パラシュート付きドローンの詳細と義務化の動向

出典:PipeVasquez VasquezによるPixabayからの画像

「ドローンにパラシュートって本当に必要?」

そんな疑問を抱えていませんか?

この記事では、ドローンパラシュートの役割や必要性について詳しく解説します。

最後までお付き合いいただければ、その疑問もきっと晴れることでしょう。

パラシュートとは

パラシュートとはどのようなものでしょうか。

パラシュートは一般に上空から人や物を降下させるときに上空から展開し、その空気抵抗により落下速度を下げるものです。

パラシュートを使用せずにそのまま降下したら地上に落下し、どうなるかはご存じのとおりです。

パラシュートの効果を利用したものとしては、スカイダイビング時のパラシュートを思い浮かべますが、飛行機等にも使われています。

シーラス社のSR機には、パラシュートがついています。

操縦不能になったりエンジンが故障して滑走路以外の場所に不時着しなければならなくなった時に、天井についているハンドルをひくとパラシュートが展開するのです。

パラシュートが開き空気抵抗を利用して落下速度を下げて、不時着時の衝撃をやわらげてくれます。

下記は、パラシュート装備の飛行機「シーラス機」です。

出典:(C) CIRRUS JAPAN

パラシュート展開により、空気抵抗を利用して減速するのです。

では、ドローン用のパラシュートはどうなっているのでしょうか。

ドローンパラシュートについて

出典:(C) PARASAFE

ドローンパラシュートはドローンに異常が発生したときに展開して、減速効果を得る装置なのです。

パラシュートは、空気抵抗を利用して減速させることを目的としています。

この減速効果は、ドローンパラシュートとしても利用できるのです。

日本化薬「PARASAFEドローンパラシュート」の概要

日本化薬PARASAFEのドローンパラシュートには、現在2つの製品があります。

それぞれの概略解説は、以下の通りです。

PS CA12-01PS CA06-01
装備するドローンの最大離陸重量25kg15kg
パラシュート面積11㎡6㎡
降下速度(理論値)6m/s7m/s
出典:PARASAFE

PS CA12-01のドローンパラシュートは、最大離陸重量が25kgの航空法で追加基準が必要なドローンも対象にしており、安全性の向上が期待できます。

航空法の追加基準についての解説は、下記を参考にしてください。

【ドローンペイロードとは?】その制限と考慮すべきことは!

パラシュート展開までの流れ

実際に、ドローンパラシュートはどのように作動するのでしょうか。

ドローンパラシュート展開までの流れは、次の通りです。

状況解説
飛行前の安全装置確認トリガーデバイスのLEDで、安全装置の作動を確認する。
ドローンの飛行時に異常が発生電波干渉や機体自体のトラブルが発生して、ドローンがコントロールできなくなる。
パラシュートの展開自動または手動により、ドローンパラシュートが展開する。
ドローンパラシュート降下空気抵抗を利用して、減速降下し接地する。

次に、どのようなシステムでドローンパラシュートは作動するのでしょうか。

展開のメカニズム

ドローンパラシュートは、自動・手動で展開します。

ドローンパラシュート展開の命令がパラシュート装置に届くと、火薬を利用してドローンパラシュートが展開するのです。

火薬を使用すると、パラシュートを早く展開することができます。

緊急時に一刻も早く展開してほしいパラシュートには、最善のシステムです。

自動展開については、自動トリガーシステムがあります。

PARASAFEのドローンパラシュートには、自動トリガーシステムが備わっています。

自動トリガーシステム(Autonomous triggering system)は、センサーによりドローンに推力の喪失・傾き・降下速度などの異常を検知するとドローンパラシュートが展開するのです。

パラシュート展開の注意点

安全性に寄与するドローンパラシュートですが、注意点もあります。

空気の抵抗で減速するパラシュートですが、パラシュートが展開して減速するまでには時間がかかるという事です。

もしパラシュートが展開しても余裕がなければ、減速できずに落下し墜落します。

パラシュートが展開し、減速するまでの「時間」が必要なのです。

PARASAFEのドローンパラシュートはパラシュートが作動し展開までに1.5秒かかり、減速に必要となる高度は30mになります。

ドローンパラシュートの必要性

出典:国土交通省

ドローンが安全に飛行できないような状況になってしまった場合に、ドローンパラシュートは効果を発揮します。

ドローンの安全飛行を願う毎日ですが、ドローンはあくまでも機械製品なので100%はありません。

ドローン自体の故障以外にも飛行空域等からの影響もあり、ドローンが安全に飛行できない状況もあり得るのです。

ドローンパラシュートは現在、その搭載義務はないのです。

今後はレベル4空域飛行時に必要な国土交通省の許可の際に、ドローンパラシュートの装備により飛行が可能になることが増えてくるかもしれません。

ドローンパラシュートのまとめ

出典:Mohamed HassanによるPixabayからの画像

ドローンが安全に飛行できないような状況になってしまった場合に、ドローンパラシュートは効果を発揮します。

ドローンの安全飛行を願う毎日ですが、ドローンはあくまでも機械製品なので100%はありません。

ドローン自体の故障以外にも飛行空域等からの影響もあり、ドローンが安全に飛行できない状況もあり得るのです。

ドローンパラシュートは現在、その搭載義務はないのです。

今後はレベル4空域飛行時に必要な国土交通省の許可の際に、ドローンパラシュートの装備により飛行が可能になることが増えてくるかもしれません。

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この記事を書いた人
現職はPILOTをしており、1年ほど前からWebライターを始めました。 本業の所持ライセンス ・定期運送用操縦士(飛) ・操縦教育証明 ・陸上多発限定 ・B737、A320型式限定 ・特定操縦技能審査員 ・航空英語能力証明 ・航空級無線通信士 ・第1種航空身体検査証明 ・FAA ATP