「ドローンを使用した競技をしてみたい」「機体を使用したスポーツの種類が知りたい」と疑問を持っていませんか。
ドローンスポーツの内容がわからないと「操作スキルが必要なのでは」と不明点も多いですよね。
結論、ドローンを使用した競技は初心者から熟練者まで楽しめて、競技人口も増えている人気のスポーツです。
この記事では、競技の種類や内容、注意点から安全対策を紹介しています。読むことでドローンスポーツの概要と魅力がわかりますので、ぜひ参考にしてください。
出典:pixabayのIevhenii_Putiataが撮影した写真
ドローンスポーツとは、機体の機動性やスピード、飛行性能を活かした競技です。空中での旋回や高速移動でアクロバティックな動きができるため、操縦する側と見ている側がどちらも楽しめるスポーツと言えます。
また、ドローン操作は体力を必要としないため、老若男女で楽しめる競技種目が多いのも特徴の1つです。地域コミュニティとして活動している競技もあり、人気の種目は世界大会が開かれています。
詳しい種目内容は後ほど説明しますが、国内のみならず海外まで競技人口が増えている注目のスポーツです。
では下記3つのドローンを使用したスポーツを紹介します。どの競技も機体の機動性やスピード感が楽しめますのでチェックしてみましょう。
ドローンファイトは、ミニドローンを操縦して風船を割るスポーツです。日本発祥で、机に接地された風船を割るか、標的機体に付けられた動く風船を割るかで競技内容が分かれています。
また、先に割ったプレイヤーが勝ちというシンプルなルールなため、初心者からベテラン、老若男女まで楽しめる競技です。
割るときの針は、機体ではなく風船側に付いていますのでケガの心配もなく楽しめるでしょう。さらに、広い場所が必要なく家でもできるため、家族で楽しめるスポーツです。
ドローンサッカーは、韓国発祥で1チーム5人体制の競技です。公式で定められた球状のプラスチックフレームに覆われたドローンを使って戦います。
ルールは、各自が操縦するドローンの中で決められた機体を、相手コート側に接地されたリング状のゴールに通せば得点が加算されます。
通常のサッカーと違う点は、ボールは自身が操縦する機体であることです。また、自身の機体をゴールさせるだけでなく相手の機体を防ぐ守備が必要なため、攻撃と守備の連携が大事になってきます。
そのため、戦術を考えチームワークが求められるスポーツです。
ドローンレースは、障害物のあるコースでドローンを飛行させてタイムを競う競技です。個人戦からチーム戦まで、人数はレースの種類ごとに変わり、年齢制限がないスポーツです。
また、使用する機体重量はレースごとに決まっていて、あなたがカスタマイズした機体でレースへの出場ができます。
出場するレースによりますが、他のスポーツに比べると、タイムを競ったり障害物を避けたりするため、複雑な操縦が必要な競技と言えます。
ドローンスポーツはどのように始めたらよいのか、下記3つの方法を試してみましょう。
ドローン愛好者が起ち上げたチームやクラブが存在しますので、地域のコミュニティに参加してみましょう。
コミュニティに参加することで定期的に情報を仕入れられますし、不明点も聞けて操作スキルの向上にも繋がります。さらに、日頃から練習を共にしておけば、チームワークがあがりチーム戦で有利に戦えるでしょう。
住んでいる地区名に「ドローン コミュニティ」や「ドローン メンバー募集」などで検索すると、活動している情報が出てきますので調べてみてください。
ドローンイベントが開催されていたら、一度足を運んでみましょう。なぜならイベントは競技内容や機体の説明、体験コーナーが設けられていて実際に操縦体験が楽しめるからです。
実際に行くことで、競技のルールや内容も掴みやすいですし「ベテランだけしか参加できないのでは?」と不安点の解消にも繋がります。
ドローンスポーツのイメージを掴めますので、イベントがあれば参加してみましょう。
ドローンスポーツには各協会が起ち上げられていて、大会やイベント情報が掲載されてますのでホームページから問い合わせてみましょう。
日程や内容が詳しく掲載されており、気になったイベントがあれば参加してください。さらに、ホームページには詳しいルールや開催された大会の動画も載っています。
また、スポーツ内容ごとの協会は下記の通りですのでチェックしてみましょう。
スポーツ名 | 協会名 |
ドローンファイト | 日本ドローンファイト協会 |
ドローンサッカー | 日本ドローンサッカー連盟 |
ドローンレース | 一般社団法人日本マルチコプター協会 |
ドローンスポーツは、競技によって地域の大会だけでなく、ワールドカップの開催もされています。
例えばドローンサッカーは、発祥国の韓国で国際大会が開かれ、日本ドローンサッカー連盟が参加しています。他にも、ドローンレースの世界大会は世界から30カ国の人々が参加している非常に規模の大きい大会です。
さらに、大会によっては賞金も用意されていて、優勝に向けて参加者が自身のスキルと技術を駆使して戦っています。
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楽しいドローンスポーツですが、下記3つの注意点を理解して取り組みましょう。
