Skydio X10とは？機能や価格・特徴を解説

Skydioは、米国のSkydio社が製造・販売している産業用のドローンです。日本では、検査や点検用として幅広く活用されています。

そんなSkydioの最新作、SkydioX10が2024年春に提供が開始される予定となりました。

今回は、来春発売のSkydioX10の特徴や性能について解説します。

Skydio X10の特徴

出典：(C) Skydio

Skydioシリーズは、自律飛行が可能なドローンとして検査や点検など広く産業用に活用されています。特に、GPSが取得しづらい環境で安定飛行できる性能は大きな強みであり、重宝している会社も多いでしょう。

ここでは、最新機種Skydio X10で新たに加わったり改善されたりした性能について解説します。

暗所夜間飛行が可能になった

Skydio X10では、暗所や夜間での自立飛行が可能になりました。
現在、日本では国土交通大臣の承認を得られれば夜間飛行が可能です。
また、点検や検査する場所によっては日中でも日が差し込みにくく、暗所となるところもあるでしょう。

暗所・夜間に自律飛行が可能になれば、検査や点検ができる時間も長くなるほか、今までドローンが検査や点検ができなかった場所への検査も可能になります。

例えば、入り組んだ橋脚の下など昼間でも日光がとどかない場所の点検もできるようになるでしょう。

5G経由でのデータ送信が可能になった

Skydio X10では、5G経由でのデータ送信が可能になりました。現在、日本では法律の関係で上空では4G（LET)でのデータ送信しかできません。しかし、屋内ならば5Gでのデータ送信が可能です。例えば、屋内での高い場所、狭い場所での点検や検査にSkydio X10を用いれば、より高画質のデータを短時間で送信が可能になります。Skydio X10の活用法がより広がる可能性があります。

ペイロード搭載が可能になった

ペイロードとは、相手に送り届けようとしている正味のデータ本体のことです。Skydio X10では、最大340gのペイロードが搭載可能になりました。ドローンは飛行能力のために、搭載できる機材や重さに限りがあります。そのため、長時間の検査や点検が難しいといったデメリットがありました。
340ｇまでペイロードが搭載できれば、今まで時間切れのためにできなかったことができるようになり、課題解決の能力がアップすることでしょう。より、広範囲の検査や点検もできるようになる可能性もあります。

防塵防水機能が強化された

Skydio X10はIP55の防塵防水機能がついています。これは、小型ドローンの防塵防水機能ではトップレベルです。屋外で点検や検査をする場合、雨に降られたりほこりっぽい場所でドローンを飛行させたりすることも多いでしょう。これまでのSkydio Xシリーズも、優れた防水防塵機能がついていました。
しかし、Skydio X10の防塵防水機能はそれ以上です。これだけの機能がついていれば、多少の雨や砂ぼこりはものともせず、検査や点検を続行できるでしょう。

Skydio X10は2024年春発売予定

出典：(C) 株式会社NTT e-Drone Technology

Skydio X10は、2024年春に発売が予定されています。日本では、株式会社NTT e-Drone Technologyが、いち早く提供を宣言しています。会社のホームページに設置された特設サイトにメールアドレスを登録しておくと、最新情報が受け取れます。
すでにSkydio Xシリーズを導入している会社はもちろんのこと、これから産業用のドローンを導入し、仕事に活用したいと考えている会社にもおすすめです。

なお、Skydio Xシリーズを操縦するなら、ドローンスクールなどで操縦技術を身に付けておきましょう。

Skydio Xシリーズの操縦技術を学べるドローンスクールはいくつかあります。

また、Skydio X10の提供が開始されれば、実機を使えるドローンスクールも増えると予想されます。

ですから、Skydio Xシリーズを導入したいが操縦者がいないと悩んでいる会社でも大丈夫です。導入前に同じシリーズで操縦者を育成できます。

無償フライトが受付中

株式会社NTT e-Drone Technologyでは、現在無償フライトを受け付けています。

すでにSkydio Xシリーズを導入している会社や、別のドローンを使っているけれど、新製品の発売を機にSkydio X10を導入してみたいと検討している場合は、Skydio X10の無償フライトを申し込んでみるのもおすすめです。

実際にSkydio X10を操縦して使い心地を試して見れば、導入をするかどうかの判断材料になるでしょう。

まとめ：Skydio X10を来年春発売予定

今回は、来春に提供が予定されているSkydio X10の性能や提供を行なう企業などを紹介しました。すでに、さまざまな会社で点検や検査機器として導入が進んでいるSkydio Xシリーズですが、Skydio X10では、夜間・暗所での自律飛行が可能になりました。

この機能を使えば、点検や検査はもちろんのこと、災害救助や山岳救助などにもドローンがさらに活躍できるでしょう。
現在は無償フライトが受け付け中ですので、これを機に試運転してみるのもおすすめです。なお、正式な価格や株式会社NTT e-Drone Technology以外の提供会社はまだ発表されていません。続報が待たれます。