ドローンスクール高知、岡山、山梨を運営するドローン合宿。国土交通省「登録講習機関」に認定されたスクールとしてドローン免許(国家資格)が受講可能です。

ドローン撮影を始めるには?必要な準備・法律・撮影テクニックを解説!

ドローン 撮影のアイキャッチ画像

ドローンを使った空撮は、近年ますます人気を集めており、趣味からビジネスまで幅広く活用されています。

しかし、魅力的な映像を撮るには、ただドローンを飛ばすだけでは不十分です。

安定した飛行を支える機材の準備や、法律に関する正しい知識、さらには映像制作の工夫が欠かせません。

本記事では、初心者でもプロ並みに見えるドローン撮影を行うために押さえておきたい基本事項と、失敗しないためのポイントを紹介しています。

この記事でわかること
・ドローン免許の種類と年齢制限について
・ドローン撮影に必要な機材
・ドローン撮影に必要な申請や法的知識
・飛行許可申請が必要なケース
・ドローン国家資格について
・初心者におすすめのドローン撮影のポイント
・おすすめドローンレンタル会社の比較
・おすすめのドローンレンタル機材一覧

ドローン撮影に必要な基本機材

ドローン撮影を行うには、以下のような機材が必要です。

ドローン撮影に必要な機材

・ドローン本体
・カメラ
・送信機(コントローラー)
・バッテリー
・タブレット・スマートフォン

それではここから、各機材について詳しく解説します。

ドローン本体

ドローン撮影に必要な基本機材「ドローン本体」

空撮用のドローンには、大きく分けて個人向け業務用(産業用)の2タイプがあります。

初心者に適した個人向けモデルは、手軽に空撮が楽しめる設計で、操作性にも優れています。

一方、産業用途のドローンは、農薬散布や災害対応など、より専門的な現場で活用されるのが特徴です。

映像制作を目的とする場合は、カメラ付きの個人向け空撮ドローンが最適です。

機体選びでは、サイズと重さをチェックするのが重要です。

なお、ドローンの重量が100g以上になると、航空法の規制対象となるため、操縦に必要な許可や免許について事前に確認しておきましょう。

また、使用目的によっては、機体の登録や飛行許可の申請が求められることもあります。

そのため、自分がどういった用途でドローンを使いたいのか、はっきりさせておくことが大切です。

趣味で軽くドローンを飛ばしたい方には、小型で扱いやすいトイドローンが向いています。

一方で、高品質な映像を撮りたい方には、大型でカメラ性能に優れた空撮モデルを選ぶと良いでしょう。

趣味としてドローンを楽しみたい方は、知識がある人でも以下記事を合わせて読んでいただきたいと思います。

カメラ

空撮のクオリティを重視するなら、カメラの画素数(解像度)は必ず確認しましょう。

ドローンに搭載されるカメラは、一般的にフルHDか4Kが主流です。

4KはフルHDに比べて約4倍の解像度を誇り、より繊細でリアルな映像を撮影できます。

4K対応カメラは、風景の明暗や細部の描写を美しく再現できるため、映像表現にこだわる人におすすめです。

さらに、ズーム機能付きのカメラであれば、高所から被写体をズームアップして撮ることも可能です。

ただし、4Kドローンは価格が高めになる傾向があるため、購入前に予算とのバランスも検討しておくと安心です。

4K撮影が可能な誰でも飛ばせる100g未満のドローンに関しての情報を知りたい方は、以下記事を合わせてご確認ください。

送信機(コントローラー)

