ドローンの独学は可能?メリット・デメリット・問題点を解説

ドローンの需要が高まるに連れて、ドローンを学びたい方も増加しています。「ドローンの操縦技術を独学で学びたいが可能か?」と考えている方もいるでしょう。

ドローンはもともと「ホビー」扱いで日本に入ってきたので、独学で操縦技術を学んだ方も大勢います。しかし、現在はどうでしょうか?

今回は、ドローンを独学で学べるのか?メリット・デメリットと問題点を紹介します。

ドローンの独学は可能か?

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結論からいうと、ドローンの操縦技術を独学で学ぶのは可能です。近年はドローンを学べる学校も増えましたが、ドローンが普及する前は独学が当たり前でした。

ドローンを独学で学ぶ方は一定数いる

現在も、ドローンを独学で学ぶ方は一定数います。ラジコン飛行機やヘリコプターを長年楽しんできた方にとっては、ドローンの操縦もお手のものでしょう。また、試行錯誤しながら学ぶのが楽しいといった方もいます。

また、現在の法律では「ドローンを教習所のような場所で学ばなければならない」という決まりはありません。ですから、車の運転のように「教習所で運転の仕方を学び、免許を取らなければ公道を走れない」というわけではないのです。

自分で楽しむ分には問題ない

現在、ドローンは法律や条例によって飛ばせる場所や時間、飛行の条件などが決められています。しかし、ビジネスでドローンを使わなければ、法律や条例を大まかに知っていれば大丈夫です。

ですから、自分でドローンを飛ばして楽しむだけなら、独学で操縦技術やルールを学んでも特に問題はありません。

ドローンの操縦を独学するメリット・デメリット

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ここでは、ドローンの操縦や操作のルールを独学するメリットとデメリットを紹介します。前述したように、ドローンは独学で学べます。しかし、独学はメリットばかりではありません。デメリットも把握したうえで独学するかどうか選びましょう

ドローンの操縦を独学するメリット

ドローンの操縦を独学する最大のメリットは、費用がかからないことです。ドローンスクールを利用すれば、2~3日で10万円以上が必要です。確実に操縦技術を身に着けられるとはいえ、気軽に出せる金額ではありません。授業料に加えて、ドローンの購入費用も必要です。

一方、独学の場合はドローンの購入費用こそ必要ですが、その他の費用はスクールに通うのに比べると大幅に抑えられます。ドローンの練習場所に通ったとしても、スクール通う費用の数分の一程度で済むでしょう。

また、独学ならば自分のペースでドローンの操縦を学べます。ドローンスクールに通う場合は、定期的に時間をあけなければなりませんが、独学は自分の都合に合わせて好きな時間にドローンの練習ができます。仕事が不規則な方や、なかなかまとまった時間を取れない方は、独学のほうが融通は効きやすいでしょう。

ドローンの操縦を独学するデメリット

一方、ドローンの操縦を独学するデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 操縦が自己流になりがち
  • 一定レベルで技術が頭打ちになる可能性がある
  • 資格を取得し、技術を客観的に証明できない

ドローンは、ラジコンのヘリコプターや飛行機に比べると、操縦が簡単です。しかし、撮影・検査・測量などを目的としてドローンを飛ばしたい場合、自己流の操縦技術では、うまくいかないケースもあります。スクールでは、撮影や測量等を成功させる操縦のポイント等を学べるので、スクールに通った操縦者に比べると技術的にも見劣りしがちです。

また、ドローンの操縦者の需要は増え続けていますが、操縦技術を活かして仕事をしたい場合、資格や修了証書など技術を客観的に照明できるものがあったほうが圧倒的に有利です。

独学で操縦技術を学んで試験に挑むこともできますが、スクールに通うのと比べると時間がかかるでしょう。

仕事でドローンを使うために技術を身につけたい場合、独学はデメリットが大きくなります。

ドローンの操縦を独学する問題点

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ここでは、ドローンの操縦を独学する問題点をもう少し詳しく紹介します。ドローンが普及し、ビジネスに利用される機会も増えると、法整備も進みました。それが独学にも影響を与えています。

操縦場所が確保できない

バッテリーを含めて総重量100g以上のドローンは航空法の規制をうけ、飛行できる場所が限られています。国土交通省のホームページに飛行禁止のルール等が記載されているので、練習をする前に確認しておきましょう。

ドローンは空港など特定の施設のほか、人口集中地区の上空も飛行できません。都市部の場合は、家の庭での飛行ができない場合もあります。河川敷や広い公園なども条例で飛行が禁止されている場合もあるので、確認が必須です。

