ドローンショーとは、文字どおりドローンを使ったショーの総称で、『ドローン花火』とも呼ばれております。
花火大会やスポーツ大会など大規模な野外イベントとのコラボや、室内で行えるドローンショーも増えています。今回は、ドローンショーの概要や実例を紹介します。
はじめに、ドローンショーの概要や特徴を解説します。
ドローンといえば、空撮に使う小型無人機というイメージがありますが、どのようにショーが行なわれるのでしょうか?
ドローンショーとは、LEDを搭載した複数のドローンを飛ばし、空中で編隊を組んで光や音の演出をするショーの総称です。
ドローンショーの知名度を一躍高めたのは、2021年に開催された東京オリンピックです。開会式では1800台以上のドローンが、東京オリンピックのマークや地球をLEDで描き、人々の注目を集めました。
多数のドローンは人力ではなく、あらかじめプログラムされた自動操縦によって動きます。そのため、数百台のドローンを使っても操縦士は1~2名というケースもあり、少ない人数で独創的なショーを演出することができます。
ドローンは、総重量100g~数キログラムまで多数の種類がある小型無人操縦機の総称です。空中に飛ばすドローンは複数の回転翼を持った機械がスタンダードであり、カメラやLEDを搭載できます。
ドローンショーは数台~数百台のドローンを空中に飛ばし、搭載したLEDの光で文字やイラストを描きます。
こちらは、横浜開港祭で行なわれたドローンショーの様子ですが、夜空にドローンが多彩なイラストや文字を描く様子がわかるでしょう。
同じような光を用いたショーには花火がありますが、花火は打ち上げられる場所が限定されており、しかも一瞬で消えてしまいます。また、花火は1発につき数万~10万円かかるので、見応えのある花火ショーをしようとする場合、1千万円以上の大規模な予算が必要です。
一方、ドローンショーは規模にもよりますが、屋内では100万円~、屋外は300万円~が相場となっています。決して安いとは言えませんが、花火ショーに比べると大分安価であると言えます。
ドローンショーのメリットは、以下のようなものがあります。
こちらは、屋内で行なうドローンショーのデモンストレーションです。
ホテルの大広間で行なっている様子ですが、小型のドローンだと狭い場所でも迫力あるショーを演出できます。
一方こちらは、1000台以上のドローンを使った花火とのコラボショーです。
ドローンの数・ショーを行なう場所・依頼者の要望などによって、多様な演出ができるのも、ドローンショーの大きなメリットといえます。
では、実際ドローンショーを行ないたい場合はどうすればいいのでしょうか?ここでは、ドローンショーを行なうまでの過程を紹介します。
ドローンショーには、以下のような種類があります。
実施場所 | 屋内屋外 |
ショーの形式 | 2Dのみ3Dのみ混合 |
規模 | 数十台~千台超えまで |
操作方法 | プログラムによる自動運転手動操縦 |
こちらの動画は2Dと3Dの混合タイプのショーですが、夜空に平面的なイラストが描かれるときと、立体的な像が描かれるときが混在しています。
どのようなショーを行ないたいのか、まずは計画を立てましょう。
ドローンショーを行なっている会社には、以下のようなところがあります。
サイト:https://redcliff-inc.co.jp/
ドローンは国土交通省によって、飛行が許可される場所が綿密に決められています。ドローンショーは主に夜間、見学者がいる場所で行なわれるので、必ず許可が必要です。ドローンショーを実施している会社とも相談し、ドローンショーを行なう場所を決めたら、届出を出してショーの許可を得ましょう。
申請してから許可を得るまで1~2ヶ月はかかります。なお、屋内でドローンを飛ばす場合には許可は必要ありません。ドローンの数は少ないですが、工夫次第で屋内でもすてきなショーができるでしょう。
ドローンの数が多くなるほど、プログラミングによる自動操縦のほうが統率は取れます。
しかし、数台のドローンを使った小規模なショーの場合は、手動操縦のほうが良いケースもあるでしょう。なお、手動によるドローン操縦は、卓越した操縦技術が必要です。
今回ご紹介したドローンショーは、新たなるエンタメとして注目を集めています。大規模なドローンショーを個人が屋外で開催するのは難しいですが、会社や自治体などの主催ならば大丈夫です。
▼法要事例
こちらはショーではなく法要ですが、ドローンに軽量の仏像を乗せて飛行させることで、来迎の様子を再現しています。