ドローンの名機ファントムを徹底解説!シリーズの性能や価格、最新機種5の発売予定日

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世界で利用されているホビードローンの70%以上ものシェアを誇るDJI社。

そんなDJI社の代表的なドローンといえば「ファントム」シリーズ。いまのDJI社があるのは、黎明期から使われてきたファントムの功績によるものです。

この記事では、多くの人に愛用されてきた歴代ファントムの性能や価格、特徴について解説しています。乗り換えを検討している方に向けておすすめドローンも提案。

ファントムユーザーがもっとも気になる最新機種ファントム5についても触れていますので最後まで要チェックです。

ファントムシリーズの概要

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ファントムシリーズは業界のスタンダードとも言える存在です。

その優れた性能と使いやすさ、コストパフォーマンスの良さから、趣味の飛行からプロによる映像撮影まで幅広いユーザーに愛され利用されています。

シリーズの進化

日本での発売の歴史

  • 2012年「ファントム1」
  • 2014年「ファントム2」
  • 2014年「ファントム2 Vision+」
  • 2015年「ファントム3 Standard」
  • 2015年「ファントム3 Advanced」
  • 2015年「ファントム3 Profesional」
  • 2016年「ファントム4」
  • 2016年「ファントム4 Pro」
  • 2017年「ファントム4 Advanced」
  • 2017年「ファントム4 Pro Obsidian」
  • 2018年「ファントム4 Pro V2.0」

ファントムシリーズは、発売当初から数々の進化を遂げてきました。

初代ファントムから始まりファントム4までシリーズは展開。それぞれのモデルでカメラ性能や飛行時間、機体の安定性などが向上し、一貫して利用者のニーズに応えてきました。

DJIオンラインサロン – Vol.1 「DJI製ドローンの進化と歴史」

シリーズの性能・特徴

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初登場のファントム1からファントム4まで、性能的にどのように進化し、各機種どのような特徴があるのかまとめています。

ファントム1で誰でも空撮できる時代に

  • 撮影機:なし(GoProは取り付け可能)
  • 飛行時間:約10分
  • 制御範囲:300m
  • GPS:あり

ファントム1の登場はドローン業界にとって革命でした。

この機体が初めての完成機で、それまで必要だった機体の組み立てや電波の知識が不要で、初心者でも買ってすぐに飛ばせました。今ではお馴染みのGPSやRTHの機能も搭載。カメラは搭載されていませんでした。

ファントム2でモニターを見ながらの空撮が可能に

【ファントム2】

  • 撮影機能:なし(GoProは取り付け可能)
  • 飛行時間:約20分
  • 制御範囲:500m
  • GPS:あり

【ファントム2 ビジョン+】

  • 撮影機能:14MP、1080pフルHD
  • 飛行時間:約25分
  • 制御範囲:800m
  • GPS:あり

ファントム2では、改善されたジンバルカメラマウントにGoProを載せ、ブレのないより高品質な映像が撮れるようになりました。

バッテリーも電圧を測る必要のないインテリジェントフライトバッテリーに進化。充電1回あたりの飛行時間も約15分に延び、空撮を楽しめる時間が増えたのです。

その後発売された「ファントム2 ビジョン+」では、機体にフルHDのカメラが搭載され、手元の小さなモニターを見ながら操作できるようになりました。それまでは撮影している映像をリアルタイムで見れなかったので革命でした。

ファントム3で4K撮影が可能に

【ファントム3 プロフェッショナル】

  • 撮影機能:12MP、4K30fps
  • 飛行時間:約23分
  • 制御範囲:5km
  • GPS:あり

ファントム3では撮れる映像のクオリティーが向上。

「ファントム3 スタンダード」では2.7Kの映像撮影が可能で、伝送距離が2kmと空撮可能な距離が格段に伸びました。フォローミーモードやGPSウェイポイント、コースロック、ホームロックなどの新機能も追加。

そのあと発売された「ファントム3 プロフェッショナル」では、ついに4Kでの撮影が可能になり、高画質な映像や写真を撮れるようになったのです。

ファントム4で業務で重宝されるより高性能な機体に

【ファントム4 プロ V2.0】

  • 撮影機能:20MP、4K60fps
  • 飛行時間:約30分
  • 制御範囲:7km
  • GPS:あり
  • 伝送:OcuSync

ファントム4はより高度な自動飛行や障害物センサー、優秀なカメラ性能によりハイエンドなドローンとして市場を席巻しました。

カメラはついに高級コンデジと同じ1型CMOSセンサーでより高画質に。飛行時間は30分に延び、電波も4kmまで届き、プロの現場に対応できる性能を兼ね備えたのです。

最新モデルである「ファントム4 プロ V2.0」は、新しい伝送「Ocusync(オキュシンク)」を使用し、電波が途切れにくくなってより安全性が増しました。

ファントムが現在も重宝される理由

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ファントムシリーズはいまもなお業務の現場で使われています。

より高性能な機体が発売されているにもかかわらず、いったいなぜ古いファントムを使用するのか?

