ドローンスクール高知、岡山、山梨を運営するドローン合宿。国土交通省「登録講習機関」に認定されたスクールとしてドローン免許(国家資格)が受講可能です。

ドローン免許(国家資格)の取得期間は?目安を解説

ドローン免許 期間のアイキャッチ画像

ドローン免許(国家資格)を取得するまでに必要な期間は、受講者の経験や選択するコースによって大きく変わります。

国土交通省が定める最低講習時間を基準にすると、初めてドローンを学ぶ場合は最短で約3日、長い場合は2週間程度かかります。

一方、民間資格を持つ経験者であれば、受講時間が短縮されるため、数日で取得できるケースもあります。

本記事では、講習時間や日数の目安、民間資格保持者への優遇措置、そして限定解除の仕組みについて分かりやすく解説します。

この記事でわかる内容
・ドローンの二等無人航空機操縦士(二等資格)の概要
・ドローン国家資格取得に必要な時間
・ドローン国家資格取得の難易度と合格率
・ドローン二等国家資格は本当に必要なのか
・ドローン二等国家資格の取得方法
・ドローン二等国家資格取得におすすめなドローンスクール

ドローン免許(国家資格)はどのくらいの期間で取得できる?

結論からお伝えすると、免許の取得にかかる期間は次の通りです。

以下は国土交通省が定める最低講習時間と、それに基づいた目安日数です。実際のスケジュールは受講する登録講習機関によって変動します。

分類 コース名 講習時間 講習日数(修了審査込) 指定試験機関での最終試験 合計日数
初学者 1等ライセンス 68時間 9~13日 1日 10~14日
1等ライセンス(目視内) 7時間 1~2日
1等ライセンス(昼間飛行) 1時間 1日
1等ライセンス(25kg未満) 2時間 1日
1等ライセンス(すべて) 78時間 11~15日 1日 12~16日
2等ライセンス 20時間 3~4日 1日 4~5日
2等ライセンス(目視内) 2時間 1日
2等ライセンス(昼間飛行) 1時間 1日
2等ライセンス(25kg未満) 2時間 1日
2等ライセンス(すべて) 25時間 4~6日 1日 5~7日
経験者 1等ライセンス 19時間 3~4日 1日 4~5日
1等ライセンス(目視内) 5時間 1日
1等ライセンス(昼間飛行) 1時間 1日
1等ライセンス(25kg未満) 1時間 1日
1等ライセンス(すべて) 26時間 4~5日 1日 5~6日
2等ライセンス 6時間 1~2日 1日 2~3日
2等ライセンス(目視内) 1時間 1日
2等ライセンス(昼間飛行) 1時間 1日
2等ライセンス(25kg未満) 1時間 1日
2等ライセンス(すべて) 9時間 2~3日 1日 3~4日

上記はあくまで最低講習時間であり、修了審査を受験するための基準です。

実際の講習時間や日数は、受講する登録講習機関ごとに異なります。最新情報は必ず各機関に直接ご確認ください。

初心者と経験者では講習時間が大きく異なります。これは従来の民間資格の講習内容と一部重複しており、既に資格を持つ方に配慮した設定です。

国土交通省は、民間資格保有者を「経験者」として扱うことを正式に発表しています。

免許制度に進む前に民間資格取得を検討している方は、まずは無料体験会への参加がおすすめです。

登録講習機関(スクール)によっては民間資格を保有していると受講期間が短縮される?

国土交通省「民間技能認証について」の画像
出典:国土交通省

民間資格を持っている場合、民間資格保有者が制度上「経験者」とみなされるため、免許取得に必要な受講時間や日数は短縮されます。

国土交通省は、この経験者の扱いについて明確な見解を示しています。

質問:民間ライセンスを所有しているが、優遇措置はあるのか。

回答:登録講習機関における講習において経験者コースを選択いただくことで講習時間の減免措
置を受けることが可能です。ただし、講習修了時に行う修了審査は一律同じ内容の審査を
受けて合格いただく必要がございます。

引用元:国土交通省「よくある質問」

最終的な免除内容は各登録講習機関の判断に委ねられますが、国交省は減免が可能であると明言しています。

つまり、民間資格を持っていれば経験者として扱われ、結果的に免許取得までの期間を短縮できると考えて問題ありません。

そのため、免許制度に進む前に民間資格を取得することは決して無駄ではなく、むしろ受講時間を減らす有効な方法と言えます。

ドローン免許(国家資格)における『限定解除』とは?

ドローン免許制度では、一等または二等ライセンスを取得しても、そのままでは許可されない飛行方法があります。

これらは『限定項目』と呼ばれ、以下の3種類が設定されています。

ドローン免許の『限定解除』
・目視外飛行(目視内に限られた飛行の制限解除)
・夜間飛行(昼間飛行のみの制限解除)
・25kg以上の機体による飛行(25kg未満の機体限定の制限解除)

これらの飛行を行うには、限定解除のための講習を受講し、最終試験に合格する必要があります。

すでに民間のドローン資格を取得している方の中には、「項目が少ない」と感じる方もいるかもしれません。

従来の民間資格では、飛行形態と呼ばれる次の9項目がありました。

1.人や住宅が密集する地域の上空を飛行
2.人や物件との距離が30m未満になる飛行
3.進入表面など特定の空域での飛行
4.地表または水面から150m以上の高度での飛行
5.夜間飛行
6.目視外飛行
7.催し会場上空での飛行
8.危険物の輸送
9.物件の投下

これらに対応した民間資格を持っている場合、該当する飛行を行う際の国土交通省への申請手続きが簡略化されるという利点がありました。

なお、これら9つの飛行形態は航空法によって引き続き規制されていますが、新たに創設された免許制度では、限定項目は上記3つに整理されています。

まとめ

ドローン免許の取得期間は、『初心者』か『経験者』かによって大きく異なります。

初学者は一等ライセンスで約10〜16日、二等ライセンスで4〜7日が目安ですが、民間資格を保有していれば経験者として扱われ、一等ライセンスは約4〜6日、二等ライセンスは約2〜3日で取得可能になります。

国土交通省も経験者への時間減免を認めているため、登録講習機関の判断で講習時間を減らせるようになっています。

また、免許取得後も「目視外飛行」「夜間飛行」「25kg以上の機体飛行」などの限定解除を行うことで、飛行範囲を広げられます。

効率的に免許を取得したい方は、事前に民間資格を取得してから国家資格に挑戦するのも有効な方法としておすすめします。

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この記事を書いた人
ドローン合宿コラムサイト専属の女性ライター。ドローン関連のお仕事に6年間以上携わっています。また、ドローンショーが好きで定期的にイベントを見に行きます。ドローンに関する情報をいち早く発信致します。