ドローン撮影に必要な基本機材「送信機」

ドローンの操縦には、主に「送信機」または「スマートフォン・タブレット端末」を使います。

送信機は、スティック型の操作パネルが特徴で、指先で直感的に機体を動かせます。

前後左右や上下の動きも簡単に操作できるため、初心者でも扱いやすいのが利点です。

モバイル端末を送信機に取り付けて操作するハイブリッド型のモデルもあり、用途や好みに応じて選択できます。

ドローン送信機の持ち方や使い方を詳しく知りたい方は、以下記事を合わせてご確認ください。

バッテリー

ドローンは内蔵されたリチウムイオンバッテリーを電源として飛行します。バッテリー容量により飛行時間が異なるため、購入前にチェックしておくべきポイントです。

レジャー用途であれば、5〜15分程度の飛行時間があれば十分楽しめますが、本格的な空撮なら15〜30分以上の連続飛行が可能なモデルが最適な選択になります。

また、長時間利用する場合には、予備バッテリーを用意しておくと安心です。

タブレット・スマートフォン

一部のドローンには、スマートフォンやタブレットと連携して操作できるタイプがあります。

専用アプリをインストールすることで、操縦だけでなく、データの確認や設定の変更もスムーズに行えます。

画面にリアルタイムで映像が表示されるため、周囲の状況を見ながら飛行でき、撮影の構図調整にも便利です。

さらに、バッテリー残量や通信状態などの情報も一目で把握でき、安全に配慮した飛行が可能です。

初心者でも安心して操作できるインターフェースが整っているのが魅力です。

ドローン撮影に必要な申請や法律知識

ドローンを運用する際には、飛行する場所や状況によっては、事前に免許の取得や国の許可が求められることがあります。

特に2022年以降、関連する制度や法律が改正・新設されており、新たに撮影や操縦を始める方は、最新のルールを確認してから準備を進めることが重要です。

それではここから、ドローン撮影に必要な申請や法律知識を紹介します。

飛行許可・承認が必要なケース

ドローンを飛ばす際に、特定の条件に該当する飛行を行う場合は、国土交通大臣による許可または承認が求められます。

該当するケースには、空港周辺の空域、緊急時用の空域、高度150メートル以上の上空、そして人口が密集する地域(DID)の上空での飛行が含まれます。

これらの地域は、国土地理院が提供している地図サービスで確認することが可能です。

さらに、以下のような飛行も「特定飛行」に該当し、事前の承認が必要となります。

特定飛行に該当する項目
・夜間の飛行
・目視外での操作
・人や物との間に十分な距離を取れない飛行
・イベント会場の上空を飛行するケース
・危険物を運搬する飛行など

万が一、法律に違反すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があるため、細心の注意が必要です。

申請は、国が運営する「ドローン情報基盤システム(DIPS)」から手続きするのが一般的です。

登録制度の導入

航空法の改正により、2022年6月20日から、重さ100グラム以上の無人航空機(ドローン・ラジコン等)は、国への登録が義務付けられました。

登録には以下の情報が必要です。

登録に必要な情報
・所有者の氏名
・所在地(住所)
・ドローンの機体情報

レンタル機やリース契約中の機体もこの制度の対象です。

加えて、登録された機体には、識別用の番号を機体に明記しなければなりません。

100gを超える無人航空機を使用する場合は、国土交通省の専用サイトまたは郵送にて登録申請してください。

国家資格制度(操縦ライセンス)

2022年12月より、ドローンの操縦に関する国家資格制度が新たに設けられ、資格は「一等ライセンス」と「二等ライセンス」の2つに分類されます。

なお、ドローンを操縦する際には、国家資格が必須というわけではなく、ライセンスを取得していない方でも、航空法に従い適切な申請や登録すれば飛行は可能です。

しかし、国家資格を持つことで、操縦者としての知識と技能を公的に証明でき、民間資格と比較して信頼性や社会的評価の向上が期待されます。

ドローン免許(国家資格)に関して、より詳しい内容を知りたい方は、以下記事を合わせてご確認ください。

初心者でも映える!ドローン撮影のポイント

ドローンを使った撮影は、いくつかのポイントを押さえるだけで、初心者でも魅力的な映像を簡単に撮影できます。

ドローン撮影のポイント

ポイント①安定飛行でブレを防ぐ
ポイント②被写体に動きをつけて魅せる
ポイント③撮影時間帯にこだわる「ゴールデンアワー活用」
ポイント④編集を意識した構図で撮る「カットの繋がりを想定」

操作技術をさらに向上させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント①安定飛行でブレを防ぐ

まずは、ドローンを安定して飛ばすことから始めましょう。

地面近くの低空飛行で、前進・後退・左右の移動や上下の昇降といった基本操作に慣れておくことが大切です。

急に高度を上げるのではなく、確実なコントロールを習得することで、滑らかな動きの映像が撮影でき、編集もしやすくなります。

ポイント②被写体に動きをつけて魅せる

映像にインパクトを持たせるためには、被写体に変化や動きを取り入れると効果的です。

最近のドローンには、自動で被写体を追跡したり、カメラを旋回させながら撮影できる機能が搭載されているものも多く、初心者でも躍動感のある映像を手軽に撮影できます。

視点や動きに変化を加えることで、より魅力的な動画に仕上がります。

ポイント③撮影時間帯にこだわる「ゴールデンアワー活用」

ゴールデンアワー

日の出直後や日没前後は、柔らかい光が風景を包み込み、影が長く伸びるため、情緒的で印象的なシーンを演出できます。

写真や動画に深みが出やすく、初心者でもプロのような仕上がりを目指しやすい時間帯です。

もし撮影時間に余裕があるなら、この時間を狙って撮影することを強くおすすめします。

ポイント④編集を意識した構図で撮る「カットの繋がりを想定」

ドローン撮影は広範囲を映せるという利点がある一方で、意図なく撮ると画面に変化がなく、単調な印象になります。

そのため、編集を見据えて「前進→旋回→後退」といった多様な動きを取り入れたり、地上の映像と自然につながるような構図で撮影したりすることで、編集時に活かしやすい映像素材を残せます。

