自宅や会社は私たちにとって最も大切な場所の一つです。
そこを守るために、防犯対策は非常に重要です。
近年、防犯技術は目覚ましい進化を遂げており、特にドローンを用いた最新の防犯対策が注目を集めています。
本記事では、ドローン防犯の最前線について、わかりやすく詳しくご紹介します。あなたの大切な場所を守るために、最新の知識を身につけましょう。
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最近では色々な分野で活用されているドローンですが、防犯の分野にもドローンが活用されているのです。
従来の防犯対策としては、監視カメラを設置したり警備員を配置してパトロールを実施する必要がありました。
ドローン防犯では特徴として、ドローン操縦士が1人配置すれば監視飛行中は一度に広い範囲の監視が可能になるのです。
ドローン防犯の概要として、ドローン防犯のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
項目 | 解説 |
監視できる範囲が広い | 上空から監視をするので、一度に広い範囲の監視が可能になります。 |
労働力不足に貢献する | パイロット1人で、広範囲の監視ができ、費用対効果が大きい。 |
精度の高いパトロール | ドローンカメラの性能等により、探知範囲の死角の減少や暗視カメラの使用では、暗夜においても精度の高いパトロールが可能になる。 |
デメリット
項目 | 解説 |
費用 | ドローン購入をはじめ、防犯システムの構築において初期費用投資がかかる。 |
パイロットの人員配置 | ドローン操縦のための、資格を所持したパイロットが必要。 |
天候 | 飛行空域によっては、雨・風・視界等の天候に左右される場合がある。 |
統合的な防犯対策ではドローンだけではなく、防犯カメラ・監視員の配置などを加えることにより、さらに完全な防犯対策になりそうです。
最近の防犯対策では防犯カメラの設置や監視員のパトロールだけの監視活動だけでなく、ドローンを防犯に活用することにより精度の高い監視ができるようになったのです。
ではこのドローン防犯は、どのように誕生したのでしょうか。
ドローン防犯は、2015年12月から警備会社のセコムが「セコムドローンサービス」を開始したのです。
近年の人手不足を補うため、ドローンを使用しての取り組みを進化させています。
セコムドローンは侵入者があったり、異常が発生した時にカメラとライトを装備したセコムドローンが発進し、上空から侵入者や異常個所に近づき撮影を行うのです。
カメラ画像は、セコムのコントロールセンターに送信され、その後の捜査に役立ったり、異常個所の状況をいち早く把握できて対処を行うことができます。
セコムドローンが状況をすばやく把握することにより、適切な対処をタイムリーに行うことができるのです。
この時のセコムドローンの大きさは幅57cm・奥行57cm・高さ22cm、重さは2.2kgで飛行速度は時速10kmで飛行可能な防犯ドローンです。
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ドローンを使った防犯システムには、特徴があります。
防犯ドローンが状況をすばやく確認することにより、その後の適切な対応ができるのです。
すばやい対応の理由としては、ドローンのカメラが概要箇所の撮影を行いその画像が瞬時にコントロールセンターに転送できることが大きいです。
ドローン防犯システムの流れをまとめると、以下のようになります。
建物等に設置したセンサーからの感知やドローンパトロール中に、侵入者の発見や異常を把握する。侵入者や異常個所に近づき、ドローンのカメラにより撮影をおこなう。撮影した画像を、コントロールセンターに転送します。コントロールセンターで受診した画像から状況を把握し、監視員の出動などの適切な対応をとる。 |
侵入者や異常などの状況がすぐに把握できるので、防犯ドローンのメリットは大きいのです。
ドローンを使用した防犯対策等には、あらかじめドローンでパトロールをする方法もあります。
パトロールを行う防犯ドローンは、不法投棄の防止のためにも使用されます。
不法投棄のパトロールは、当初自動車を使用して行われていたのです。
現在では不法投棄パトロールのみのフライトに加えて、スピーカー付きのドローンを使用することにより、ゴミの持ち帰りを呼びかける活動もしています。
ドローンを使用したパトロールは、上空から行うことにより、草むらなどの死角がなくなるため、ゴミ等の発見に効果を発揮しているのです。
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最初のセコムドローンは、2015年12月から始まりました。
2023年10月にはAIを使用したセキュリティドローンを開発し、2024年の春からの販売を予定しています。
今回開発したドローンは「セコムドローンXX」と呼び、従来の「セコムドローン」を進化させたものです。
人や車を検知することができる画像AIを搭載していて、不審者や不審車と判断した場合は自動で追跡・撮影することができます。
また、飛行時間・飛行速度などのドローン自体の性能も向上して、監視範囲も増大したのです。
そのほかにもドローンの耐風性能の向上や赤外線カメラの搭載により、悪天候時や夜間においても飛行が可能になります。
セコムドローンXXは向上した性能を最大限に活用し、あらかじめ定めた飛行経路を飛行する巡回監視飛行も行えます。
「セコムドローンXX」は、新たにドローンの格納庫も開発し、ドローンの格納に加え、バッテリーの交換や充電・ドローンのセルフ整備確認も行えるのです。
セコムドローンXXの格納庫も、ドローン同様に進化している点があります。
ドローンの運用に必要なバッテリーの充電ですが、従来のセコムドローンでは約2時間の充電時間が必須でした。
セコムドローンXXでは、自動ですでに充電済みのバッテリーと交換する方式をとり、なんと3分で飛行可能になるのです。
F1レースの、タイヤ交換並みに匹敵する速さなのです。
さらに進化したセコムドローンXXは、今後の活用が期待されます。
出典:国土交通省
ドローン防犯を行うには航空法の規定により、必要な申請や届け出が必要になります。
ドローンが夜間飛行・目視外飛行・物件から30m以上の間隔を確保できない飛行を行う場合には、航空法で定めるカテゴリーⅡ(レベル3)に該当するので、ドローンを使用した防犯を行うには、航空法の規定をクリアーする必要があるのです。
防犯ドローンの飛行には、カテゴリーⅡ(レベル3)の飛行を行う時があるのです。
航空法132条関係の85(飛行の禁止空域)と同じく86(飛行の方法)については、原則、飛行(特定飛行)には許可・承認が必要となるのです。
航空局の飛行許可・承認申請機能のオンラインシステム「DISP2.0」については、こちらを参考にしてください。
出典:UnsplashのJason Blackeyeが撮影した写真
ドローンの使用用途には色々ありますが、防犯対策にも使用されているのです。
建物に設置したセンサーの感知やドローンパトロールから、侵入者や異常箇所を認識して防犯ドローンは現地に向かいます。
現地でドローンカメラを使用し、撮影した映像をコントロールセンターに送信することにより、その後の適切な対応が可能になるのです。
あらゆる場所で使用されているドローンですが、これからますますドローン防犯の分野でも活躍の場面が増えていくでしょう。
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国土交通省:https://www.mlit.go.jp/index.html
SECOM:https://www.secom.co.jp/