ドローンでスピードを競う『ドローンレース』が近年注目を集めています。
高速で飛行するドローンを操縦し、複雑なコースを駆け抜けるこのスポーツは、技術力と反射神経が試される新感覚の競技です。
スピード感と迫力のあるレース展開がプレイヤーと観客を魅了し、世界各地で大会が開催されています。
本記事では、ドローンレースの概要や始め方、今後の開催予定などを詳しく解説していきます。
また、ドローンレースに参加するためには免許(資格)が必要なのかも徹底解説しています。
\初心者でも通いやすい!/
ドローンレースとは、ドローンを操縦してコースを飛行させ、そのスピードを競う競技のことです。
レース用のドローンは小型で小回りが利くので、迫力のあるレースを展開できます。
飛行速度は150km以上となり、なかには360km以上の飛行スピードを出せる機体もあります。
レーシングカーのようなスピードを持つ分、操縦には高い技術が必要で、少しの操作ミスで勝負が決まるので、集中力と判断力が求められる競技でもあると言えます。
操縦技術があれば老若男女関係なくすべての人が互角に競えるので、幅広い世代で楽しめる競技です。
多くの大会は年齢制限がなく、国内最大規模の大会である「ジャパンドローンリーグ」では13歳の中学生が優勝した記録があります。
また、コントローラーを操縦できれば身体的なハンディキャップがあっても参加できる点も魅力の一つです。
実際に車いすのレーサーも活躍しており、ハンディキャップの有無にかかわらず互角に戦えます。
現在、ドローンレースの競技人口は日本国内で2,000人程度ですが、海外も含めると約8万人ものドローンレーサーが存在すると言われています。
ドローンの注目度が上がるにつれて、競技人口も増加しており、ドローンレース界はますます盛り上がりを見せています。
ドローンレースには、さまざまな種類があり、大きく分けると下記のような区分があります。
①目視内レース・目視外レース(FPVドローン)
②屋内レース・屋外レース
③機体の重量やサイズ
これらの3つの項目について、詳しく解説していきます。
ドローンレースには、『目視内レース』と『目視外レース』の2種類があります。
項目 | 内容 |
---|---|
目視内レース |
・肉眼で見える範囲で操縦する ・初心者でも参加しやすい |
目視外レース(FPVドローン) |
・FPV機能を使用して肉眼で見えない範囲で操縦する ・目視内レースと比較して難易度は上がる ・操縦には無線免許が必要 |
目視内レースは、肉眼で目視できる範囲内でドローンを操縦するレースのことで、ドローンを目で追いながら操作するため、初心者でも参加しやすいレースと言えます。
目視外レースは、FPVという機能を使って行うレースです。
FPVは、First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)の略で、一人称視点という意味です。
ドローンに搭載されているカメラの映像を見ながら操作するので難易度は上がりますが、ドローンの視点で操縦しているかのようなエキサイティングなレースが楽しめます。
また、専用のゴーグルを使用すると、ドローンの映す映像が目の前で展開されるため、より臨場感のある没入体験ができます。
ただし、FPV機能を使用するには無線免許を所有している必要があり、レース参加のハードルは高くなります。
ドローンレースが開催される場所として、「屋内レース」と「屋外レース」があります。
項目 | 内容 |
---|---|
屋内レース |
・風の影響を受けない ・初心者でも操作しやすい ・小回りの利く細かい操縦技術が必要 |
屋外レース |
・風の影響を受けるため操作の難易度は上がる ・広いコースが多くスピード感のあるレースになる |
屋内レースは、風や天候の影響を受けないため、初心者でも操縦しやすいですが、比較的狭いコースが多いので、細かい操作をする技術が必要です。
屋外レースは、風の影響を考慮した操作技術が必要なので、高いスキルが求められます。
しかし、開放的な広いコースが多いため、よりスピード感のあるダイナミックなレースを楽しめます。
ドローンレースには、機体の重さやサイズによっていくつかのカテゴリーがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
機体重量が100g未満 |
・航空法の規制対象外のため飛行許可申請が不要 ・初心者が参加しやすい ・マイクロドローンレースと呼ばれる |
機体重量が100g以上 |
・航空法の規制対象のため場合によっては飛行許可申請が必要 ・操作技術が必要なので参加難易度は比較的高め ・3インチレース、5インチレースと呼ばれる |
中でも重要な分かれ目となるのが「100g」を基準とした重量です。
100g未満のドローンを使用するレースは、航空法の規制対象外となるため、免許の取得や飛行許可といった手続きが不要です。
そのため、初心者でも比較的簡単に参加できる点が魅力です。
このような小型のドローンを使った競技は、「マイクロドローンレース」と呼ばれることがあり、プロペラ同士の対角距離によって「65サイズレース」などといった名称で区別されます。
軽量な機体であるため、安全性が高く、衝突時のリスクも低いのが特徴です。
一方で、100gを超えるドローンを使用するレースでは、機体も大型化し、より迫力ある飛行が楽しめます。
これらは一般的に、プロペラの大きさに基づき「5インチドローンレース」などと呼ばれます。
プロペラが大きくなるとスピードも上がるため、レース展開もスリル満点になります。
また、重量が200g未満の機体による「U199レース」というカテゴリも存在し、多様な機体でレースが行われています。
ドローンレースに興味を持って始めてみたいという場合、次の5つのステップで始められます。
①参加費用を準備する
②ドローンレースで使用する機体を選ぶ
③ドローンを機体登録する
④国土交通省に『飛行許可申請』を提出する