多くの人にいまも重宝されている理由は以下3つです。

  • ATTIモードがある
  • メカニカルシャッターがある
  • ハンドリリースやハンドキャッチのしやすさ

ATTIモードがある

ファントムシリーズには「ATTIモード」と呼ばれる、GPSやポジショニングセンサーからの測位情報をカットする飛行モードが搭載されています。

これにより、GPSが入りづらい渓谷や滝壺などでの高度制限を防げたり、車や電車などの動体空撮をする際に滑らかに撮れる利点があるのです。

操作技術を習得するうえでもGPSに頼らない操作が必要。免許や資格を取得する際にも、基本的にはATTIモードで操作するため、技術習得にATTIモードは欠かせないのです。

このATTIモードは近年発売された機体には搭載されていないため、ファントムが現在も重宝されています。

メカニカルシャッター

ファントムでは「メカニカルシャッター」を採用しており、これには動画撮影時に動いている被写体が歪んでしまうローリングシャッター現象を防ぐ効果があります。

現在販売されているドローンは「電子シャッター」を採用しているため、撮影時にローリングシャッター現象が生じてしまう可能性があるのです。

映像にこだわる人にとっては、歪みのないより高品質なものを撮れる「メカニカルシャッター」を必要としているため、ファントムを利用するわけです。

ハンドリリースやハンドキャッチがしやすい

ファントムシリーズは脚が長く、安全にハンドリリースやハンドキャッチがしやすいです。

機体を手から離発着させるとき、プロペラが手や顔に近づくため非常に危険。実際に怪我をしているケースも多数あります。

現在主流のマビックシリーズなどは、機体を掴める箇所が限られており、なおかつプロペラとの距離も近いため、怪我をしてしまうおそれが高いのです。

ファントム4の性能や価格

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ファントム4は2016年に初代モデルが発売されて以降、ファントム4 Pro、ファントム4 Pro V2.0と性能を向上してきました。

優れた性能と使いやすさから非常に人気があり、いまでも業務の現場を中心に多くの人に利用されています。

4機種の性能の違いは?

・ファントム4

DJI社初の障害物センサーと追跡技術を搭載したドローン。最大飛行時間は約28分、最大速度は20m/s 、カメラは4K30fpsで撮影可能

・ファントム4 プロ

ファントム4に比べて大幅に改良されたモデル。最大飛行時間が約30分、カメラは1インチの20MPセンサーで4K60fpsでの撮影が可能。5方向の障害物検出と4方向の障害物センサーを搭載しており安全性が向上

・ファントム4 アドバンスト

ファントム4 Proと同じ1インチ20MPカメラを搭載。価格を抑えるために障害物センサーは前方と下方のみ。それ以外の性能はファントム4 Proと同等で、優れたコストパフォーマンス

・ファントム4 プロ V2.0

ファントム4 プロのアップデートバージョン。「OcuSync 2.0」の伝送システムで電波がより安定し、最大8kmの飛行が可能に。新しい低ノイズプロペラにより騒音を60%削減

使い方や操作方法

ファントム4は非常に直感的で、ドローンの初心者でもすぐに使いこなせるように設計されています。

専用のコントローラーとスマートデバイスを用いて、ドローンの飛行やカメラの操作が行えます。操作は、DJIの専用アプリ「DJI GO 4」を使用し、ドローンの状態確認や映像の確認、高度な飛行設定なども行えます。

生産終了と中古価格

ファントム4はすでに生産が終了しており、DJI社の公式サイトで新品の購入はできません。

購入は中古品のみとなり、メルカリやヤフオク!などで購入可能。中古市場では8〜25万円と、シリーズや付属品の有無などによって幅広い料金設定となっています。

しかし中古品の購入には注意が必要です。とくにバッテリーの消耗や機体の破損は、重大な事故を招く可能性があるため、中古での購入はおすすめできません。

新品のバッテリーのみDJI社の公式サイトで購入可能なため、必要な人は在庫がなくなる前に購入しておきましょう。

後継機ファントム5の最新情報

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ファントム4の後継機であるファントム5の発売を待望している人は多いです。

まだまだ需要はあるものの、ファントム4の発売から5年以上経っており、DJI社からの公式発表やリークもほとんどないため、このまま生産されない可能性が高いです。

ここからはファントム5に関するリーク情報や噂について書いていきます。

発売予定日はいつ?