ドローンを操作するときは、追突や衝突に気をつけましょう。なぜなら機体が小型とはいえ、空中を自由自在に飛び回るドローンはスピードも速く、ぶつかると危険だからです。
機体同士の追突で故障したり、人にぶつかったりと思わぬ事故に繋がる可能性も出てきます。人にぶつからない高さでの飛行や、アクセサリを装着するなど、追突や衝突に気をつけて操作しましょう。
ドローンレースや競技によっては、ルールで資格の保有が定められています。
例えば、ドローンレースに出場するときは、レース種目の中で機体から出る周波数が影響しています。その場合「アマチュア無線免許」が必要となり、同時に「無線の開局申請」も必須条件です。
大会の規約に必要資格は明記されていますので、チェックしてください。知らずにエントリーして、大会当日に失格となる可能性も出てきますので、資格が必要だと覚えておきましょう。
競技をおこなう場合は施設の許可を取っておきましょう。ドローンスポーツは、飛行することでケガに繋がらないかと、施設側も不安を覚える可能性が出てくるからです。
そのため、いかに安全対策をしているか、周りの人への配慮ができているかを説明してください。また、誓約書の記載が必要な施設もありますので、事前に許可を取っておきましょう。
ドローンスポーツをするときは注意点だけでなく、下記2つの安全対策も理解しておきましょう。
1つ目の安全対策は、保険に加入しておくことです。ドローンは機体の故障や損傷が起きますし、人にぶつかったらケガをさせてしまうかもしれないからです。
保険内容は、対物賠償や対人賠償など、さまざまな保障があり、事故に備えたドローン向けの保険が用意されています。
そのため、初心者からベテランまで、操縦になれているからと考えずに安全のために保険に加入しましょう。
2つ目の安全対策は、適切なトレーニングを受けることです。ドローンは操縦を間違うと、追突や衝突に繋がるからです。
ドローンは空中で旋回したり上下左右に移動したりと、いろいろな動きが可能です。そのため、操縦難易度も高く、事故に繋がらぬように適切なトレーニングを受けましょう。
例えば、動画を見て操作を勉強することや、今はプロに学べるドローンスクールもありますので入会するのもおすすめします。スキル向上に繋がりますので、トレーニングは必須条件と言えます。
ここまで機体を使用したスポーツを紹介しましたが、競技以外にもドローンは使われていますので、下記2つの役立て方を紹介します。
ドローンは空撮を利用して、コート全体が見渡せるため、スポーツ中継に使われています。
広いコートや人数の多いスポーツ、動きの速い競技は、カメラが追いかけるのに限界が出てきます。しかし、ドローンを使用すれば空中での多彩な動きによって選手やボールを追いかけられるでしょう。
また、サッカーやラグビーはボールから離れた選手の動きもわかり、メインの選手以外がどのような動きか把握ができます。
そのため、上空から撮影したほうが視聴者も分かりやすいので、スポーツ中継に使われています。
ドローンは選手のプレー分析にも役立っています。広範囲に見渡すことで、選手の位置が分かりやすくなりますし、チーム全体の動きの把握に役立つからです。
例えば、ボールに対する反応が悪い選手が分かったり、位置取りが悪かったりの判断にも使えます。また、戦術パターンも組み立てやすくなるでしょう。
したがって、現場にいる人の目では判断できない部分が見渡せることから、分析に使われています。
操縦するときに下記2つのモード設定をすることで、よりドローンスポーツを楽しめます。
1つ目に、臨場感が楽しめるスポーツモードを試してみましょう。このモードは機体性能を上げ、移動する物の撮影に向いています。
注意点は移動が速い分、停止時に距離が必要なことやバッテリーのヘリが早いことを覚えておきましょう。
安全面を考慮しつつ、アクロバティックに楽しむためにスポーツモードを試してください。
2つ目に、ドローンの視点が見られるFPVモードを試してみましょう。FPVモードとは機体カメラの映像を、ゴーグルを付けることで確認できて、実際に操縦しているかのような感覚を味わえる設定です。
しかし、機体を見ながら操縦するわけではないため、操作が難しく感じるかもしれませんが、ダイナミックに迫力ある映像撮影が可能ですのでFPVモードで操作を楽しんでみてください。
現状ドローンスポーツは、海外の競技人口が多い傾向です。しかし、競技によってはオンラインで開催できる大会もありますので、今後は海外の方と交流を深められて、気軽に始めやすい競技となるでしょう。
また、カメラ性能や機体のセンサー機能が向上すれば、より安全性も上がるため、安心安全に楽しめるスポーツの1つになると言えます。
今回はドローンスポーツについて紹介しました。改めてドローンを使用した競技を見てみましょう。
どの競技もドローンの飛行性能やアクロバティックな動きならではの楽しみ方が可能です。しかし、追突や衝突に気をつけること、資格が必要な競技があることなど、細かい注意点には気をつけましょう。
まずは、今回紹介した競技の中で気になるスポーツがあれば協会ホームページを覗いてみてください。