⑤ドローンレースに参加する
ここでは、ドローンレースの始め方について詳しく解説していきます。
ドローンレースを始めるために必要な費用についてまとめました。
主に必要なのは上記の3つです。
まず、レース用のドローン機体を購入します。
レースの種類に応じて機種を選ぶ必要があるので、参加したいレースに適した機種を選びます。
初心者向けのマイクロドローンであれば約1万円で購入可能です。
FPVレース用ドローンは、機体が高額になり専用ゴーグルなどの付属品も用意する必要があるので、10万円以上かかってくる場合があります。
上級者はドローンのパーツをカスタマイズするのが一般的なので、機体にかけるコストも増えていきます。
次に、大会エントリー費用については1万円程度が目安ですが、大会によって異なるので、参加を希望する大会の要項を確認する必要があります。
最後に資格取得費用についてですが、これはFPV用のドローンを操作する際に必要です。
「第4級アマチュア無線技士」という資格を取得する必要があり、試験費用や手数料、教材費などで約1万円かかります。
スクールに通う場合の受講費用は2~3万円程度が目安です。
ドローンレースで使用する機体の購入方法は主に3つの種類があります。
RTF(Ready to Fly)とは、ドローンの機体とプロポ(送信機)がセットになっている初心者向けのスターターキットのことです。
必要なものが一式すぐに揃うので、誰でも手軽に購入できます。
BNF(Bind and Fly)とは、ドローンの機体とプロポ(送信機)を別々に購入する中級者向けの購入方法です。
ある程度ドローン操縦に慣れてきたら、自分が使いやすいプロポ(送信機)を選んで、好きな機体と組み合わせて使用するパターンがおすすめです。
上級者になると、好みに合わせてパーツから組み立ててドローンを自作する場合もあります。
100g以上の重量のドローンを飛行させる場合は、航空法に基づいて機体登録する必要があります。
機体登録は、ドローンを飛行させる際の安全な運用を目的としており、事故発生時の所有者把握や原因究明のために義務付けられています。
違反すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に科せられる場合があります。
機体登録は、国土交通省が運営する『無人航空機登録ポータルサイト』からオンラインで手続き可能です。
屋外で100g以上のドローンを飛行させる場合は、航空法の規制対象になるため、飛行許可申請を提出する必要があります。
FPV機能を使用したレースでは、目視外飛行になるので、別途追加で飛行許可申請が必要な場合があります。
ただし、屋内で行われるレースであれば規制対象外なので申請の必要はありません。
飛行許可申請の必要可否は大会によって異なるため、屋外のレース会場で100g以上のドローンを飛行させる場合は、事前に確認することが重要です。
ドローンレースの大会に参加するには、まずドローンレース情報を調べて、出場する大会を決めます。
大会の要項や規約を確認し、規定に沿ったドローンの機体を用意します。
準備できたら、大会ホームページからエントリーし、参加費用が必要な場合は支払います。
ここでは、ドローンレースに参加するために取得しておくことをおすすめする免許(資格)を徹底解説します。
・国家資格(二等無人航空機操縦者技能証明)
・第4級アマチュア無線技士
・陸上特殊無線技士免許(第3級以上)
それではここから、上記3つの資格について解説していきます。
FPV機能を使ってドローンの目視外飛行を行う場合は、『国家資格(二等無人航空機操縦者技能証明)』の取得がおすすめです。
資格を所有していることで、事前の飛行許可申請が不要になる場合があります。
飛行許可申請を免除するには「第二種機体認証ドローン」と「国家資格(二等無人航空機操縦者技能証明)」の2つが必要です。
しかし現時点で、第二種機体認証されているドローンは存在しません。
今後、機体認証されたドローンが登場すれば、飛行許可申請をする必要がなくなるため、複雑な手続きを簡略化できます。
ドローンレースへの本格参戦を考えている場合は、国家資格の取得は特にメリットが大きいと言えます。
また、一等・二等無人航空機操縦士の国家資格は国土交通省「登録講習機関」に認定されたドローンスクールでしか受講・取得できません。
そこで当社運営の『ドローン合宿』への受講を強くおすすめしています。
\ドローン免許取得におすすめ/
FPV機能のあるドローンを操作する際に、5.8GHz帯の電波を使用する場合は『第4級アマチュア無線技士』の資格取得が必要です。
取得するには、『講習会を受講し修了試験に合格する』または『個人で試験を受講し合格する』といった2つの方法があります。
そして、資格を取得した後には「アマチュア無線局」の開局手続きを行わなければなりません。
この手続きは、総務省のホームページから申請可能です。
もし賞金が出るドローンレースに参加する場合は、『陸上特殊無線技士免許(第3級以上)』の資格が必要な可能性があります。
電波を利用することで収益が発生する場合や、業務目的の場合、『第3級陸上特殊無線技士』の資格を保有していなければいけません。
レースの賞金に関しては解釈が不明瞭なのが現状ですが、今後資格が求められる可能性があるので、保有しておくと安心です。
業務上でドローンを扱う場合や、屋外で飛ばす可能性があれば、これらの資格を保有していた方が手続きがスムーズで、メリットも大きくなります。
ここでは、国内外で開催予定のドローンレースについて紹介します。
①【2025年3月4日にアブダビで開催】Drone Champions League (DCL)
②【2025年4月12日~13日に茨城県鹿嶋市で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round1
③【2025年5月17日~18日に埼玉県三郷市で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round2
