4K撮影が可能なおすすめジンバル付きドローンや100g未満で4K撮影する方法を紹介

現在、販売されている多くのドローンは4Kで撮影できますが、実は、ただ単に4Kで撮れるドローンを買っても綺麗な映像は撮れないないということがあります。

ドローンを使って綺麗な4K撮影をしたいのであれば、ジンバル付きのドローンの購入を検討する必要があります。

そこで本記事では、綺麗な映像を撮れる4Kドローンの選び方を紹介すると同時に、おすすめドローン4機種を紹介します。

他にも航空法による規制が一部適用外となる100g未満のドローンで4K撮影する方法についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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4K撮影ができるドローンの4つの選び方

4K撮影ができるドローンの4つの選び方の画像

これからドローン撮影を始めるなら、ぜひ4K撮影できる機体を購入しましょう。

4K撮影ができるドローンの選び方

1.ジンバル搭載カメラを選ぶ
2.GPS搭載のドローンを選ぶ
3.4K収録に対応したSDカードを使えるか
4.購入金額は最低でも5万円

ただし、4K撮影できるドローンなら何でもいいわけではなく、映像のブレを軽減させる装置や速度の速いSDカードに対応した機体を選ばないと、せっかくの4K映像が台無しになります。

それではここから、4K撮影ができるドローンの選び方を詳しく解説します。

1.ジンバル搭載カメラを選ぶ

4K撮影できるカメラに加えて、ジンバルが搭載されたドローンを購入しましょう。

ジンバルとは、映像のブレを軽減する装置のことです。

空を飛んでいるドローンは、モーターや風などの影響によって小刻みに振動しています。本来であれば、その振動が映像に反映されてしまうのですが、ジンバルがあることで、ブレのないピタッと止まった映像が撮れるのです。

ドローンの映像が普及したのは、まさにこのジンバルのおかげ。購入時には3軸ジンバルを搭載したドローンを選ぶことで高画質な4K映像を撮れます。

2.GPS搭載のドローンを選ぶ

4K撮影ができるドローンを選ぶ際は、GPS搭載のドローンがおすすめです。

GPS機能は、複数の人工衛星から信号を受け取り、ドローンの位置を特定するためのシステムのことを指します。

GPS機能の最大の利点は、オートリターン機能で、機体が見失われた場合でも、オートリターンボタンを押すだけでホームポイントに帰還できます。

また、バッテリーの残量が少なくなると自動的に帰還するため、ドローン初心者の方でも安心して運航可能です。

さらに、GPS機能を活用して被写体を自動追尾したり、アプリで飛行経路を設定して自動飛行させたりすることも可能です。

ドローン機能の進化は、カメラ機能とGPS機能によって支えられているため、誰でも簡単にドローンを飛ばすことができるようになりました。

ただし、ビルの谷間や山岳地帯など、一部の場所ではGPS信号が受信しにくい場合があるので注意が必要です。

3.4K収録に対応したSDカードを使えるか

ドローンの映像は、基本的に別途購入が必要なSDカードに記録されます。

SDカードは収録可能なデータサイズや書き込み速度などが異なり、さまざまな種類があります。

4Kでの撮影はフルHDよりもデータ量が大きくなるため、64GB以上のものを選ぶことを推奨します。また、書き込み速度が遅いと、せっかく収録した映像がカクカクになってしまうため、必ず書き込み速度の速いものを選ぶようにしましょう。

そして大事なのが、ドローンがそれらのSDカードに対応しているかどうか。基本的に対応しているケースが多いですが、対応していないものだと収録できない可能性があります。

4.購入金額は最低でも5万円

4K撮影できてジンバルも付いているドローンは最低でも5万円はします。

つまり5万円よりも安いドローンでは、綺麗な4K映像を撮影できないと考えてもらってOKです。4Kでブレのない映像を撮影するなら5万円以上は出しましょう。

Amazonなどで4K撮影できるドローンが数千円から5万円以下で販売されていますが、そのほとんどがジンバルが搭載されていないため、映像としては使い物になりません。