つまり、独学でドローンの操縦技術を身につけようと思っても、操縦場所が確保できない可能性があります。屋内でドローンを操縦できる施設もありますが、屋外とは感覚が異なります。屋外で全くドローンを飛ばした経験がないと、仕事などでドローンを操縦するのは難しいでしょう。

事故を起こす可能性がある

ドローンは、墜落や衝突といった事故を起こすとほかのラジコンに比べると大事になりやすい傾向です。ドローンは飛行しているので、墜落する際に勢いがつきます。1㎏未満のドローンであっても、勢いよく上空から落下したものが人や物に衝突すれば、けがをしたり壊れたりするでしょう。

また、ドローン同士が衝突して墜落した場合、さらに大事故に発展する恐れがあります。例えば、走行中の車の上に落下したら、自動車事故の引き金になる恐れもあるでしょう。

初心者ほどドローンが操縦不能になって墜落する事故を起こしがちです。独学で操縦技術を身につけている最中、事故を起こせば損害賠償を請求される恐れもあるでしょう。

知らずに犯罪を犯す可能性がある

ドローンを飛行させて良い空域も、「無許可で飛行が可能な空域」と「許可を得ないと飛行ができない空域」があります。また、飛行が許可された空域も緊急用務空域となれば、即座に飛行禁止となります。さらに、ドローンは上空150m以上は飛行できません。これはすべて国土交通省のホームページに記載されている項目ですが、熟読せずにドローンを飛行させる方もいるでしょう。

飛行禁止区域でドローンを飛行させた場合、罰金刑に課せられる場合もあります。また、違反が重なると「いざ、スクールでドローンの操縦技術を学んで資格を取りたい」と考えたとき、過去の賞罰を理由に資格が取得できない可能性もあります。

ドローンを飛行させる以上「法律や条例を知らなかった」では通りません。

ドローンを学ぶならスクールに通おう

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ドローンの操縦技術を学びたい、仕事でドローンを使いたいといった場合、独学よりもドローンスクールを利用するのがおすすめです。ここでは、ドローンスクールの概要や利用するメリット、かかる費用などを紹介します。

ドローンスクールとは?

ドローンスクールとは、ドローンを操縦する技術やドローンを飛行させるにあたって守らなければならないルールなどを教えてくれる場所の総称です。趣味や遊びの一環としてドローンを飛ばしたい方だけでなく、ビジネスにドローンを利用したい方用にドローンを飛行させる目的別のコースを設けているところもあります。

ドローンスクールの講義には座学と実技があり、インストラクターが安全で正しいドローンの飛行方法を教えてくれます。また、スクールによってはドローンに関する民間資格を取得可能です。2022年の12月よりドローンの国家資格が設立されましたが、まだ取得者は少ないため、仕事でドローンを利用したい場合は、民間資格でも有効です。また、ドローンの国家資格を取得したい場合も、ドローンスクールに一定期間通っていれば、試験の一部を免除してもらえる可能性があります。

ドローンスクールに通うメリット

ドローンスクールに通えば、正しく安全にドローンを飛行させる技術や知識が身につきます。スクールには、ドローンを自由に飛行させる屋外・屋内スペースが設けられているので、練習場所には困りません。

また、1泊2日や2泊3日といった宿泊つきプランでドローンの操縦技術や知識を教えてくれるところもあるので、集中してドローンを学びたい方にも適しています。

さらに、卒業後もサポートを受けられるので、ビジネスでドローンを使いたい方にとっては心強いでしょう。

ドローンスクールに通う費用

ドローンスクールにかかる費用は10万円代~が相場です。資格を取得したい場合は、20万円代~が相場となっています。決して安くはありませんが、車の免許を取るのと同じ、と考えましょう。自動車も安全かつ正確に運転できるようになるまで、ドライビングスクールに通って免許を取得します。費用も30万円前後必要です。

まとめ:ドローンはスクールで学ぶのがおすすめ

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ドローンは独学でも学べます。しかし、独学で学ぶには限度があります。全くの初心者の場合、多少費用は掛かりますがドローンスクールで必要な知識と技術を学びましょう。資格も取得できれば、技術を客観的に証明も可能です。

ドローン合宿は、ドローンの国家資格が取得できるドローンスクールです。
「楽しく・わかりやすく」のコンセプトを、より重視した短期集中合宿型のスクールを運営しております。 ドローンに関わる質問や相談はお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
ライフハックや法律、ドローンなど多数な分野に興味があり、記事を書いています。