ドローンには、いろいろなアクセサリーがあり「必要なアイテムがわからない」「必須なアクセサリーはあるのか」と悩む人も多いでしょう。
この記事ではドローンのアクセサリーについて紹介します。使用用途から持っておくべき理由まで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ドローンはアクセサリーがなくても飛行は可能ですが、安全安心に楽しむには必要不可欠なため、目的別に選んでみましょう。
ネットで検索すると、さまざまなアクセサリーが出てきますが、おすすめ商品だからといって目的を把握せずに購入すると「意外と使わなかった」となることも考えられます。
機体の保護や綺麗な映像を撮りたい、安全を大事にしたいなど目的はさまざまです。そのため、なぜアクセサリーを付けたいのか、何のために必要なのかを把握して選んでみましょう。
まずは飛行時におすすめの下記6つのドローンアクセサリーを紹介します。機体に装着すること、持っておくことで安全に楽しめるでしょう。
出典:(C) SEKIDO
1つ目のアクセサリーは風速や風量を測定する「風速計」です。ドローンは国土交通省航空局の規定で風速5m/s以上の状態では飛行できないと決まっています。
また、ドローンは耐風性能が定められていますが、小さな機体のため非常に風の影響を受けやすいです。そのため、強風の中での飛行は、操縦も困難で墜落に繋がるでしょう。
さらに、上空の風は地上よりも強いことが多いので、地上での測定値よりも余裕をもって考えておきましょう。天気予報でのチェックはもちろんですが、実際に風速計を使用して安全に飛ばしてください。
出典:(C) SEKIDO
「ランディングパッド」は離着陸時に使用するアクセサリーで、必要な理由として下記があげられます。
ドローンは着陸時にプロペラから風が起こり、砂や小さな石を巻き上げて機体に傷を付ける場合が出てきます。パッドを敷いておくと、巻き上げを抑えられて機体の保護になるでしょう。
また、着地地点を明確にすることで操作スキルの向上もしますし、目印があることで周りの人もドローンを認識できて、着陸時の接触事故の防止にも繋がります。
ドローンは自由に飛行できますが、どこにでも着陸させてよいわけではないため、周りに知らせる意味でもランディングパッドは必要になるでしょう。
出典:(C) DJI
ドローンを操作するときは、手元のモニターが太陽光で見えにくくなるため「モニターフード(日除け)」を活用しましょう。
晴天時は太陽光が反射するので、モニターフードを装着することで見やすくして操作性が向上します。また、モニターは太陽光を浴びることで、熱を持って故障の要因にも繋がりますので装着しておきましょう。
装着はマジックテープやゴムで挟むタイプなど、取付も簡単にできるアクセサリーです。
出典:(C) DSN
「ランディングスキッド」と「ランディングギア」はドローンの足になるアクセサリーです。
2つの違いは、スキッドはそり型でヘリコプターに近い形状になるのに対して、ギアは足を1本1本装着するタイプです。
ドローンに装着することで、着陸時の機体への衝撃を和らげるだけでなく、機体が高くなるため地面すれすれにならずに、石や砂で傷が付くことも減るでしょう。
さらに、雑草の多い場所での着陸は、機体のセンサーが反応しエラーが出る場面がありますが、高さを出すことでエラーを回避できます。
出典:(C) DJI
「プロペラガード」はドローン飛行中の壁への接触からプロペラを守り、もし墜落した場合はプロペラが壊れて飛散するのも防げます。
初心者の方は飛行に慣れていないため、木や壁など周りの障害物に当たることも多いので、プロペラガードを装着するとよいでしょう。
他にも、装着することで機体が大きくなるので、飛行中のドローンを見失うことも防げます。また、軽くて丈夫な素材を使用しているのも特徴のアクセサリーです。
プロペラだけでなく、機体全体を守りたい方は「保護ケージ」を装着しましょう。ドローン全体を覆っていて、安全性がグッと向上するので子どもや操縦初心者の方におすすめします。
全面を覆うので「装着が面倒なのでは」と感じるかもしれませんが、取付は機体にカチッと付けるタイプがありますので、比較的簡単に取り外し可能です。
さらに、軽くて丈夫な素材で作られていますので、ドローン全体を守るだけでなく、万が一人に接触した場合も付けておくと安心のアクセサリーです。
ここからは持っていると安心な下記3つのアクセサリーについて紹介します。
出典:(C) DJI