4K撮影できたところで、ブレブレの映像では意味がありませんからね。

4K撮影が可能なおすすめドローン4選

4K撮影が可能なおすすめドローン4選の画像

ジンバル付きの4K撮影が可能なおすすめドローンを4つ紹介します。

紹介する機体はすべて4Kでブレのない映像が撮れますので、ぜひお財布と相談して選んでみてください。

DJI Mavic 3シリーズ

DJI Mavic 3 Proの画像
出典:DJI
DJI Mavic 3シリーズの特徴
・3軸メカニカルジンバル(チルト、ロール、パン)
・4/3型CMOSセンサー
・10-bitのD-logで撮影可能
・最大飛行時間43分
・全方向障害物検知&APAS 5.0
・自動飛行機能搭載
・4K120fpsに対応
・Apple ProPresで収録可能(Cine版)

DJI Mavic 3は、業務の現場でもっとも使用されている機体で、これ一台あればほとんどの撮影をこなせる万能な機体として人気なモデルとなっています。

ここでは、DJI Mavic 3 Proのスペック表を下記に記載するので参考にしてください。

項目仕様
重量958g (Mavic 3 Pro), 963g (Mavic 3 Pro Cine)
サイズ折りたたみ時:231.1×98×95.4 mm, 展開時:347.5×290.8×107.7 mm
最大飛行時間43分
バッテリー5000mAh, 15.4V, 77Wh
カメラ画質Hasselblad カメラ: 20MP, 中望遠カメラ: 48MP, 望遠カメラ: 12MP
動画画質Hasselblad カメラ: 5.1K @ 24/25/30/48/50fps
中望遠カメラ: 4K @ 24/25/30/48/50/60fps
望遠カメラ: 4K @ 24/25/30/48/50/60fps

機体性能や安全性はもちろんのこと、カメラ性能が高く、プロからの評価が高い一台になります。

また、望遠レンズも搭載されており、ひとつのドローンでレンズ交換することなく、複数の画角で撮れるのも特徴的です。

DJI Mavic 3 Proでは、安全機構として『3軸メカニカルジンバル』も内蔵されているので、ブレのない綺麗な映像撮影が可能となっています。

実際にDJI Mavic 3シリーズを使用しても、機体の安定性が高くホバリング性能に優れているため、初心者~上級者まで幅広い方に楽しんでいただけるドローンとなっています。

さらに、低速で飛ばしてもユラユラせず非常に安定した4K映像を撮影できるため、映像制作でドローンを使用したい方にもおすすめできます。

DJI Air 2S

DJI Air 2Sの画像
出典:DJI
DJI Air 2Sの特徴
・3軸ジンバルカメラ搭載
・重量も600g以下で持ち運びしやすい
・4方向の障害物検知機能
・最大飛行時間31分
・1型CMOSセンサー
・10-bitのD-logで撮影可能
・4K60fpsに対応

DJI Air 2Sは10万円強という値段でクオリティーの高い4K映像を撮影できる、コストパフォーマンスに優れた機体として多くの人に愛用されています。

項目仕様
重量595g
サイズ折りたたみ時:180×97×77 mm, 展開時:183×253×77 mm
最大飛行時間31分
バッテリー3750mAh, 11.55V, 41.4Wh
カメラ画質1インチ CMOSセンサー, 20MP
動画画質5.4K: 5472×3078 @ 24/25/30 fps
4K Ultra HD: 3840×2160 @ 24/25/30/48/50/60 fps
2.7K: 2688×1512 @ 24/25/30/48/50/60 fps
FHD: 1920×1080 @ 24/25/30/48/50/60/120 fps

センサーサイズは1型ですが、3軸ジンバルカメラが搭載されているなど、ブレない映像撮影が可能なため、多くの業務の現場で通用する映像を撮れます。

また、飛行時間も長く、色編集しやすいLog撮影に対応しているので、撮影イメージに近い映像を編集できるメリットがあります。

DJI Air 2Sは、趣味で本格的に4K撮影してみたい方や、業務でサブ機として購入しておきたい方におすすめな機体です。

高性能で豊富なスペックを持つDJI Air 2Sですが、低価格で高パフォーマンスなバランス型機体として、初心者の方でも比較的扱いやすい機体となっています。

DJI Mini 3 Pro

DJI Mini 3 Proの画像
出典:DJI
DJI Mini 3 Proの特徴
・広いチルト(カメラの上下方向)角を持つ新設計のジンバルを採用
・豊富なインテリジェント撮影機能
・3方向障害物検知
・縦向き撮影が可能
・最大飛行時間34分
・249gで持ち運びやすいサイズ
・フォーカス トラック
・1/1.3型CMOSセンシー
・D-Cinelikeに対応
・4K60fpsに対応

