

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現在、さまざまな分野で活用が進んでいるAIですが、ドローンに搭載して活用する試みも行なわれています。AIを搭載したドローンが、どのような場面でどんなふうに活用されているか、興味がある方も多いでしょう。

今回は、AI搭載のドローンの活用事例や将来性を紹介します。

AIを搭載したドローンの活用事例を紹介

出典:DJI-Agrasによるpixabayの画像

はじめに、AIを搭載したドローンの活用事例を3つ紹介します。

AIとは、人間の思考プロセスと同じような形式で作動するプログラムの総称であり、物事を記憶するだけでなく学習する機能も備えています。

そのため、AIを搭載したドローンは一般的なドローンと比べてより幅広い活躍が期待されています。

ご紹介する事例の中にはまだ実験段階のものもありますが、実用できる可能性は十分です。

AI搭載のドローンを農業に活用

現在でもドローンは農薬の散布など農業に活用されていますが、AI搭載のドローンを使えば、今まで人の手で行なっていた作業がドローンで代替えできると言われています。

一例を挙げると、「トマトの受粉」「水稲直播栽培」「育種」です。

ハウス栽培でのトマトの受粉は、今まで人の手で行なっていました。しかし現在、受粉可能な花の写真を記憶させたAIを搭載したドローンを使って、トマトを受粉させる試みが行なわれています。

実用化されれば、今まで暑い中人の手で行なってきたトマトの受粉作業が自動化できるようになるでしょう。

そうすれば、

水稲直播栽培とは、ドローンを利用してもみを水田に直撒きして稲作をする試みです。

現在、稲作はある程度育った稲の苗を田植機で植える方法が主流です。
直捲きも行なわれていますが、雑草に成長を妨げられたり鳥にもみが食べられたりと、デメリットもあります。

そこで、AIで画像解析をして滞水部にたまっている水の量を割り出し、もみを撒く量を決めたり、雑草の生え具合を解析して農薬を撒く量を調節したりする試みが行なわれています。

もし、AIを搭載したドローンによって水稲直播栽培が実用化されれば、稲作が大幅に効率化できるでしょう。

育種とは、熟練の育種家が優秀な植物の株を選び出す作業のことです。

現在は、育種家が育てた株を1つずつ確認しなければならないため、膨大な時間と手間がかかります。

そこで、AIに熟練の育種家が優秀な植物の株を選び出す技術を学習させ、ドローンに搭載して畑を撮影させることで育種が行なえるようになれば、今まで何時間もかかっていた作業が5分程度に短縮できるでしょう。

現在は牧草を育てる農地で、AIとドローンを活用した「スマート育種評価法」が活用され始めている段階です。

将来的には、牧草以外にも育種が進む可能性もあります。

災害や遭難の救助にAI搭載のドローンを活用

災害や遭難が発生した際、一刻も早く求められるのがけが人や遭難者の発見です。

現在は、人の手や災害救助犬、ヘリコプターによる空からの捜索などに頼っていますが、AIを搭載したドローンを活用する方法が実用化されようとしています。

2020年3月、岡山県和気町でドローンを利用して山間部の遭難者や有害動物を発見する実験が行なわれました。
使用されたドローンは「TOL型固定翼ドローン」という2時間以上の飛行が可能な製品です。

実験の結果は、90分のフライトで4人中3名の遭難者を発見するというまずまずの成果でした。

ドローンを使えば、何時間でも広範囲で捜索が可能です。
また、AIの学習機能を向上させれば、遭難者を発見できる確率もより上がるでしょう。

参考:AIsmiley「AI搭載のドローンの活用事例!業務効率化の可能性・メリットを紹介」

AI搭載のドローンで点検作業を効率化

東京電力は、ドローンの操縦アプリなどを開発するブルーイノベーション株式会社、送電線などの保守・管理を行なう株式会社テプコシステムズと協力して、「送電線点検用ドローン自動飛行システム」を開発しています。

