物流業界では、新たな配送手段としてドローン活用が注目されています。
三菱電機が提供するAnyMileプラットフォームによって、ドローンによる配送の効率化が可能となりました。ドローン配送の今を紹介します。
物流業界では、新たな配送手段としてドローン活用を推進しています。
ドローンを推進している背景の一つとして、国内のトラック輸送が挙げられます。
国内の貨物輸送量の90%がトラックによる輸送です。トラックを使うことにより地球温暖化の原因となる排気ガスが大量に放出されているためドローンが注目されています。
トラックに変わるドローンを活用した配送の実証実験は国内だけでなく世界各国で行われていますが、ドローン配送にも問題があります。問題の一つに配送する荷物は、依頼内容によって「種類・サイズ・重量」などがバラバラで、ドローンの効率化が図れていないことが挙げられます。
1回のドローン飛行でまとめて配達できれば効率的ですが、現状の物流用ドローンは何百kgも荷物を積める性能も法的規制もありません。
AnyMileプラットフォームはこのような問題を解決します。
出典:Gerd AltmannによるPixabayからの画像
AnyMileは三菱電機が提供するドローンのオペレーション管理プラットフォームです。
AnyMileプラットフォームは、企業やオペレーターが荷物配送、ドローンの航空状況、インフラサービスをシームレスに管理することができます。
具体的には、特定の場所での貨物ピックアップのスケジュール設定や、複数の目的地への配送追跡、ドローンのメンテナンス作業の管理、配送状況確認、請求書の作成などの日常業務タスクを一括で管理します。
AnyMileは適材適所でドローン使用の効率化を図ることができます。
出典:(C) 三菱電機株式会社
たとえば、10kgの荷物を近くの場所に急配したいのに、すぐに使えるドローンが配送コストが高い大型ドローンしかないとします。
時間を守って大型ドローンで配送するか、10㎏の荷物を配送できる最適サイズのドローン待つか悩ましい問題です。
AnyMileは最適なドローンの値段、オプションなどを提示し、緊急度に合わせたドローンを提案することが可能で、到着時点に合わせて離発着場所のコーディネートまで行い、業務をこなすことが可能です。ドローンバージョンのUberみたいな感じですね。
AnyMileの主要なソリューションパートナーには、Aerialoop、Elroy Air、EVA、IRIS Automation、One Sky、MightyFly、Tofoon、Velary、Volatus Aerospaceなど多くのドローン企業が含まれていて、幅広い用途に合わせたドローン配送が可能となるでしょう。
また、AnyMileによって最大約250kmの長距離配送のスケジュールが可能です。国内だと東京から静岡県、北海道までドローン配送をすることができます。離発着場所によって幅広い地域への配送が可能ですね。トラックによる環境汚染もなく、交通渋滞なども問題が解決できます。
出典:(C)写真AC
AnyMileによって物流業界でのドローン活用はさらに発展しそうですね。
ドローン配送の課題はまだまだ数多くあり、実用化までに時間がかかります。
しかし、AnyMileプラットフォームで整えられたドローン配送が実現すると、運送に対するあたり前と私たちが思っていた概念が根底から変わります。その瞬間に立ち会えるのが楽しみです。
AnyMileによってドローン配送の問題を解決し、ドローンが効率的に空中を飛び交う未来を一緒にみていきましょう。