DJI Mini 3 Proは、重量約250gという超軽量ドローンにもかかわらず、ジンバル搭載でブレない綺麗な4K映像を撮影できます。

項目仕様
重量249g
サイズ折りたたみ時:145×90×62 mm, 展開時:171×245×62 mm, 展開時(プロペラ付き):251×362×70 mm
最大飛行時間34分(標準バッテリー), 47分(拡張バッテリー)
バッテリー2453mAh (標準), 3850mAh (拡張)
カメラ画質1/1.3インチ CMOSセンサー, 48MP
動画画質4K: 3840×2160 @ 24/25/30/48/50/60fps
2.7K: 2688×1512 @ 24/25/30/48/50/60fps
FHD: 1920×1080 @ 24/25/30/48/50/60/120fps

DJI Mini 3 Proは、重量250以下で折りたたみ時にはかなり小さくなるので、携帯性に優れており、旅行に持っていくにも最適です。

他のドローンにはないメリットとして、SNSの投稿用に縦型撮影に対応している点が挙げられます。

最初から構図を決めて撮影できるため、編集時にサイズを加工する必要がないため、手間が省けます。

また、広いチルト(カメラの上下方向)角を持つ新設計のジンバルを採用しているため、ブレることなく綺麗な映像が撮影できます。

趣味でドローンを飛ばしたい方やSNSへの投稿が目的ならDJI Mini 3 Proで十分なほど、高性能で扱いやすい機体となっています。

機体単体なら10万円以下で購入できるなど、他のドローンと価格を比較してもリーズナブルで、綺麗な映像を初心者でも撮れてしまうおすすめの一台です。

Autel EVOⅡ Pro V3

Autel EVOⅡ Pro V3の画像
出典:Autel Robotics
Autel EVOⅡ Pro V3の特徴
・3軸スタビライザーでブレのない映像撮影
・360°の障害物検知
・離陸まで45秒で準備可能
・AutelスマートコントローラーSE
・産業用途として活用できる
・ムーンライト アルゴリズム2.0搭載
・最大飛行時間43分
・1″CMOS20MP
・20MP写真
・6K/30FPS動画に対応
・F2.8~F11絞り

Autel EVO II Pro V3は、Autel Roboticsが開発した高性能ドローンで、Autel EVO2Pro V2の改良版です。

項目仕様
重量1191g
サイズ折りたたみ時:230×130×108 mm, 展開時:457×558×108 mm
最大飛行時間40分(無風条件下)
バッテリー7100mAh, 11.55V, 82Wh
カメラ画質1インチ CMOSセンサー, 20MP
動画画質5472×3076 @ 30/25/24fps
3840×2160 @ 60/50/48/30/25/24fps
2720×1528 @ 60/50/48/30/25/24fps
1920×1080 @ 60/50/48/30/25/24fps

同機は、1インチCMOSセンサーを搭載し、6K/50fpsの動画と20MPの写真を撮影できます。

また、SkyLink 2.0により最大15kmの距離でHD映像伝送が可能で、Moonlight Algorithm 2.0によって低照度でも高画質撮影が可能です。

さらに、19個のセンサーで全方向の障害物を検知・回避し、最大飛行時間は40分と長時間飛行が可能となっています。

3軸スタビライザーも搭載しているので、ブレがない綺麗な映像撮影が可能となっています。

Autel EVO II Pro V3は、主にプロの映像制作者や写真家、産業用途に使用され、既にDJI社のドローンを一度使ったことのある人で、代替えできる4K撮影可能なドローンをお探しの方にもおすすめできます。

100g未満のドローンで4Kを撮る方法

100g未満のドローンで4Kを撮る方法の画像

2024年時点において、日本の航空法では100g未満のドローンは航空法が一部適用されないため、比較的自由に飛ばせます。

しかし、100g未満のドローンでブレのない4K映像を撮影できる完成機は発売されておらず(技術的に難しい)、別の方法しかありません。

100g未満のドローンとなると自作機しかなく、自作したドローンにアクションカメラを搭載して4K撮影することで解決できます。

そこでここでは、100g未満のドローンで4Kを撮る方法を詳しく解説します。

自作機にGoProを載せる

100g未満のドローンで4K撮影するもっともメジャーな方法がGoProを載せる方法です。

GoProは4K撮影できますし、映像が綺麗と評判なため、多くのFPVドローンパイロットに使われています。

100g未満のドローンにGoProを載せる場合には、GoProをさらに軽量化し、収録に必要な部分以外を取り除いた「剥きプロ」の状態にします。

ReelSteady GOでブレ補正する

Reelstady Goの画像
出典:GoPro

自作機にGoProを載せただけではジンバルが付いておらず、撮影した映像はブレが目立ちます。

そこでGoProと連携している「Reelstady Go」というソフトを使用し、編集する段階でブレ補正をかけることで、まったくブレない綺麗な映像に仕上がるのです。

