「空中QR」という言葉を知っていますか?ドローンを使って空中にQRコードを表示させることで、企業やサービス・商品などのPRに繋がります。
本記事では、空中QRについて実際のドローンショーの事例も交えながら解説します。
2024年のヒットワードの1つとして予想されているので、今のうちにぜひチェックしておきましょう。
出典:(C)Pixabay のStockSnapが撮影した写真
まずは「空中QR」の概要・特徴について、以下の3点を解説します。
近年、ドローンショー開催時に企業やサービスのPRとしても利用されている最新技術です。2024年以降さらに目にする機会が増えると予想されるので、どんな仕組みなのかぜひチェックしておいてください。
「空中QR」とは、ドローンを使って空中にQRコードを表示することです。ドローンを数百台操作し、空中で制止させることでその場にQRコードを生成します。
QRコードは電子決済やURLの情報など、さまざまなデータを高速で読み取れることから世界中で普及が進んでいます。今では一般的に使用されているので、ほとんどの方が目にしたことがあるのではないでしょうか。
そんなQRコードを空中に表示すれば、多くの方がスマホを向けて読み取ることが可能です。また、LEDライトを搭載したドローンで夜空にQRコードを浮かび上がらせるので、主に夜間のドローンショーで見られます。
空中QRのメリットは以下の通りです。
ドローンショーなどのイベント会場で、多くの来場者に向けてQRコードを読み取ってもらいやすいのが利点です。ドローンの高度な操作技術が求められるため、まだまだ普及が進んでいる段階ですが、その分インパクトを与えられます。
実際のドローンショーにおける空中QRの映像を紹介します。
月刊誌「日経トレンディ」が2023年11月に発表した「2024年ヒット予測30」では、「ドローンショー&空中QR」が1位に選ばれています。
資金不足が近年課題となっている「花火大会」では、ドローンショーと空中QRを組み合わせることで企業の宣伝になるため、スポンサーを募りやすくなるという効果が期待されています。
多くの方にサービスや企業を訴求できるため、今後のマーケティング手法の一つとして発展していくのではないでしょう。
なお、2024年ヒット予測の2位・3位は以下の通りです。
参考URL:Yahoo!ニュース
出典:(C) UnsplashのMarkus Winklerが撮影した写真
実際のドローンショーで空中QRが活用された事例を、以下の2つ解説します。
ニュースなどで報じられたため、見覚えのある内容もあるのではないでしょうか。今後上記のように、空中QRを活用したイベントが増えていく可能性があります。
特に夜間にドローンショーが行われる場合は注目してみましょう。
2022年3月、SBIホールディングス株式会社が運営する仮想通貨の取引所「BITPOINT」が、空中QRを活用したイベントを開催しました。
ドローンショーで表示された空中QRを読み取り、特設サイトから応募した方から抽選で以下の仮想通貨「ジャスミー(JMY)」が付与されます。
単にQRを表示するだけでなく、プレゼントでの訴求も行った珍しい例です。
参考URL:BITPOINT
2023年5月、G7広島サミットに合わせて応援イベント「HIROSHIMAミライバトン」にてドローンショーや音楽ライブなどが開催されました。
1,000機のドローンがLEDで夜空を照らし折り鶴などさまざなモチーフを映し出しています。空中QRの表示も行われ、全国的にも大々的に報じられた一大イベントとなりました。
参考URL:HIROSHIMAミライバトン
本記事では、空中QRについて実際のドローンショーでの事例を交えながら解説しました。空中QRは夜空にQRコードを映し出し、企業・自治体の認知度向上やサービスの訴求に活用できる新しいマーケティング手法です。
2024年にはさらなるヒットも予測されており、今後多くの会場で見られる日が来る可能性が高まっています。
数百~数千機のドローンが夜空を駆け、QRコードを生成する様子は圧巻なので、ドローンショーに足を運ぶ機会がある方はぜひ実際に見てみましょう。