上記のように、お考えではないですか。
この記事では、上記の疑問について解説します。
この記事を読めば、ドローン事業とゼンリンのドローン運航システムについて理解できるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
出典:(C) ZENRIN
ゼンリンとは、地図の制作・販売を行う会社です。
ゼンリンの取り扱う地図は一般的に使う紙の住宅地図から始まり、デジタル化された地図やカーナビ用の地図を手がけています。
地図の形態もカーナビ用をはじめ、携帯電話やパソコン・携帯ゲームなどのデバイスに対応した地図サービスもゼンリンは行っています。
今では車の自動運転向けの高精度地図やドローン用の飛行支援地図の開発を開始し、3Dの地図データも手がけているのです。
ドローン関係では地図だけでなく、ゼンリンのドローン運航システムも開発して実証実験が行われ今後が期待されます。
では、ドローンの運航とはどのようなものでしょうか。
まず最初に、ドローンができることから見ていきます。
出典:(C) Pixabay
ドローンはどのようなことができて、どのように運航するのでしょうか。
航空法が改正となり、ドローンを使用した事業や運航方法について道筋ができました。
ドローンは、さまざまなことに利用できます。
航空法改正により、ドローン事業も活発化しつつあるのです。
ドローンができる事業としては、以下のものがあります。
ドローンができる事業 | 内容 |
農業関係 | ドローンからの農薬散布や、農作物の生育状況の確認。 |
測量事業 | ドローンから空撮したデータを用い、地図の制作。 |
物流事業 | 生活物資や、商品・医療関係・災害時の緊急物資などの輸送。 |
災害調査 | 災害発生時に、被害地域の状況確認や生存者の確認。 |
点検、メンテナンス | 橋・ダム・送電線など各種点検・調査・メンテナンス |
報道 | 上空から報道撮影 |
エンターテインメント | 各種イベントの撮影・プロモーションビデオの制作など |
ドローンはさまざまなことができて、またドローン事業を安全に行うために航空法が改正されたのです。
ドローンの運航について、航空法では「レベル」と「カテゴリー」に分けることができます。
レベルの区分は、以下の通りです。
レベル | 解説 | 具体例 |
レベル1 | 目視内での操縦飛行 | 農薬散布・撮影飛行 |
レベル2 | 目視内飛行での自動・自立飛行 | 空中写真測量飛行 |
レベル3 | 無人地帯における目視外飛行 | 離島・山間部への配送 |
レベル4 | 有人地帯における目視外飛行 | 都市地区での配送 |
レベルによって、飛行させる方法が異なります。
カテゴリーについては、以下の通りです。
カテゴリー | 解説 |
カテゴリーⅢ | 特定飛行のうち、無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講じないで行う飛行。(=第三者の上空で特定飛行を行う) |
カテゴリーⅡ | 特定飛行のうち、無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講じたうえで行う飛行。(=第三者の上空を飛行しない) |
カテゴリーⅠ | 特定飛行に該当しない飛行。航空法上の飛行許可・承認手続きは不要 |
ドローンの運航がどのレベルとどのカテゴリーなのかによって、機体認証の有無・必要な資格・許可承認の必要の有無等が異なるのです。
また、上記カテゴリーの解説内の「特定飛行」とは国土交通大臣の許可や承認が必要となる空域及び方法での飛行を言います。
承認が必要となる空域 | 空港等の周辺人口密集地人口集中地区や空港等周辺の判断地図150m以上の上空緊急用務空域 |
承認申請が必要な飛行の方法 | 夜間飛行目視外飛行人・物件と30m以上の距離を確保できない飛行催し場所での飛行危険物の輸送物件の投下 |
上記は特殊な飛行となり、承認申請が必要です。
ゼンリンではドローン運航システムにより航空法で定める「レベル」と「カテゴリー」を考慮して、日本各地でゼンリンの物流実証実験を行っています。
出典:(C) ZENRIN
ゼンリンは、高度の物流事業の運航システムの開発に取り組んでいます。
ゼンリンのドローン運航システムは今後増え続けるドローンの運航から起こりうるドローン同士やドローンと有人機・障害物との衝突に対して、以下の2点の解決策を提唱しています。
上記について考慮すべき事と解説は、以下の通りです。
2つの解決策 | 考慮すべきこと | ゼンリンの強みの解説 |
空の道を作ること | 空を飛ぶドローンは航空法によって飛行できない場所や承認申請が必要な空域を考慮する必要がある。飛行空域によっては、障害物を考慮する事が必要。 | ゼンリンの地図データを使用して、飛行規制空域・建物や障害物を把握して避ける経路を作成できる。 |
運航管理を行うこと | ドローンは刻々と変わる気象状況の中(雨・風・視界など)を飛ぶため、常時監視するシステムが必要。他のドローンと衝突しないように、他機の動向の把握が必要。 | ゼンリンの地図データを使用して、空域による気象状況の把握、通信網情報・有人飛行の位置情報を把握できる。 |
上記の考慮すべきことは、ドローンの安全運航と地上の人・物件の安全のため必要なことです。
出典:国土交通省
ゼンリンは、地図作成のための情報集めや地図の制作・販売を行う会社です。
最近ゼンリンではドローン事業に関してドローンの安全のため、運航システムの開発を手がけています。
ゼンリンの得意な地図分野を活用してドローンが安全に飛行するために、空の道作りや運航管理システムを提唱しています。
実際にドローンと同じように飛行機が運航する場合も航空路を設定し、運航会社では飛行機の運航状況を常に把握するために運航管理を行っているのです。
今後ますます増え続けるドローンの安全運航等のため、ゼンリンの空の道作りや運航管理システムは必要となるでしょう。