「プロペラバンド」はプロペラホルダーとも呼ばれるアクセサリーで、ドローン収納時にプロペラを挟むことでスムーズにケースに入れられます。
プロペラを固定せずに収納すると、ケースの中で広がって他の物と当たってしまい、曲がったり傷が付いたりする可能性が出てきますのでバンドをして収納しましょう。
また、マジックテープやシリコンバンドなど、柔らかい素材で出来ている物が多く、値段も1000円前後とコスパ良く手に入ります。
出典:(C) DJI
ドローンを長い時間楽しむために「予備バッテリー」を持っておきましょう。ドローンは機体や性能にもよりますが、平均飛行時間は10~40分ほどです。
操縦中は、夢中になって時間が過ぎることも多いので、予備バッテリーはいくつ持っていてもよいでしょう。また、撮影をする方は満足のいく映像が撮れるまで何度も飛行するため、必須のアクセサリーと言えます。
出典:(C) SEKIDO
周りへの配慮のための「安全対策グッズ」を紹介します。ドローンは小さな機体ですので、遠くの人からは見えずに気づかない場合が出てきます。
そういったときに「ドローン飛行中」の看板や、操縦者ベストを着ていれば遠くの人もドローンを飛ばしていると認識しやすいですし、知らずに近寄ってきたときの接触事故も防げるでしょう。
また、近隣住民が不審に思い警察に通報してトラブルに発展するケースもでてきます。そういったトラブルを未然に防ぐためにも、安全対策グッズのアクセサリーでアピールをしておくのも大事なポイントです。
続いてはオシャレや撮影にこだわる下記2つのアクセサリーを紹介します。
出典:(C) DSN
「スキンシール」はドローンにステッカーを貼り、色やデザインを楽しめます。単色からカラフルまで、さまざまな色でオリジナル性が楽しめるでしょう。
また、ドローンは機体が黒やグレーなど暗めな色が多くて周りの背景と同化するため、見失うことが出てきます。そのため、スキンシールでカラフルにすることで、飛行中の見失いを防止できるでしょう。
さらに、シールを貼ることで機体の保護にも繋がりますので、砂や石から機体の傷も防げます。
出典:(C) DJI
「レンズフィルター」は無くても、ドローンによる撮影は可能ですが、より高レベルな映像を撮りたい方に必須のアクセサリーです。NDフィルターとPLフィルターと種類に分かれますので説明します。
NDフィルターの特徴は、動きのある被写体をブラすことで、滝や波が絹のような写真の撮影が可能です。PLフィルターは反射光を調整して水面を綺麗に撮影できたり、海や空を色鮮やかに撮ったりできます。
どちらも色鮮やかで綺麗な映像が撮影できますので、山や海までアウトドアのときは持っておくとよいでしょう。
さまざまなアクセサリーを紹介しましたが、実際にどれを購入するか悩む方はドローン用のアクセサリーキット品を購入しましょう。
例えば「DJI Mini 3 Pro」はアクセサリーキット品でプロペラガード、ギア、パッドがセットで販売しています。
ほかにもプロペラガードやバンドなど、アクセサリーがキット品で販売されているため、迷ったときは、機体専用のキット品が販売されているか確認して購入してみましょう。
公式メーカーで購入しなくても、身近に手に入るもので代用が効くドローンアクセサリーも存在します。下記のように制作や代用を検討してみましょう
アクセサリー名 | 代替案 | 金額 |
---|---|---|
ランディングパッド | 自作可能例:ホームセンターで手に入るスノコやマットをアレンジ | 1000円前後 |
モニターフード | 自作可能例:厚紙やプラスチックで制作 | 1000円前後 |
プロペラバンド | 100円ショップのバンド | 100円前後 |
比較的簡単に手に入って制作できますので、コストを抑えられます。
しかし、素材を間違うとランディングパッドは重みがないと風で飛ばされてしまいますし、バンドも締め付けがキツいとプロペラが曲がるリスクが出てきます。
そのため、本来の目的にあった使い方ができる素材じゃないと、周りに迷惑がかかることや、機体に傷を付けることに繋がると把握しておきましょう。
今回はドローンのアクセサリーについて紹介しました。
ドローンはアクセサリーがなくとも飛行は可能ですが、装着することで機体を守り、同時に周囲への安全にも繋がります。また種類も豊富なため、あなた好みのアクセサリーが見つかるでしょう。
初心者~熟練者まで持っておいて損はないため、まずは今回紹介したドローンアクセサリーの中から気になるアイテムを検索してみましょう。