現在、長距離の目視外飛行を行う技術開発が進められているドローンですが、安全性を心配する方もいるでしょう。
本記事では、ドローンの飛行制御方法を紹介します。
撮影や測量、検査、さらに物資の運搬にまで使われるドローンは、複数の回転翼を持つマルチコプターが一般的です。
ここでは、主にマルチコプターの制御方法について解説します。
ドローンは、大きなものでも総重量が25㎏程度です。少し強い風が吹くと流されてしまう可能性もあります。
それなのに、ドローンが定められた場所を正確に飛行できるのは、GPSのおかげです。ドローンにはGPSが搭載されており、風にあおられて多少流されても位置の修正ができます。
そのため、「風にあおられて行方不明になってしまった」といった事故は起こりにくいのです。ただし、位置修正機能にも限度があるので、あまりにも強風な日はドローンを飛ばすのは控えましょう。
また、GPSを搭載することにより、何百台ものドローンを統率して複雑な図形を描くような飛び方をプログラミングすることもできます。
ドローンは、ラジコンヘリコプターやラジコン飛行機と比べてかなり小回りがきき、空中でホバリングもできます。
その理由は、プロペラの回転速度と回転する方向がかなり細かく調整できるためです。たとえば、回転翼が4枚あるクアッドコプターならば、対角線上にある回転翼を同じ方向に回転させることでホバリングができます。
左右に進みたい場合は、進みたい方向のプロペラの回転を遅くし、反対方向のプロペラの回転を早めることで、前だけでなく左右にも移動できるのです。
また、加速度センサー・角速度センサー・地磁気センサー・気圧センサーなどさまざまなセンサーが取り付けられており、ドローンを安定飛行させる手助けをしています。
しかし、いくらコンピューターによる制御が進んでも、ドローンの飛行制御は操縦者の腕も大切です。
ドローンを屋外で操縦する場合は、事前にドローンスクールなどでよく練習してから行いましょう。
また、国土交通省が定めたドローンの飛行に関するルールをよく確認しておくことが重要です。