このシステムを利用すれば、カメラを搭載したドローンが自動飛行しながら、最適な画角で送電線の異常を発見することが可能です。

今まで、送電線の点検は人の手による目視で行なわれてきましたが、数千キロに及ぶ送電線の点検には膨大な手間と時間がかかり、作業員の高齢化による人材不足も懸念されてきました。

また、ノーマルなドローンを用いての点検作業は、電線から生じる磁界の影響により方角を正しく認識できなくなる、といった問題点がありましたが、それも専用の対象物検知センサー技術の開発などにより解消されています。

このシステムは2022年6月より導入されており、送電線点検の大幅なコスト削減が見込まれています。

また、近い将来AIが進歩すれば、蓄積されたデータからあらかじめ劣化しやすい場所を予想し、その部分を重点的にチェックするといった点検方法も可能になるかもしれません。

参考:AIsmiley「東京電力、目視で行っていた送電線点検をAIとドローンで効率化」

AI搭載のドローンが広く普及するメリットは?

出典:naimbicによるpixabayの画像

では、AI搭載のドローンが広く普及して産業に活用できるようになれば、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、AI搭載のドローンの将来性や私たちの生活に与える影響を紹介します。

人手不足の解消に役立つ

AI搭載のドローンを使うことで、仕事の効率化が進むことが予想されます。
現在、日本は少子高齢化により労働人口の不足が深刻な問題になっています。

政府もいろいろと対策を講じていますが、問題の即解決は難しいでしょう。

AI搭載のドローンが普及すれば、今まで人手と時間をかけてきた作業が、ドローンで代替えできるようになります。

そうすれば、人手不足で行なえなかったり消滅しかけていたりした事業が再度行なえる可能性も高まります。

特に農業や保守、点検の作業が半自動化されれば人手不足の解消は進むでしょう。

物流がより早くスムーズになる

AI搭載のドローンは、あらかじめ航路をインプットしておけば障害物を避けながらの飛行も容易です。

つまり、物流も半ば自動化できる可能性があります。

例えば、山間部への生活物資の配送などは、AI搭載のドローンのほうがトラックを使うより早くできるでしょう。

もうすでに、山間部への物資の輸送をAI搭載のドローンに行なわせる実験も進んでいます。

街中のちょっとした宅配も同様です。

将来は、今人の手が行なっている食品や物品の配達もAI搭載のドローンが行なうようになるかもしれません。

そうすれば、現在問題となっている「物流の2024年問題」も解決できる可能性が高まります。

災害救助のスピードも上がる可能性がある

災害救助や遭難者発見のスピードも、AI搭載のドローンが普及すれば格段にあがる可能性があります。

現在の災害救助や遭難者発見は、人による目視で行なわれています。

そのため、夜間は作業ができない、二次災害、二次遭難が起こる場所では作業が行なえないといった問題があり、災害の被害者や遭難者の発見が遅れる原因にもなっていました。

災害救助や遭難者発見はスピード勝負です。

ドローンならば、操縦者の安全さえ確保できていれば危険な場所へも飛行が可能です。

AIによって行方不明になっている方の特徴などを学習させておけば、発見できる確立も上がるでしょう。

そうなれば、生存の確率もより上がる可能性があります。

まとめ:AI搭載ドローンの普及で私たちの生活はより便利になるかも

出典:Pexelsによるpixabayの画像

AI搭載ドローンの活用法は、まだ実験段階のものが大半です。

しかし、送電線の点検などすでに実用化されているシステムもあります。

AIは学習するプログラムであり、経験を積ませれば積ませるほど精度があがっていくでしょう。

また、ドローンはサイズが豊富なので、必要な場所や作業に応じててのひらサイズのものから総重量1kgを超える大型のものまで用意できます。

日本は今、少子高齢化による深刻な労働人口不足に陥っています。

このままではあと10年もすれば、いろいろな場所で今まで当たり前におこなっていた作業ができなくなるかもしれません。

AI搭載のドローンは、その問題を解決する糸口になってくれる可能性があります。

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この記事を書いた人
ライフハックや法律、ドローンなど多数な分野に興味があり、記事を書いています。