2023年8月ドローンショー・ジャパンと、ドローン安全推進協議会がドローンの安全な運用に向けた合意を締結しました、
これに伴い、国内で初となるドローンショー分野での5GHz帯の実験局を開局するというニュース1を解説していきます。
まずはニュースの概要と、5GHz帯実験局とは何なのかを解説します。
「ニュースを読んだけどよく分からなかった」という方は参考にしてみてください。
ドローン・ショーの運営などを行う「株式会社ドローンショー・ジャパン」と、ドローンの産業発展・育成のために安全運用ルールの策定などを行う「一般社団法人 ドローン安全推進協議会」が、ドローン安全運用に向けた基本合意を締結しました。
協定の目的は、以下の2点。
さらに、目的達成のために以下3点について2社が協力して取り組んでいくという内容となっています。
5GHzとは電波の周波数のことで、ニュースではドローンショー用に5GHzを扱うことができる実験局がドローンショー・ジャパンによって開局されることを知らせています。
そもそも、ドローンは何かしらの電波を発して操作します。5GHz帯は気象レーダー等にも使用されており、電波干渉の恐れから、屋外ドローンショーで使用することができなかった背景がありました。
そんな中で、ドローンショー・ジャパンは、総務省や気象庁と協議を重ね、日本で初となる5GHz帯の屋外実験局免許を取得。今後さらに大規模なドローンショーを開催できるようになりました。
実際、8月に都内で開催したショーにおいては、従来500台程度で運用していたドローンの数を、900台ほどまで増やしたショーを成功させています。
出典:(C) ぱくたそ
記事内に名前が出てくる2社について解説します
両社のことを知っておくと、ニュースの背景なども分かりやすくなるのでチェックしてみてください。
株式会社ドローンショー・ジャパンは、国内最大級のドローンショー開催実績を持つ企業です。
ドローンショーの運営を中心に、空撮やワークショップといった事業を展開しています。2020年創立と新しい会社ながら、石川県内に2ヶ所のオフィスを持つ新進気鋭の企業。
全国各地で空を彩るさまざまなドローンショーを開催しています。
「一般社団法人 ドローン安全推進協議会」は、ドローン全般の安全な運用に向けた事業・啓蒙活動を展開する民間団体です。
役員が元警視総監や官僚を務めていた方々が名を連ねているというところから、実質官民一体となって国内でドローンを安全に運用できるよう啓発活動を行う団体となっています。
テロの予防や、誰もがドローンを安心して使用し、人命救助や各種産業の発展に貢献できるよう取り組んでいるようです。
出典:(C) ぱくたそ
国内で開催されたドローンショーの実例を紹介します。近年では以下のようなショーが開催されました。
日程 | 場所 | 入場料 | イベント |
---|---|---|---|
2023年6月22日〜24日 | 大石公園(山梨県) | 無料 | 富士山世界文化遺産登録10周年・町制20周年ドローンショー |
2023年6月15日〜17日・22日 | Fukuoka Ichiba(福岡県) | 無料 | Fukuoka Ichibaドローンショー |
2023年7月22日・30日 2023年8月5日・11日 | 静岡・宮城・北海道・鹿児島 | 無料 | 東京ディズニーリゾート40周年スペシャルドローンショー |
無料で観覧できるドローンショーが多く、近くでやっている場合はぜひ観覧してみましょう。
その他、ドローンは以下のようなエンタメ分野でも活用されています。
人の手では届かない空中から、個人でも気軽に撮影できるのがドローンの魅力のひとつ。今後もエンタメ分野においてドローンはさまざまなイベントや撮影に活用されるはずです。
5GHz帯の開局により、今後より大規模なドローンショーが見られるようになるでしょう。
従来では日本国内においてほぼ見られなかった1,000台規模のドローションショーが、各地で観覧できるかもしれません。
よりショーとして見応えのあるものになるはずなので、イベント開催のお知らせをぜひドローンショー・ジャパンの公式ホームページでチェックしてみてください。