DJIが新しい農業用ドローン「T60」と「T25P」を発表しました。
この記事では、これらの革新的な製品の詳細と、農業分野での役割を詳しく見ていきましょう。
出典:(C) DroneXL
2023年12月10日、ドローン技術のパイオニアであるDJIが農業分野に特化した二つの新しいドローン、T60およびT25Pを発表しました。これらは農業の自動化と効率性向上を目指し、最新技術を駆使して設計されています。T60は特に大規模農業用途に、一方T25Pはより小規模かつ個人の農家に適したモデルです。
T60モデルは、広範囲の農業、林業、畜産、漁業などの作業に対応するよう設計されています。56インチの高強度ブレード、大負荷モーター、高出力ESCを採用し、1軸の統合牽引力を33%向上させることで、低動力でも全負荷の播種作業を担うことができます。50kgの散布荷重と60kgの播種荷重能力を持ち、50リットルの水タンクを標準装備しています。
安全性を高めるために、Safety System 3.0が採用されており、観測距離を60メートルまで引き上げることができます。これにより、障害物回避の成功率が大幅に向上し、枯れ木や送電線などの困難なシーンでの操作性が向上しています。
T25Pモデルは、特に小規模農地や個人農家のために設計された、より軽量で柔軟性に富むドローンです。散布荷重20kg、播種荷重25kgの能力を持ち、マルチシナリオの播種作業に対応可能です。携帯性に優れ、様々な条件下での使用が可能であり、一人でも操作しやすいことが特徴です。
これらのドローンは、農業作業の効率性を大幅に向上させることが期待されています。特にT60は、広範囲の農地での散布や播種作業を自動化し、時間と労力を大幅に削減することができます。一方、T25Pは小規模農家や個人農家が使いやすい設計となっており、これまで手作業に頼っていた作業を効率化できます。
T60のフラッグシップパッケージは約120万円、標準パッケージは約112万円、果樹キットは約61,000円から提供されます。一方、T25Pのフラッグシップパッケージは約88万円、標準パッケージは約80万円となっています。日本での展開に関する詳細はまだ未定ですが、農業分野におけるこれらのドローンの導入は大きな注目を集めています。
DJIのこの発表は、国際的にも注目されています。特に農業分野における技術革新として、多くの専門家や農業関係者から高い評価を受けています。これらのドローンは、農業の未来を大きく変える可能性を秘めていると期待されています。
出典:(C) DroneXL
DJIの新しい農業用ドローン、T60およびT25Pは、農業の自動化と効率化を目指し、最新の技術革新を駆使して設計された製品です。これらは、農業業界における作業の効率性と精度を大幅に向上させることが期待されており、農業分野の革新をリードする存在となるでしょう。