DJIを代表するPhantom4シリーズは、その完成度の高さから非常に人気が高く、ドローン愛用者なら誰でも一度は聞いたことがある名前ではないでしょうか?
Phantom4シリーズは種類がたくさんあります。
Phantom4シリーズの魅力を紹介します。
出典:(C)写真AC
Phantom4シリーズはドローンを使った空撮の世界を切り開いた歴史に残るドローンです。DJIが提供するドローンの中でも最もユーザーが多いです。
カメラの画質がとにかく綺麗です。
Phantom4シリーズは4K画質で撮影ができます。4Kテレビと同じで、従来のドローンからみる映像より遠くの映像まで綺麗に撮影することができます。
そして意外なのは、ドローン下部にアームが付いていることです。
アームは他のドローンではなかなか見ない形ですよね。
アームが大活躍するのは起伏の激しい山間部や船などで足場の悪い場所です。
起伏の激しい山間部や、波で揺れる船などでドローンを飛行させるとき、ドローンが転倒する危険性があります。
お気に入りのドローンを離着陸で壊したり紛失したりしたくないですよね。
足場の悪い場所でドローンの離着陸を行うときには、手を使ってドローンの離着陸をします。
ハンドキャッチとよばれ、ドローンを手に持った状態で離陸、着陸時はドローンを片手に持ち、もう片方の手でプロポを操作します。
他の機種でもできるテクニックですが、他のドローンの形状的に手で持つのは恐怖が強いです。例えるなら、回転する扇風機の羽根に手を突っ込むイメージです。想像するだけで手がすくんでしまいますね。
Phantom4シリーズはドローン下部にアームが付いているので、ハンドキャッチのときにも持ちやすくなっています。
Phantom4シリーズは、「Phantom4」を筆頭に「Phantom4 Pro」「Phantom4 Pro+」「Phantom4 Advanced」「Phantom4 Pro Obsidian」など様々な種類があります。
大きくわけると「Phantom4」「Phantom4 pro」「Phantom4 Advanced」「Phantom 4 RTK」にわかれます。
「Phantom4 Pro」はメカニカルシャッターが搭載されています。
メカニカルシャッターは動く被写体を撮影する際にローリングシャッター現象を起こしづらくします。
ローリングシャッター現象とは、カメラで高速に動く被写体を撮影をしたときに被写体が歪んで撮影されてしまうことです。バイクの撮影などで起こりやすく電柱が不自然に歪むことがあります。
「Phantom4 Advanced」は「Phantom4 Pro」のカメラや機体性能はそのままに、障害物検知システムをなくしました。
障害物検知システムが省略されているため、「Phantom4 Pro」より価格が数万円下がります。
障害物検知システムが不要という方におすすめですね。
「Phantom 4 RTK」は正確な地図作成ができます。産業用ドローンのため、空撮や趣味でドローンを活用する人には馴染みがないかもしれません。
ちなみに、Phantom4シリーズの「+」がついているモデルは、送信機にモニターが付属しています。
搭載されているモニターは輝度1000cdと高輝度モニターです。輝度は画面の明るさを指し、スマートフォンの2倍程度の明るさがあるため、直射日光下でも快適にカメラ映像をみることができます。
出典:(C)DJI
Phantom4シリーズにはいくつかの共通する特徴があります。
まず、飛行時間が長いです。Phantom4では約30分間ドローンを飛ばすことができます。
30分は他のドローンと比べて、バッテリーのもちがいいです。
しかし、実際に使ってみるとバッテリーの残量が少なくなった時点で警告音が鳴るので、30分より短く感じるかもしれません。予備のバッテリーを用意しておくと安心でしょう。
次に、障害物検知システムがあり安心です。
障害物を感知できる超音波センサーが搭載されており、障害物を自動で感知します。
0.7mの距離まで近づくと、それ以上近づかないようにドローンの進行が自動的に止まります。
障害物検知システムのおかげで、人と衝突して相手を怪我をさせてしまったり、壁との衝突でドローンが壊れるリスクを回避できるので、すべてのドローンに搭載されてほしい機能ですね。
さらに、Phantom4シリーズはインテリジェント機能も豊富です。インテリジェント機能とは撮影の補助です。
たとえば、アクティブトラック機能はモニターから被写体をタッチするとその被写体を追いかけるようにドローンが自動飛行します。
アクティブトラック機能のおかげで、バイクや車などスピードが早く自分のプロポ操作では写真撮るのが難しい被写体も簡単に撮影することができます。
タップフライ機能はタップするだけでドローンをその方向へ飛ばすことができます。スマホのゲーム感覚のように操作できるので、ドローンのプロポ操作が苦手な方におすすめの機能ですね。
Phantom 4シリーズの「Phantom 4」「Phantom 4 Pro」「Phantom 4 Advanced」は技術の発展と使用需要の変化の影響を受け、2017年7月に生産を終了しました。アフターフォローは2023年7月までとなり製品の修理やアクセサリー供給ができなくなりました。
「Phantom 4 Pro V2.0」「Phantom 4 RTK」はオンラインで購入することが可能です。
なお、「Phantom 4 RTK」は産業用ドローンになるため、オンラインでの購入は問い合わせ後にできます。
高い人気を誇っていたPhantom 4シリーズの種類が減ったため、常に品切れ状態が続いています。
「Phantom 4 Pro V2.0」は2018年5月に発売されました。
カメラの性能は「Phantom 4 Pro」と同じ1CMOSセンサーを搭載した高性能小型カメラとなっています。
3軸ジンバルに取り付けられていることで、安定したブレのない映像を撮影することができます。空撮には欠かせない性能ですね。
Phantom4シリーズとの違いはノイズが減少したことです。
ドローンを飛ばすときの問題になるのが騒音です。
実際にドローンが飛んでいる姿を間近でみた人は、騒音に悩まされたことがあるのではないでしょうか?
「Phantom 4 Pro V2.0」はプロペラの改善により、飛行時のノイズが60%まで軽減されました。
そして「OcuSync」に対応したことです。
4km先と離れていてもフルHD映像をFPVゴーグルへ伝送できます。
「Phantom 4 Pro V2.0」の価格は207,680円(税込)。購入はこちらから。
出典:(C)写真AC
「Mavic3」は撮影用カメラ搭載ドローンの最高傑作といわれています。
メインカメラに、最大10億種類の色を記録する機能が搭載されているため、プロが高価な機材で何時間もかけて撮影し、高度な編集を加えたようなハイクオリティな映像表現が可能です。
また、メインカメラのほかに望遠レンズが搭載されています。望遠レンズが搭載されたことにより、画質が劣るデジタルズームではなく、28倍の光学ズームが可能となり、撮影の幅が広がりました。
従来、高い位置からドローン撮影をするときは4Kで撮影したあとに編集で拡大してシーンを切り取っていました。
どうしても画像がぼやけたりしがちなところから、望遠レンズのおかげでクリアな画像が可能となり、空撮する人にはありがたい機能ですね。
Mavic 3の価格は、129,800円(税込)。購入はこちらから。
Phantom4シリーズの魅力についてお伝えしました。「Phantom 4」「Phantom 4 Pro Obsidian Edition」は残念ながら生産を終了しましたが、高性能の「Phantom 4 Pro」「Phantom 4 Pro V2.0」はオンラインで販売されています。
根強い人気で常に品薄状態が続いているのは、それだけ世の中で必要とされていると感じますね。
Phantom4シリーズに変わる「Mavic3」の性能も知れば知るほど使いたくなります。
ドローンの使用用途に合わせて、お気に入りのドローンを手に入れましょう。