ドローンを初めて購入しようと思っている方にとって、悩みやすいのが価格です。
ドローンの値段には幅があるため、何を基準に選んでいいのか分からない方も多いでしょう。
ドローンには様々な用途があり、それに合わせた機能を搭載しています。
それが、価格の差に現れるのです。
今回は、ドローンの価格の目安を目的や機能別に紹介します。
また、比較的安いおすすめドローン5選も徹底解説しています。
ドローンの購入を検討している方は、参考にしてください。
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ここでは、トイドローンやマイクロドローンなどの『小型ドローン』と高機能カメラを搭載した『パーソナルドローン』の価格相場を紹介します。
ドローンを検討している方は、参考にしてください。
小型ドローンは通常『ホビードローン』と呼ばれ、「hobby(ホビー)」の名の通り、趣味として楽しむために使われるドローンのことを指します。
このタイプには、トイドローン、マイクロドローン、FPVドローン、レーシングドローン、空撮用ドローンなどが含まれ、主に個人の趣味で使用される小型のドローンが該当します。
サイズは非常に小型のものも多く、カメラ機能が搭載されていても画質は控えめで、交換可能なパーツが少ないものもありますが、価格が比較的安いため、家電量販店やオンラインショップで簡単に購入できます。
個人の趣味用途としては価格帯も幅広く、1000円から10万円程度までさまざまです。
パーソナルドローンにはGPSセンサーや高機能カメラが搭載されており、ホビードローンよりも大きな機体が特徴です。そのため、手軽に室内で飛ばすのには適していません。
価格は高めですが、使いやすい操作性と多機能性が備わっており、初心者でも簡単に素晴らしい映像を撮影できるのが魅力です。
また、農業や測量などの業務用途に対応した機種もあり、価格帯はおおよそ10万円から300万円と幅広く、装備されている高性能カメラや豊富な機能に応じて価格が上がる傾向にあります。
万が一の事故や故障に備えるための保険には、『機体保険』と『賠償責任保険』があります。
機体保険の保険料は、およそ3,000円から15万円程度で、機種や補償内容によって異なります。
賠償責任保険の保険料は約7,000円から2万円の範囲で、こちらも補償の内容によって変動します。
なお、DJIのドローンについては、購入後1年間は無償で賠償責任保険が付いています。
ドローンの価格は幅があり、安いものは1万円未満で販売されています。
ここでは、ドローンの価格が決まるポイントを解説します。
ドローン選びの参考にしてください。
ドローンには、大きく分けて100g未満と100g以上があります。
100gが一つの目安になっているのは、航空法の適応を受けるかどうかの分かれ目が100gのためです。
バッテリーを含めて100g未満のドローンは航空法の規制を受けず、機体登録も不要です。
そのため、「ドローンに触るのが初めて」といった方でも扱いやすいでしょう。
その一方で、100g未満に重量を保つため、「飛行させる」以外の機能はほとんどついていません。
そのため、100g未満のドローンは「トイドローン」とも呼ばれ、純粋に飛行させて遊ぶおもちゃと考えましょう。
100g未満のドローンは、安ければ数千円、高くても1万円代が相場です。
一方、100g以上のドローンは航空法が適用されて機体登録が必要です。
100g以上のドローンは、航空法の規制を受けるのでどこでも好き勝手飛ばしていいわけではありません。
購入して飛行させるなら、法律や自治体の条例をすべて調べて飛行できる場所で飛行させます。
その一方で、大きなドローンは高性能のカメラなどいろいろな機能を搭載しています。
空撮をしたい、動画を取りたいという場合は、最低でも100g以上のドローンを使いましょう。
価格相場は数万円~20万円までです。
以下にわかりやすくドローンの名称と用途、価格相場をまとめたので参考にしてください。
ドローンの名称 | 重量 | 用途 | 価格相場 |
---|---|---|---|
トイドローン | 100g未満 | 飛ばして遊ぶ娯楽程度の写真撮影 | 数千円~1万円台 |
中型ドローン | 100g以上500g未満 | 空撮検査ドローン競技 | 数万円~10万円台 |
大型ドローン | 1㎏以上 | 農薬散布荷物を運ぶ災害救助高性能な空撮 | 50万円~ |
ドローンの利用用途には、以下のようなものがあります。
この3つは100g未満のトイドローンでも可能です。
この3つは、100g以上500gまでのドローンがおすすめです。
