ドローンの永遠のテーマとも言える、「送信機(プロポ)のモード1とモード2はどちらを選ぶべきなのか?」という論争。
モード1を推奨してる人もいれば、モード2を推奨してる人もいる。プロはモード1を推奨しているけど、世界ではモード2が主流って聞くし…
上記のような疑問を解決するべく、本記事ではモード1と2の違いや操作方法を解説。どちらがおすすめなのか目的別に紹介し、この論争に決着をつけます。
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出典:(C)Unsplash
ドローンのモードとは、操作する送信機(プロポ)の左右のスティック機能のことです。
スティックをどの方向に倒すとどのような動きをするのかがモードによって異なります。一般的にモード1とモード2が使用されており、それぞれユーザーの好みや慣れに応じて自由に選んでいる状況です。
出典:(C)TEAD
◾️左スティック
◾️右スティック
モード1は日本で使用している人が多いモードです。
日本でモード1の使用者が多い理由は、ドローンが登場する前に親しまれていたラジコンでの操作がモード1だったからです。ドローンの利用者はラジコン経験者が多く、そのまま慣れ親しんだモード1を利用しているということになります。
基礎知識が学べるドローンスクールは、ラジコンをやっていた世代が講師であることが多く、モード1でのみ講習を受け付けていることもあります。ただし、現在ではモード1以外にも対応しているところが多いです。
また、農薬散布用のドローンは基本的にモード1が使用されているため、農業用ドローンで業務をする方などには推奨されているモードになります。
出典:(C)TEAD
◾️左スティック
◾️右スティック:
モード2は海外で主流になっているモードです。
日本ではモード1を使用している人も多いですが、近年ドローンから始めた人の多くはモード2を利用しており、もはや国内においてもモード2の利用者が多いです。
最近流行りのFPVドローンをやる人もほとんどがモード2です。中華製のトイドローンなどはモード2しか選択できないこともあるほど、国際的にはモード2がスタンダードになっています。
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ホビードローンの7割ものシェアを誇るDJI社のドローンなどは、モード1とモード2のほかにもモード3とモード4を選択できます。
しかしこれらのモードは一般的でなく、使用している人はほとんどいません。
特定の好みを持つユーザーにとっては便利ですが、大多数のユーザーにとっては馴染みのないモード。初心者がこれらのモードを選択することは少ないです。
ドローンスクールもモード1とモード2に対応していても、それ以外のモードに対応していることはないため、理由がない限り選ぶ必要はありません。
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ドローンのモードを選ぶ際にもっとも重要なのは、「自分はどちらのモードのほうが操作しやすいか」です。
実際にモード1とモード2の両方で操作してみて、操作しやすい方を選びましょう。
ただし、用途や目的に応じておすすめのモードがあるのも事実ですので、用途別にどのモードが適しているのかを解説していきます。
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ドローン初心者にはモード2がおすすめです。
理由は以下3つ。
モード2は初心者が直感的に操作できる易しいモードです。
ゲームのコントローラーと操作方法が似ており、自分の思うように飛ばせるのが大きな特徴。実際に初心者が飛ばしてみると、モード2のほうが飛ばしやすいという声は多いです。
そしてモード2は世界の主流となっており、日本でも新たにドローンを始める多くの人はモード2を選びます。また、主要ドローンメーカーを除き、トイドローンではモード2にしか対応していない機体もあるため、モード2で慣れておけばこの先も安心なのです。
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空撮が目的であれば、モード1とモード2のどちらを選んでも変わりません。
理由は単純な操作しかしないからです。
例えば、前進・後進したり、上昇・下降したり、横に移動したり。基本的にどの操作も片手で行え、複雑な操作をしません。これは業務の撮影であっても同じです。
「モード1だから、モード2だから特定の操作がしにくい」といったことはないため、自分が操作しやすいほうを選べばいいわけです。
◾️繊細な操作ならモード1がおすすめ
ただし、ある特定の飛行において微調整が必要な操作はモード1がしやすいこともあります。
例えば、少し長い時間ドローンを斜めに飛ばすときなど、次第に構図がズレてくるため常に微調整します。
モード2では片方(右側)のスティックのみを動かして斜めに飛ばしますが、片方のスティックで微調整するのは難しく、その過程でカクッとなってしまうことが多いです。
一方、モード1で斜めに飛ばすときは両方のスティックを操作します。斜めに飛ばすときには「前進後進」と「横移動」をするわけですが、これらが別々のスティックで操作できることで、簡単に微調整できるのです。
空撮では基本的にどちらのモードでも問題ありませんが、長いカットを撮影したり、微調整ができるほうを好むならモード1を推奨します。
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FPV(First Person View)に関しても、モード1であってもモード2であってもどちらを選んでも問題ありません。
空撮よりも高度な操作技術が求められますが、操作は慣れの部分が大きく、特段どちらのほうが操作しやすいということはないです。
ただしFPVドローンを飛ばす多くの人はモード2を使用している現状があり、送信機(プロポ)もモード2のものが多いですので(自分で変更可能)、FPVドローンを主に飛ばす人はモード2の使用を推奨します。
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農薬散布などの農業用ドローンを操作するならモード1の一択です。
農業用ドローンを販売するメーカーもモード1を基本的な操作としていることもあります。また、農業ドローンの教育やトレーニングプログラムは、その多くがモード1を基準にしています。
実際に農薬散布の経験者や専門家のあいだでも、モード1は安定性や操作性から、農薬散布に適しているという声は多いです。
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ドローンのモードはいつでも切り替えできます。
空撮機であれば、アプリ上からワンタップで切り替えできますし、FPVであれば送信機(プロポ)の中身を変え、専用ソフトで調整することで切り替えられます。
モードの切り替え自体は技術的に簡単ですが、操作の安全性という観点では危険があるので注意が必要です。
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どちらか一方のモードに慣れたあとにモードを変更するのは推奨しません。
理由は、急な操作が必要になった場面で誤操作をする可能性が高いからです。
例えば、障害物を避けようと咄嗟の操作をするときに、反射的に慣れている操作をしてしまいます。とくにモードを変更したばかりの頃は、以前使用していたモードで急に操作をしてしまうのです。
そうなると意図しない操作となり、ドローンを墜落させたり事故を引き起こす原因になってしまいます。
操作自体はモードを切り替えて数十時間飛ばしていれば慣れますが、この咄嗟の操作が危険なため、可能なら最初に決めたモードでずっと飛ばし続けることが大事なのです。
ドローンのモード1とモード2、それぞれの操作方法やどちらがおすすめなのかを目的別に紹介しました。
操作は基本的に「慣れ」なので、どちらを選んでも問題ありません。
ただし特定のドローンにおいては推奨されているモードがあります。
また、途中でのモード変更は事故に繋がるため、できれば最初に決めたモードは変更しないことをおすすめします。