ドローンはレンタルできる!レンタル会社を徹底比較

ドローンは高価な買い物になりがちですが、撮影したいときだけレンタルするという選択肢もあります。

「試してから購入したい」「1日だけ使いたい」という方にはレンタルサービスが非常に便利です。

ここでは、ドローンレンタル会社を徹底比較しながら紹介します。

サービス名 料金目安(1日) 補償制度 申請代行 主な特徴 取り扱い機体 おすすめ度
ドロサツ!! 約4,950円〜 あり(無料) あり 初心者〜業務用まで網羅。30種以上のラインナップ 空撮用、農業・水中・水上ドローンなど ★★★★★
ドローンレンタルネット 約6,950円〜 あり なし DJI正規代理店で安心。周辺機器もレンタル可 空撮向けドローン各種 ★★★★☆
ドローンレンタルセンター 約5,324円〜 あり あり 前日無料配送あり。初心者にも親切設計 入門〜プロ機まで幅広く対応 ★★★★☆
Sky Seeker 約7,200円〜 あり なし 点検・物流用など業務機が豊富 Matriceシリーズ、特殊機体 ★★★★☆
ドロレン 約12,800円〜 あり なし Phantomシリーズ専門。前日配送可 DJI Phantom各種 ★★★☆☆
モノカリ 約3,500円〜 なし なし コスパ重視。短期レンタルに最適 DJI Mavic・Miniシリーズ ★★★☆☆
DMMいろいろレンタル 約3,400円〜 なし なし 家電も借りられる総合レンタルサイト 初心者向け中心(Telloなど) ★★☆☆☆

比較表から分かる通り、ドローンレンタル会社にはそれぞれ強みがあります。

中でも初心者からプロ用途まで幅広く対応しており、補償制度や飛行申請サポートが揃っている「ドロサツ!!」や「ドローンレンタルセンター」は特におすすめです。

一方で、価格を抑えて気軽にドローン体験をしたい場合は「モノカリ」や「DMMいろいろレンタル」などの低価格帯サービスも魅力的です。

「飛ばしたい場所や撮影内容」「保険の有無」「サポート体制」などを基準に、自分に合ったサービスを選ぶのが失敗しないポイントです。

ドローンレンタル会社の選び方や申請方法を知りたい方は、以下記事を合わせてご確認ください。

おすすめドローンレンタル機材一覧

ドローンをいきなり購入する前に、レンタルで使い心地を確かめるのは非常に有効です。

特に高額な機体の場合、性能や操作性を事前に体験することで、購入後の後悔を避けられます。

以下に、多くの利用者に選ばれている人気レンタル機材の一部をご紹介します。

機種名 特徴 最大飛行時間 参考価格(購入時)
DJI Mavic 3 Cine Premium プロ仕様の4/3インチCMOSセンサーを搭載し、最大46分の長時間飛行が可能 約46分 約68万円
Ryze Tech Tello 航空法の対象外となる軽量ドローンで、初心者や子どもにも扱いやすい 約13分 約1.2万円
DJI Inspire 2 シネマグレードの6K動画撮影対応で、プロ向けの高性能ドローン 約27分 約42万円
DJI FPV Combo FPVゴーグルによるリアルタイム映像体験ができ、迫力の飛行映像を撮影可能 約20分 約11万円
DJI Mavic Air 2 4K/60fps撮影に対応し、コンパクトかつ高い機動力を誇る 約34分 約13万円

初めての方や購入を検討中の方にとって、レンタルは非常に有益な選択肢です。

ぜひ一度、実際に操作して性能を体感し、自分に最適なドローンを見つけてみてください。

まとめ:ドローン撮影は「準備」と「知識」がカギ!

本記事では、ドローン撮影に必要な機材や申請方法、法律知識を徹底解説します。

また、初心者でも簡単に映えるドローン撮影ができるポイントや、誰でもドローンを借りられるレンタル会社の比較も詳しく紹介しています。

ドローン撮影の成功には、「機材」と「知識」の両面での準備が重要です。

カメラの性能やバッテリーの持続時間、操縦のしやすさはもちろん、飛行ルールや申請手続きへの理解も欠かせません。

特に近年の法改正により、重量100gを超える機体には登録義務が課せられ、飛行場所によっては許可申請が必要となるケースも増えています。

こうした準備を怠ると、思わぬトラブルにつながる可能性もあるので注意が必要です。

まずは目的や予算に合った機体を選び、必要な知識とスキルを身につけることが、安全で魅力あるドローン撮影への第一歩です。

自信を持って空に飛び立つためにも、基礎をしっかり固めて挑みましょう。

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三上プロフィール画像
この記事を書いた人
ドローン合宿コラムサイト専属の女性ライター。ドローン関連のお仕事に6年間以上携わっています。また、ドローンショーが好きで定期的にイベントを見に行きます。ドローンに関する情報をいち早く発信致します。