このサイズになると、高性能なカメラや長時間稼働できるバッテリーが搭載できます。
それでいて持ち運びも容易なので、どこでも迫力ある映像が撮影できます。
ただし、このサイズから航空法の規制を受けます。
この3つは、1㎏以上の大型ドローン、いわゆる「産業ドローン」で行います。
個人でこのサイズを取り扱うケースは少ないですが、仕事でなら扱う場合もあるでしょう。
ドローンの機能には以下のようなものがあります。
このうち、個人でドローンを飛ばす場合にもとめられるのが自動操縦機能と撮影機能です。
自動操縦機能は、単にドローンの動きをプログラミングで制御できるだけでなく、手振れ防止機能なども含まれます。
ドローンを空撮で使う場合、ドローンの振動や機体の揺れが写真や動画に伝わると上手く撮影できません。
仕事でドローンを使う場合、一定の機能を備えた製品を購入しましょう。
なお、ドローンは高性能な機能を有している製品ほど大きく重くなる傾向です。
ドローンの価格は、大きさと性能によって変わってくるとおわかりいただけたと思います。
ここでは、はじめてドローンを購入する方向けに選び方のポイントを紹介します。
1.大きいドローンは操縦に技術が必要
2.初心者は小さいドローンの方が扱いやすい
3.初心者向けドローンの価格帯の目安
それでは1つずつ詳しく解説します。
屋外でドローンを飛ばす場合、風の影響を受けます。
100g未満のドローンは少し強い風が吹くと飛ばされてしまうでしょう。
大きなドローンは風の影響は多少受けにくいですが、それでも重さは200g~500gとハトやカラスくらいの重さなので、強風が吹けばあおられて操縦不能になる可能性もあります。
また、大きなドローンは操縦をあやまって墜落すると、その場に人がいればけがを指せる可能性もあるでしょう。
したがって、初めてドローンを操縦する方はできるだけ小さいドローンをつかったほうがおすすめです。
初心者は、まずドローンの操作になれるために100g未満のドローンを屋内で飛ばす練習をしましょう。
100g未満のドローンを屋外で自由自在に飛ばせるようになったら、100g以上200g未満のドローンを屋外で飛ばす訓練をするといいですね。
そのため、初めてドローンを購入するなら、100g未満~200gまでのものがおすすめです。
操縦の練習からちょっとした空撮までこなしたいなら100g~200gまでのドローンを購入しましょう。
GPSがついて4Kの撮影ができるドローンでも190g程度のものがあります。
初心者向けドローンは、1万円~2万円までのものがおすすめです。
1万円を下回るとやや操作性に難が出るので、ドローンを屋外で飛ばしたいなら1万円以上がいいでしょう。
なお、初心者は操作を誤ってドローンを墜落させる可能性も高いので、あまり高価なドローンはかえっておすすめできません。
まずは安価なドローンで操作に慣れましょう。
1万5000円以上出せば、GPSやそこそこ高機能のカメラが付いたドローンも買えます。
格安のドローンは購入しやすいというメリットがある一方、機能はほとんどついていません。
自動操縦機能も最低限のものしかついていないので、高機能なドローンより操作が難しい場合もあります。
例えば、子どもがドローンを欲しがったりドローンとはどんなものかまず触れてみたいと思ったりしている場合は、数千円のドローンでもいいでしょう。
しかし、空撮を楽しみたい、ドローンのレースに出たいといった場合は最低でも1万5000円以上のドローンを選びましょう。
ここでは、比較的安いおすすめドローンを5つ紹介します。
1.Ryze Tello
2.Holy Stone HS170
3.Holy Stone HS420
4.Holy Stone HS175
5.DJI MINI3Pro
それでは1つずつ詳しく解説します。
トイドローンの中でも圧倒的な人気を誇るTelloは、お子様へのギフトとしても最適なアイテムです。
専用アプリで簡単に操作でき、基礎的なプログラミングを体験できるため、IT教育のツールとしても支持されています。
項目 | 詳細 |
本体重量 | 約80グラム |
操作可能距離 | 最大100メートル |
カメラ解像度 | 500万ピクセル |
映像品質 | 720HD |
連続飛行時間 | 最大13分 |
価格目安 | 約12,000円 |
ホバリング機能 | 搭載 |
Ryze Telloは、シンプルな操作性と高画質カメラを備えており、さまざまなシーンで楽しめるのが魅力です。
さらに、DJIのフライトコントローラーが搭載されているため、初心者の方でも安定した操縦が可能です。
