ドローンのDIDって何?確認方法や飛行させる方法を徹底解説

ドローン飛行は、飛行場所や飛行方法が航空法などによって厳しく制限されています。
その制限されている場所のひとつに「DID地区」というものがあり、このDID地区で許可なしにドローンを飛行させるのは禁止されているのです。

  • そもそもDID地区とは?
  • DID地区で飛行させる方法は?
  • DID地区を確認できる地図はある?

本記事では、これからドローンを始める方を対象に、上記のようなDID(人口集中地区)の基本を解説していきます。

ドローンのDID(人口集中地区)とは?

出典:merdanataによるPixabayからの画像

ドローンのDIDとは人家が密集していると判断された地区のことです。

これは定期的に行われる国勢調査に基づき設定され、人口密度が4000人/㎢以上でその全体が5000人以上の地域を指します。

DIDの基準は下記のとおり。

  • 人口密度が1平方キロメートル当たり4,000人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接すること
  • それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に5,000人以上を有すること

DID地区は人がたくさん住んでいる地域なので、ここでドローンを飛ばすのは危険なため飛行には許可が必要というわけです。

DID地区では許可・承認なくドローンを飛ばせない

出典:UnsplashAmir Sabouryが撮影した写真   

航空法により、DID地区(人口集中地区)でドローンを飛ばすには、事前に国土交通省へ許可・承認申請をする必要があります。

もし許可なくドローンを飛行させた場合には航空法違反となり、罰せられますので注意してください。近年、実際に逮捕や書類送検されたケースがあるため、DID地区での飛行は、確実に許可を得たうえで行いましょう。

自宅や会社の敷地内でもドローン飛行禁止

出典:Olya AdamovichによるPixabayからの画像

自宅や会社などの私有地であったとしても、その私有地がDID地区に該当していた場合には、国土交通省からの許可・承認なくドローンを飛行させてはいけません

DID地区は該当する範囲のすべての土地に適用されるため、自分の土地だからといって勝手に飛ばすのはNGです。

実際、DID地区内にある自宅で気軽に飛ばしてしまい、警察のお世話になったケースもあります。

DIDでの飛行は国土交通省へ飛行許可・承認申請

出典:(C)ドローン情報基盤システム2.0

DID(人口集中地区)で飛行させるには、国土交通省が運用する公式サイト「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS)」から、許可・承認申請をしましょう。

申請方法はいくつかありますが、もっとも簡単で一般的なのが「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS)」からの申請です。申請は、余裕を持って10日開庁日前までとなります。

申請が通り許可・承認を得られてはじめてDID地区でも飛行させることが可能です。ただし無制限に飛ばせるわけではなく、申請時に使用した「飛行マニュアル」にもとづいた運用が必要です。

DIDでの夜間飛行は禁止

出典:UnsplashGoh Rhy Yanが撮影した写真

国土交通省から飛行許可・承認を取得しても、DID地区で夜間にドローンを飛行することは「飛行マニュアル」によって禁止されています。

夜間飛行は、日の出前や日没後の飛行のこと。この時間帯は、たとえ「DID地区」での飛行許可があったとしても飛行不可。また、「夜間飛行」と「DID地区」の両方の許可を持っていたとしても、飛行は禁止されています。

夜間は昼間とは違い、周囲の障害物の把握が難しくなり、事故が起きる確率が高いです。とても危険な飛行なため、一般的には許可しておらず、「個別申請」をしたり「飛行マニュアル」を変えたりして許可が出ることもあります。

DIDでの目視外飛行は条件あり

出典:c1n3maによるPixabayからの画像

原則、DID(人口集中地区)でのドローンの目視外飛行は禁止されています。

しかし安全対策を講じることで飛行は可能です。

多くの方が申請時に使用する飛行マニュアル(航空局標準マニュアル②)には以下の記載があります。

ただし、業務上、やむを得ず飛行が必要な場合は、常時操縦者と連絡を取り合うことができる補助者の配置を必須とし、飛行範囲を限定して不必要な飛行をさせないようにする。さらに、一定の広さのある場所を飛行させるとともに、経路下における第三者の立ち入りについて制限を行い、第三者の立ち入り等が生じた場合は、速やかに飛行を中止する。また、突風などを考慮して当該場所の付近(近隣)の第三者や物件への影響を予め現地で確認・評価し、補助者の増員等を行う。

出典:国土交通省航空局標準マニュアル②(令和4年12月5日版)

つまり補助者を必要な人数配置し、第三者や物件に被害や損害を与えないよう安全対策をすれば飛ばせるということです。

ドローンのDIDを確認できる地図

出典:UnsplashPatrick Assaléが撮影した写真

どこがDID(人口集中地区)なのか調べる方法は複数あります。

ここではおすすめの方法を3つ紹介します。

  • 国土地理院の地図で調べる
  • ドローンフライトナビで調べる
  • SORAPASSで調べる

国土地理院

出典:(C)国土地理院地図

無料で会員登録なども必要ないのが国土地理院の地図で調べる方法です。

DIDの調査は数年間隔でおこなわれており、最新は令和2年版になりますのでそちらをご覧ください。古い平成27年のものを参考にしないよう注意。

地図上の赤くマークされている箇所がDID(人口集中地区)に該当している場所です。もし飛行範囲が該当している場合には、国土交通省へ飛行許可・承認申請をする必要があります。

ドローンフライトナビ

出典:(C)App Store

ドローンフライトナビは、航空法および小型無人機等飛行禁止法をもとに飛行禁止区域を表示させるアプリです。

ドローンフライトナビの特徴は次のとおりです。

  • 飛行制限区域が色分けされており、飛ばしたい場所が飛行可能なエリアかすぐにわかる
  • 空港、ヘリポート、自衛隊基地にも対応している
  • DID(人口集中地区)や、日出、日没時刻も調べることが可能
  • 禁止区域の追加変更などもすぐに対応している
  • 無料で利用できる

ドローンフライトナビは、ドローンをはじめとする小型無人機飛行には大いに役立つツールです。

こちらはスマホのアプリのため、お使いの際にはApp Storeからダウンロードしましょう。現在はiOSにのみ対応。

SORAPASS

出典:(C)SORAPASS

SORAPASS(ソラパス)は、日本初のドローン専用の飛行支援地図サービスです。

ドローンの飛行禁止エリアなどが地図上で確認でき、飛行申請を簡略化できるサポート機能などが利用できます。

SORAPASSで利用可能な機能。

  • 飛行可能・禁止エリアの確認
  • 操縦者、機体情報の管理
  • 気象情報
  • 申請書・報告書作成サポート
  • フライトログ管理

SORAPASSの料金プランは次のとおりです。

  • 飛行可能・禁止エリアの確認、操縦者、機体情報管理→無料
  • 気象情報、申請書・報告書作成サポート→有料
  • アカデミックプラン(JUIDA認定スクール卒業生向け)→無料

まとめ

ドローンの飛行が原則禁止されている「DID地区(人口集中地区)」について解説しました。

自宅や会社などを含め自分が所有する土地であったとしても、DID地区に該当している場所でドローンを飛ばすには、事前に国土交通省へ飛行許可・承認申請が必要です。

国土交通省から飛行許可・承認申請を得たとしても、無制限に自由に飛ばせるわけではなく、飛行マニュアルに基づいて運用しましょう。

DID地区は「国土地理院」の地図をはじめ、「ドローンフライトナビ」や「SORAPASS」で無料で確認できます。

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この記事を書いた人
ドローン操縦歴9年。航空法が改正される以前からドローン空撮をしており、現在も業務・趣味問わず毎週のように撮影しております。