100g未満のドローンで守るべき法規則3選

100g未満の小型ドローンは航空法の適用外となるため、自宅・倉庫などの室内では飛行許可申請不要で自由に飛ばせます。

しかし、100g未満のドローンにも遵守すべき法規制があり、違反すると逮捕される可能性があるため注意が必要です。

ここでは、100g未満の小型ドローンで守るべき3つの法規制について解説します。

100g未満の小型ドローンで守るべき3つの法規制

1.小型無人機等飛行禁止法
2.土地所有者もしくは施設管理者が定めるルール
3.都道府県で定められた条例

それでは1つずつ解説します。

1.小型無人機等飛行禁止法

小型無人機等飛行禁止法の画像
出典:警視庁

100g未満のドローンで遵守すべき法規制の一つに、『小型無人機等飛行禁止法』があります。

小型無人機等飛行禁止法とは、国の重要施設やその周辺上空でのドローン飛行を禁止するものです。

航空法が100g以上のドローンを対象とするのに対し、小型無人機等飛行禁止法は100g未満も含む全てのドローンが規制対象となります。

具体的には、以下のような施設が飛行禁止区域に指定されています。

・国会議事堂
・内閣総理大臣官邸
・最高裁判所
・皇居などの国の重要施設
・政党事務所
・外国公館
・防衛関係施設
・空港
・原子力事業所など
東京都心部における対象施設周辺地域図の画像
出典:警視庁

上記画像は、ドローンの飛行禁止区域を示す「東京都心部における対象施設周辺地域図」ですが、東京都は多くの場所で小型無人機等の飛行が禁止されています。

また、G20国際会議のような大規模イベントでは、会場周辺も飛行禁止となる場合があります。

詳細については、警視庁の「小型無人機等飛行禁止法関係」ページをご確認ください。

2.土地所有者もしくは施設管理者が定めるルール

100g未満の小型ドローンでも、場所によっては飛行が制限される場合があります。

法律や条例に加えて、土地所有者や施設管理者が独自にドローン飛行を禁止している場合、その場所では飛行できません。

ドローンを飛ばす際は、法律や条例だけでなく、飛行場所の管理者や所有者のルールも確認しましょう。

3.都道府県で定められた条例

100g未満の小型ドローンは航空法の適用外ですが、都道府県が定める条例にも注意が必要です。

条例によっては、法律で禁止されていない場所でもドローン飛行が制限される場合があります。

例えば、東京都立公園条例では、都立公園でのドローン飛行は原則禁止されており、安全確保のため許可が必要な場合があります。

このように屋外でドローンを飛ばす際は、事前に条例を確認し、違反しないように注意しましょう。

まとめ

本記事では、4K撮影できるおすすめジンバル付きドローン4選やその選び方、100g未満のドローンで4K撮影する方法を紹介・解説しました。

ドローンで空撮撮影する場合は、ただ単に4Kで撮影できるだけではなく、映像のブレを軽減する「ジンバル」が搭載されているドローンを選ぶ必要があります。

100g未満の軽量ドローンにはジンバルが搭載されていないため、航空法適用の100g以上のドローンを購入するか、GoProなどのアクションカメラを搭載することで、ブレのない綺麗な4K映像が撮れるようになります。

また、ドローンを初めて購入する方は、GPS搭載で衝突防止機能が付いているドローンが安全性が高くおすすめです。

ドローンで綺麗な映像を撮影したいと考えている方は、100g未満のドローンにこだわらずにジンバル付きのドローンを購入するようにしましょう。

ドローン合宿は、ドローンの国家資格が取得できるドローンスクールです。
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この記事を書いた人
ドローン操縦歴9年。航空法が改正される以前からドローン空撮をしており、現在も業務・趣味問わず毎週のように撮影しております。