また、交換用のパーツ(プロペラやモーター)も豊富に出回っているため、修理やメンテナンスを行いながら長く使える点も大きな利点です。
Holy Stone HS170は、屋内での操作練習やお子様へのプレゼントに最適なドローンです。
項目 | 詳細 |
本体重量 | 約41g |
操作可能距離 | 約50メートル |
カメラ解像度 | カメラ非搭載 |
映像品質 | カメラ非搭載 |
連続飛行時間 | 最大8分 |
価格目安 | 約6,000円 |
ホバリング機能 | 搭載 |
基本的な操作はもちろん、ボタンひとつで簡単に宙返りが可能で、子どもでも楽しく操作ができます。
このHS170はカメラ非搭載であるため、価格が約6,000円とリーズナブルです。
さらに、プロペラガードが標準で付いているため、室内の壁や家具を傷つけるリスクが少ない点も魅力です。
コントローラー(プロポ)も価格に対してしっかりした作りで、細かな操作がしやすく練習にも向いています。
Holy Stone HS170は、安全性が高く手軽に購入できるので、初めてのドローンをお探しの方やお子様がいるご家庭におすすめです。
Holy Stone HS420は、高機能な室内用ドローンをお求めの方に最適なモデルです。
項目 | 詳細 |
本体重量 | 約31g |
操作可能距離 | 約100メートル |
カメラ解像度 | 720HD |
映像品質 | 非公開 |
連続飛行時間 | 約6分 |
価格目安 | 約12,000円 |
ホバリング機能 | 搭載 |
操作しやすいプロポと、カメラ付きで安定した飛行性能を備えたHS420は、室内でのドローン操作練習に適しています。
また、ヘッドレスモードや宙返り機能が搭載されているため、お子様でも簡単に操作可能です。
Holy Stone HS420を使って、カメラ映像を通じて自宅内を探検するなど、普段とは異なる体験を楽しめます。
Holy Stone HS175は、屋外で手頃な価格で高画質の空撮を楽しみたい方に最適なドローンです。
項目 | 詳細 |
本体重量 | 約198g |
操作可能距離 | 最大で約350メートル |
カメラ解像度 | 2K |
映像品質 | 4K |
連続飛行時間 | 約22分 |
価格目安 | 約24,000円 |
ホバリング機能 | 搭載 |
この機体にはGPS測位機能と自動追尾機能が備わっており、多様な撮影シーンに対応できます。
さらに、脚部が折りたためるため、持ち運びが簡単で、コンパクトに収納できるのも利点です。
Holy Stone HS175は操作性も高く、質感の良いプロポとヘッドレスモードを搭載しているため、初心者でもスムーズに操縦できる点が魅力です。
DJI MINI3 Proは、高性能なコンパクトドローンを求める方に適した機種です。
このモデルは、DJI MINI2の後継として登場し、特にカメラ機能を中心に多くの機能が強化されています。
項目 | 詳細 |
本体重量 | 約249g |
操作可能距離 | 最大で約12,000メートル |
カメラ解像度 | 4K |
映像品質 | 4800万ピクセル |
連続飛行時間 | 約34分 |
価格目安 | 約100,000円 |
ホバリング機能 | 搭載 |
DJI MINI3 Proのユニークなポイントとして、カメラが90度回転して縦方向の動画撮影が簡単にできる点が挙げられます。
TikTokやYouTubeのショート動画といったSNS投稿に最適なため、映像制作においても幅広く活躍します。
また、障害物を検知するセンサーの精度も向上しており、墜落リスクが大幅に低減されています。
そのため、DJI MINI3 Proは安全性と高性能を兼ね備えた小型ドローンの代表例として人気を集めています。
本記事では、ドローンの価格相場や保険の相場を徹底解説しました。
また、比較的安いおすすめドローン5選も詳しく紹介しています。
トイドローンやマイクロドローンなどの小型ドローンは、航空法の適用外となるので、個人の趣味として誰でも気軽に飛ばせるメリットがあります。
小型ドローンは、1,000円~10万円で購入できるなど、購買のハードルが低いのも特徴です。
一方GPSセンサーや高性能カメラを搭載したパーソナルドローンは、多機能で高い操縦力を持っていますが、価格が10万円~300万円と高額になるため、購買のハードルが高い傾向にあります。
趣味でドローンの購入を検討している方は「Ryze Tello」を、ビジネスでドローン購入を検討している方は「DJI MINI3Pro」などのDJI製品がおすすめです。
価格と利用目的に合ったドローンを購入しましょう。