ドローン飛行時、「操作を誤って壁に激突させてしまった」
そのようなことは頻繁にあるでしょう。
故障は機械にはつきものです。
的確な対処法を把握していれば、故障を必要以上に恐れる必要はありません。
ここでは、ドローン機体によく起こるトラブルや故障を解説します。
また、修理方法や自分でおこなえるメンテナンス方法も解説します。
ぜひ最後まで読んでください。
ドローン使用時に送信機から甲高いアラート音が鳴ることがあります。
「故障などのトラブル発生か?」と思ってしまいますが、大半は些細なことです。
家電製品でも使用時に動かないトラブルは些細なことが多いようです。
カスタマーセンターにあわてて連絡すると、実は電源コンセントが入っていなかったり、電池切れというケースが少なくありません。
送信機からアラート音が鳴り響く時もそのような事例が多いようです。
主な原因は以下です。
このように少しのケアで解決することが大半です。
音が鳴りやまない場合、スティックの異常の有無を確認してください。
異常がある場合は修理に出さなければなりません。
ドローンは精密機械です。
ドローンは屋外で使用します。
ゆえに、離着陸のたびにほこりや砂を巻き上げてしまいます。
長期間使用している場合、モーターにそれらの汚れが蓄積します。
そして、モーターが動かなくなってしまうのです。
最悪の場合、故障して修理に出さなければならなくなります。
これらを予防するにはモーター内の砂やほこりを定期的に除去するのが有効です。
ドローン空撮時にリアルタイム映像が映らず、モニターが真っ暗な状況が時々おこります。
「故障が発生したのかな?」と思ってしまいますが、これも大半が些細なトラブルです。
パソコンと同じです。
画面がフリーズしたり、動きが遅かったりする時は一度電源を落としましょう。
そのようにすれば、元に戻ります。
ドローンもモニターの電源を切れば、元に戻っていることが多々あります。
それでも戻らない場合、カメラの詳細設定が何らかの拍子でおかしくなっている可能性があります。
ISO感度やシャッタースピードを確認してください。
それでも治らない場合は故障を疑ってください。
ドローン飛行時、もっとも負担をかけている部位の1つはモーターです。
モーターは常に高速回転しています。
ホバリングをしたり、高速回転をしたりします。
そのためかかる負荷はとても大きく、故障の頻度も高くなるのです。
上空を飛行中に失速したら、そのまま落下するリスクがあります。
ゆえに、常に状態を確かめる必要があるのです。
モーターが故障した場合、自分では修理できません。
そのため、大半がメーカー対応になります。
バッテリーは使用するにつれて劣化が進み、容量も少なくなります。
劣化が原因でバッテリー自体が膨張したり、破裂したりすることもあります。
バッテリーの性能を常に把握しなければなりません。
「どのくらいの容量があるか?」をフル充電して把握しておきましょう。
また、バッテリーは放充電するたびに劣化します。
耐用充電回数を調べ、それを超過したら交換することを心がけましょう。
バッテリー本体が他の部品と比べて膨れている状況であれば、劣化が進んでいます。
その場合は交換が必要です。
バッテリー交換は修理ではありません。
ゆえに、自分でもおこなえます。
しかし、メーカーでおこなったほうが確実です。
ジンバルのトラブルは大きく分けて2種類あります。
起動時にジンバルの動きを妨げるものがある場合、異常を起こすことがあります。
最も多い事例はジンバルカバーの取り外しを忘れることです。
カバーを付けたままにしておくと、カメラの角度が異常になってしまいます。
それでも解決しない場合はジンバル校正をおこなってください。
DJI製のドローンであれば、アプリ側からジンバル校正をおこなえます。
ジンバル校正をおこなっても治らない場合は故障を疑ってください。
その際はメーカーで修理してください。
ドローンを墜落させたり、壁などにぶつけたりするとジンバルが変形してしまいます。
このような場合は設定等の問題ではありません。
ゆえに、修理しなければなりません。
修理になった場合はメーカーに頼むことを推奨します。
その際の問題は購入した店です。
ドローン専門店であれば、すべてのスタッフが最低限の知識を有しているので修理対応も問題ありません。
しかし、家電量販店などで購入した場合はすべてのスタッフがドローンに精通しているわけではありません。
修理方法が分からずたらいまわしになり、時間のみを費やす事になりかねません。
専門店での購入を推奨しているのはそのためです。
プロペラはドローンを安定して飛ばすための大事な部分です。