④【2025年6月14日~15日に北海道夕張郡由仁町で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round3
⑤【2025年7月に山形県東根市で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round4
⑥【2025年8月に岡山県浅口市で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round5
⑦【2025年9月20日~21日に兵庫県加東市で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round6
⑧【2025年10月に愛知県で開催】JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round7
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
2025年3月4日、アラブ首長国連邦のアブダビにて、Drone Champions League (DCL)が開催予定です。
2025年シーズンの開幕である今大会では、バーチャルレースとライブレースを組み合わせた3 つのプレミアカップを中心に構成された新しいリーグ形式が導入されます。
これは、トップパイロットと新進気鋭の才能の育成が目的です。
3つのプレミアカップは、ファルコンカップ、イーグルカップ、ホークカップと題され、それぞれに独自の課題と賞金が設定されています。
カップごとに14試合が行われ、毎週2回のレースはDCLのYouTubeチャンネルでプレミア公開されるため、出場チームは常に緊張感を持ち、継続的な競争サイクルが生まれます。
そして、3つのカップの上位4チームが決勝に進み、トップを競います。
また、DCLとA2RLが共催して、「AIドローンチャレンジ」というプロフェッショナルレースリーグを開催します。
このリーグの目的は、AI研究と自律飛行レースの発展と自律型ドローンの更なる進化です。
賞金総額は100万ドル(約1億5000万円)で、各国のプロドローンパイロットが賞金獲得を目指します。
2025年4月12日~13日、茨城県鹿嶋市にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round1が開催予定です。
JAPAN DRONE LEAGUE(JDL)は、一般社団法人JDLが主催するドローンレース大会で、国内最大規模になります。
第一回大会であるRound1の会場は茨城県鹿嶋市にある北海浜多目的球技場で、4月12日には練習、13日には予選と決勝戦が行われます。
エントリー費用は10,000円で、現在70チーム以上がエントリーしています。
参加者のレベルごとに、ノービスクラス(初級者)、オープンクラス(初級者・中級者)、エキスパートクラス(中級者・上級者)、プロクラス(認定上級者)と、クラス分けが行われます。
参加する際は、機体登録が必須です。
2025年5月17日~18日、埼玉県三郷市にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round2が開催予定です。
会場は埼玉県三郷市にある三郷スカイパークです。
今大会については情報が解禁されていないため、情報が解禁され次第追記いたします。
2025年6月14日~15日、北海道夕張郡由仁町にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round3が開催予定です。
会場は北海道夕張郡由仁町にある株式会社チュプチニカです。
今大会については情報が解禁されていないため、情報が解禁され次第追記いたします。
2025年7月、山形県東根市にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round3が開催予定です。
会場は山形県東根市にある大森山公園です。
今大会については情報が解禁されていないため、情報が解禁され次第追記いたします。
2025年8月、岡山県浅口市にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round4が開催予定です。
会場は岡山県浅口市にあるふるさとかもがたプラザです。
今大会については情報が解禁されていないため、情報が解禁され次第追記いたします。
2025年9月20日~21日、兵庫県加東市にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round6が開催予定です。
会場は兵庫県加東市にあるスカイグラウンドです。
今大会については情報が解禁されていないため、情報が解禁され次第追記いたします。
2025年10月、愛知県にて、JAPAN DRONE LEAGUE 2025 Schedule Round7が開催予定です。
今大会については情報が解禁されていないため、情報が解禁され次第追記いたします。
本記事では、ドローンレースの概要や始め方、今後の開催予定などについて解説しました。
ドローンレースには様々な種類があり、それぞれ難易度が変わってくるため、初心者から上級者まで楽しめる競技です。
ドローンの操縦技術のみで戦うドローンレースは、年齢や男女、身体的ハンディキャップの有無で区別することなく、多くの人が互角に競える最新鋭のスポーツであると言えます。
ドローンレースに参加するには、特に資格は必要ありませんが、無人航空機操縦士の資格や、場合によっては無線技士免許を所有していると、より多くのドローンレースへの参加資格を得られる可能性があります。
競技人口はドローンの技術向上とともに増加しており、ドローンレースは今後ますます盛り上がっていくと予想されます。