「ソーシャル・ソリューションメーカー」として、ICT(情報処理技術)を活用して社会課題の解決へ貢献することを企業理念としている「株式会社コア」。
ドローンを活用した取り組みもそのひとつで、「ChronoSky Eyes」とよばれるサービスを提供しています。本記事では、そんな株式会社コアの概要やドローンでのサービス提供について解説します。
出典:UnsplashのKnoell Marketingが撮影した写真
株式会社コアとはどんな企業なのか、基本情報を表にまとめると以下の通りです。
企業名 | 株式会社コアCORE CORPORATION |
本社所在地 | 〒154-8552東京都世田谷区三軒茶屋1丁目22番3号TEL:03-3795-5111(代表)FAX:03-3795-5100(代表) |
設立 | 1969年(昭和44年)12月 |
資本金 | 440.2百万円(2022年3月期) |
社員数 | 連結:1,527名 単体:1,131名(2023年4月現在) |
上場市場 | 東京証券取引所 プライム市場証券コード:2359 |
出典:(C)株式会社コア
東証プライムに上場している大手企業で、社員数もグループ全体で1,500名を超える大企業です。1969年に設立され、長年に渡ってIT技術を活用して顧客の課題解決に貢献しています。ドローンを使った取り組みも、そんな株式会社コアの業務のひとつです。
株式会社コアも主な業務内容を紹介します。
大きく分けると三点あり、その中でさまざまな事業に細分化されています。
未来社会ソリューション事業 | ・情報利活用・エネルギー・医療・介護 |
産業技術ソリューション事業 | ・GNSS・IoT・映像・DXインサイト・クラウドサービス・セキュリティ対策 |
顧客業務インテグレーション事業 | ・製造業務・金融業務 |
本記事で解説するドローンを活用した事業は、主に「産業技術ソリューション事業」におけるGNSS(位置情報を活用した高精度測位ソリューション)に該当します。
ここでは、株式会社コアのドローンを活用した業務内容について解説します。
株式会社コアの業務でどのようにドローンを活用しているのか、ぜひチェックしてみてください。
出典:(C) CORE
株式会社コアでは、ドローンを活用した目視外点検見える化ソリューション「ChronoSky Eyes」を提供しています。「ChronoSky Eyes」は、点検箇所の撮影データを用いて3次元地図を予め作成し、高精度の仮想空間を構築してその中で安全に点検作業を実行します。
点検業務は以下のような手順です。
撮影データを元に構築した3次元の仮想空間で点検を実施するため、立ち入れないエリアや携帯電話圏外の環境でも点検作業ができます。「仮装空間」と言っても、実際に撮影した膨大な写真データを元に構築しているので高い精度で作業できる点が利点です。
「ChronoSky Eye」では、実際に以下のような設備・環境において点検作業が実施されています。
人がなかなか立ち入れないないような場所でも、安全かつ余裕を持って点検できるのが「ChronoSky Eye」のメリットです。
株式会社コアでは、「ChronoSky PF2」というドローンを販売中です。国産産業用ドローンを開発している「株式会社ACSL」製のドローンで、「準天頂衛星みちびきCLAS」に対応した受信機「Cohac∞ Ten」を搭載しています。
「CLAS(センチメータ級測位補強サービス)」とは、日本の準天頂衛生みちびきを活用したサービスのことです。GPSの位置情報を誤差数センチ単位で補足してくれるのが利点です。
このシステムを利用することで、点検業務だけでなく「測量」や「物資運搬」など、さまざまなシーンで高精度の作業・観測が可能となります。
基本スペックは以下の通りです。
製品名 | ChronoSky PF2(クロノスカイ・ピーエフツー) |
発売 | 2022年5月 |
機体の全長 | 117.3cm・高さ52.6cm |
飛行時間 | 29分※無積載時 |
最大積載 | 2.75kg |
最大対気速度 | 20m/s |
防塵防水性能 | IP55 |
株式会社コアでは、上記以外にも以下のようなドローンサービスを展開しています。
株式会社コアは、ドローンだけでなく情報処理技術を活用したさまざまな事業を展開するIT企業です。そのため、ドローンの運用だけでなく撮影データを元に顧客が抱える課題を解決するサービスも展開しています。
出典:UnsplashのKnoell Marketingが撮影した写真
本記事では株式会社コアの概要と、展開するドローンサービスについて解説しました。
株式会社コアでは、「ChronoSky Eyes」を中心として、高精度なデータ活用で顧客の課題を解決するサービスを展開しています。「ChronoSky PF2」といった衛星からの位置情報を利用して設備点検や測量などにも対応しているので、設備点検や測量などで課題を抱えている場合は一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。