プロペラは繊細な部分です。
低い高さの墜落等でもプロペラは故障します。
また、木の枝にこすれただけでも傷つきます。
プロペラの損傷が気になる場合は専門店で検査してもらうことを推奨します。
大半のドローンは屋外で使用します。
離着陸時に砂埃を巻き上げるため、ドローン機体には砂埃が付着します。
ドローン内部には精密機械が多く使われています。
飛行後は市販のエアダスターを使って、埃を除去してください。
飛行後に埃を除去しても長期間使っていれば、内部に汚れが蓄積していきます。
ゆえに、定期的に内部のクリーニングをおこなってください。
とくに、モーターは大事な部分です。
故障対策も兼ねて小まめにメンテナンスをおこなってください。
モーターが正常に作動していることを定期的に確認することは重要です。
確認方法はモーター音を聞くことです。
プロペラが回っている状態では純粋なモーター音を聞けません。
ゆえに、プロペラを外した状態でモーターを回してください。
通常はリズムよく高速回転しているので「澄んだ音」が聞こえます。
しかし、故障している場合は「異音」を感じます。
定期的にモーターの音を聞いていれば、異常時も発見しやすいのです。
軽度の故障で発見できれば、修理する必要もありません。
ゆえに、日頃のメンテナンスが重要なのです。
IMUはドローン機体の姿勢を制御するセンサーです。
人間の体でいえば、「三半規管」に該当します。
人間は三半規管が乱れた場合、平衡感覚が失われてめまいなどの症状が現れます。
それが原因でまっすぐ歩く事ができなくなります。
ドローンも同じです。
IMUに異常が起こると、ドローンは安定性を失って正確な飛行ができません。
IMUキャリブレーションを定期的におこなってコンディションを整えることは大切です。
ドローンは屋外で飛行させるのが大半です。
屋外で飛行させれば、砂やほこりなどが機体に付着してしまいます。
長期間使用していれば、機体の内側にも侵食していきます。
それが原因で機体トラブルが起きたり、故障にもつながったりするのです。
とくに、モーターのメンテナンスは重要です。
ここでは、モーターのメンテナンス方法を説明します。
プロペラを外す際、ドローン機体それぞれでネジを回す方向が違います。
自分の所有機体が「順回転と逆回転のどちらなのか?」を正確に把握してください。
方向が分からないからと言って、決して力任せに扱わないでください。
乱暴に扱って故障して修理が必要になるのは本末転倒です。
ネジはネジロックでしっかり固定されていて外せない場合があります。
そのような時はネジにハンダゴテをあてるのを推奨します。
理由は温めてあげると外れやすくなるからです。
5インチドローンの場合、ネジは一般的に2.0mmの六角ネジが使用されています。
外す時はトップキャップをおさえながら、慎重に力を入れてください。
繊細なのでくれぐれも取り扱いには気を付けましょう。
外したネジの構造は2種類です。
ネジにワッシャーが付属しているタイプと付属していないタイプです。
ネジに付属していない場合はワッシャーがモーターのベアリングに付属しています。
ワッシャーがネジに付属している場合、これをなくすとネジがベアリングに干渉してしまいます。
モーターが故障する原因になります。
ネジを外したら、トップキャップを外して下さい。
トップキャップは磁石でくっついているだけです。
引っ張れば簡単に外せます。
ドローンモーターは「ブラシレスモーター」という構造です。
「ブラシレスモーター」という名の通りでモーターブラシは付属していません。
S極とN極を交互に出力して磁石の反発でプロペラを回しています。
構造はリニアモーターカーの仕組みです。
市販のエアダスターで付着している砂やほこりを吹き飛ばしてください。
トップキャップの裏側には磁石があります。
砂には「砂鉄」が含まれています。
ゆえに、すぐに磁石にくっついてしまうのです。
この磁石は思いのほか強力です。
指でつまんでいるネジをトップキャップに近づけます。
すぐにもっていかれてしまいます。
ゆえに、エアダスターを吹き付けてもとりきれていない砂が付着しているのです。
ウェットティッシュでふきとってください。
ここでは、「故障のリスクは常にあるドローン!考えられる原因と対処方法」と題して記事を展開しました。
ドローンに限らず、日常的に使っている機械が故障するとあわてるのは当然です。
そのような状況に陥らないためにもメンテナンスは重要です。
日頃のメンテナンスを怠らなければ、修理が必要な故障は避けられます。
この記事を読んで、修理いらずのドローンライフをすごしてください。
最後まで読んでくれてありがとうございます。