ファントム5は今後発売されない可能性が高いです。

シリーズでもっとも新しい「ファントム 4 Pro V2.0」が発売されたのは2018年5月。そこから5年以上経っているにもかかわらず、リーク画像や生産の話はありません。

同じくプロ向けの機体Inspireシリーズは、2016年にInspire 2が発売されて以降、2023年にInspire 3が発売されるまでだいぶ期間が空きました。しかし常にリーク情報はありましたし、性能的にも進化の余地がありました。

ファントムは、すでにマビックシリーズに性能面でも機能面でも完全に置き換えられているため、あえて生産する必要性も見当たらないのです。

最新のリーク情報でも「Phantom5はキャンセルされたとDJI社に近い人物が話している」と、DJI製品のリークで有名な@OsitaLVがSNSに投稿しています。Phantom5の開発責任者がプロジェクトを終了し、ほかのプロジェクトに移ったようです。

どんな性能が期待できる?

ファントム5の性能に関するこれまでのリーク情報をまとめます。

以前リークされた内容は以下のとおり。

  • 2つの機体が販売
  • 1つ目はズームレンズを備え価格が$1,770
  • 2つ目は1つ目よりも価格は高く、ソニーかハッセルブラッド製のカメラレンズ交換式
    (16mm, 24mm, 35mm, 50mm)

リークが出回った頃は、実際にレンズを交換可能なファントムの画像も出回っていました。

乗り換えに最適なおすすめドローン

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ファントム5の発売を待てず、現在お使いのファントム4から乗り換えを検討している人も多いはず。

そこでおすすめなのが、DJI社のフラグシップモデル「マビック3」シリーズです。

ファントム4よりも機体性能・カメラ性能ともに優れており、現在業務の現場でもっとも使用されている優秀な機体になります。

乗り換えならプロ機のマビック3シリーズ

マビック3シリーズはDJI社の最新モデルであり、機体性能やカメラ性能は大幅に進化しています。

4/3型CMOSセンサー搭載、5.1K50fps、4K120fpsに対応。20メガピクセルの静止画を撮影でき、200Mbpsで収録可能。

色鮮やかな自然な色で表現可能な「ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション (HNCS)」を採用し、色編集しやすいように10-bitのD-logに対応。機種によってApple ProResで撮影でき、映画やドラマ、PV撮影の現場でも使える機体に仕上がっています。

大飛行時間が46分、最大伝送範囲が8km(日本)、障害物検知機能も全方向あるため、非常に安全度の高い機体です。

3機種あるマビック3の性能比較

購入可能なマビック3シリーズは3機種あります。

  • マビック3 クラシック:広角のみ
  • マビック3 プロ:広角+中望遠+望遠
  • マビック3 プロ Cine:広角+中望遠+望遠+Apple ProRes

3機種とも機体性能はほぼ同じで、違いは「望遠の有無」と「収録可能コーデック」の2つ。

プロモデルには中望遠(70mm)と望遠(166mm)が搭載。望遠は、業務での使用頻度は少ないものの、表現の幅が広がるためクリエイターに人気です。

プロ Cineモデルは、Apple ProResコーデックに対応。これはLogよりもさらにデータ量が多く、こだわって色編集をする映画やCMなどを撮る人向けのものです。データ量が多くなることから、機体には1TBのSSDが内蔵されています。

使用用途や予算に応じて、この3機種のなかから選びましょう。

まとめ

ドローン黎明期の代表的なドローン「ファントムシリーズ」の進化と現状、待望されているファントム5の最新情報を解説しました。

初心者が簡単に空撮できるようにしたファントムの功績は大きく、いまなお撮影現場で使用されている信頼性の高い機体です。

新たな機体が発売される可能性は低く、事実上もう役目を終えました。より高性能で代替え可能な機体もあるので、まだファントム4を使っている人はこの機会に乗り換えることをおすすめします。

ドローン合宿は、ドローンの国家資格が取得できるドローンスクールです。
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この記事を書いた人
ドローン操縦歴9年。航空法が改正される以前からドローン空撮をしており、現在も業務・趣味問わず毎週のように撮影しております。