ドローンを使った撮影は、ドローン初心者でもできる最も気軽なドローンの活用法といえるでしょう。そこでドローンを使った撮影での注意点について、詳しく説明します。なお本記事では、ドローンを飛行させるために必要な手続きや準備は除きました。ドローンの飛行に必要な手続きなどについては、こちらの記事を参考にしてください。
ドローン空撮の魅力は、3次元空間の中でカメラを自由に動かせることです。創造力さえあればさまざまな撮影をしてみたくなってしまいますが、安全面からも撮影は必要最小限に止めるべきです。そのためにもどのような撮影をするのか、飛行前によく検討しましょう。検討する時には、太陽の位置も重要です。太陽を背にしてドローンを飛行させると、映像にドローンの影が写ってしまうことがあります。
NDフィルターはカメラのサングラスです。明るい場所で動画撮影を行うと、シャッタースピードが早くなり、滑らかな映像を得ることができません。シャッタースピードとは、1枚の画像を撮影している時間であり、オート撮影ではカメラが自動的に調節してくれます。動画でも静止画を連続撮影したものであり、1枚ずつの画像にある程度のブレがないと、滑らかな動きが表現されません。一般的に動画のシャッタースピードの目安は、1/2フレームレート〜1/フレームレートです。
30fps(1秒間のフレーム数が30枚)の動画なら、シャッタースピードは1/60~1/30秒で撮影することが望ましいとされています。またNDフィルターに記された番号はフィルターの濃さを表しており、数字が大きいほど濃いフィルターになり、明るさに応じて選択する必要があります。
ドローンで空撮する際には、まずはドローンを安全に飛行させるために非常に神経を配ります。ですのでカメラのセッティングは、事前に余裕を持って確認を済ませておきましょう。記録する画像サイズや撮影モード、場合によってはホワイトバランスも、任意で選んだほうが自然な色合いの映像が撮影できます。記録メディアも十分な容量があるか?以前撮影したデータの消し忘れを防ぐためにも、飛行前にフォーマットすると良いでしょう。
ドローンを着陸させたら早めに映像を確認しましょう。特に空撮ではプライバシーを侵害してしまう恐れがあります。意図せずして第三者を撮影してしまっていないか、現地で確認しておくとよいでしょう。
ドローンの空撮は現在のカメラドローンを使えば気軽に行えますが、ドローンの安全な飛行というパイロット業務と、撮影カメラマンを同時にこなす仕事とも言えます。優先させるのは安全確保であり、そのためにも撮影については事前に、十分な準備を整えるよう心がけることが大切です。もちろん複数人体制で行うことが望ましいのは、いうまでもありません。