「Mujinのトラックボットについて興味がある」と感じていませんか。Mujinが開発したトラックボットは、コンテナからの荷下ろし作業(以下デバンニング)を自動でスピーディーにおこなうロボットです。
この記事では、トラックボットの機体性能や自動化の仕組みを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Mujinのトラックボットは、物量作業のデバンニングに非常に役立っています。自動化によって人の手の介入を減らし、安全に荷下ろしが可能だからです。
近年、海外に生産拠点を置く企業が増えていて、デバンニングは物流業界において欠かすことのできない作業工程となりました。
また、デバンニングの荷物は高重量なことが多くて、リフトやパワードスーツを使用しても、どうしても人の手が必要です。
そういった作業の中で、トラックボットを使用すれば全自動でデバンニングをおこなえて、人手が不足している現場の解消にも貢献しています。
出典:(C) Mujin
株式会社Mujinは、知能ロボットソリューションを提供する産業用ロボットメーカーです。2011年の創立から、倉庫内のピッキング作業や荷積みなど、作業の自動化に繋がる機械を制作してきています。
さらに、世界で唯一の産業用ロボット知能化技術の「MujinMI」を作り上げ、独自のロボット技術によって、内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞など、さまざまな賞を受賞しています。
そのため、ロボットの知能化によって、不可能と言われていた自動化に成功して、人出不足の解消に繋がるロボットを制作するメーカーです。
ではMujinのトラックボットにはどのような特徴があるのか、下記4つの点から確認していきましょう。
Mujinのトラックボットは、物体を3次元的に認識する3Dビジョンを使用しています。そのため、事前に対象物のデータが無くても、その場で物体のサイズや色、柄まで対象物の判断が可能です。
また、2Dビジョンでは奥行きまでが判断できず、側面から再度確認が必要です。しかし、トラックボットは3Dビジョンによって、搬入物がばら積みの状態でも正確に物の位置を判断しています。
可動コンベヤと専用のハンドによって荷物を安全に運べます。Mujinは、倉庫や工場内の自動化に力を入れており、機械の頭脳部分であるソフトウェアや、駆動部分も開発しています。
そのため、Mujinのロボットには段ボール用のハンドや大型紙袋用など、用途に合わせた知能ハンドが用意されており、トラックボットも荷物の形状を選ばずに、コンベヤに載せるスムーズな作業が可能です。
機械を動かすMujinコントローラには、独自に開発した「ロボット知能化ソフトウェア」が使われています。
具体的には、最初に3Dビジョンから得た情報をもとに、効率的な経路と動作を計算します。その後に、可動コンベヤや知能ハンドの駆動部分を動かすことで、最適な動作が可能です。
Mujinのトラックボットは、知能ハンドやコンベヤのスムーズさ、Mujinコントローラーの最適操作によって、スピーディーなデバンニングが可能です。
他メーカーのデバンニングロボットが、1時間あたり600個を荷下すのに対して、トラックボットは世界最速の1000個を実現しています。
さらに、アームはコンテナ奥の最大15mまで届き、最大22kgの荷物を持ち上げられますので、実際の可動動画をチェックしてみてください。
動画リンク :Mujinトラックボット
出典:pixabayのAlexas_Fotosが撮影した写真
なぜデバンニングを自動にする必要があるのでしょうか。下記2つの理由が考えられます。
デバンニングは作業者の負担軽減に繋がります。なぜなら人の手を使っての荷下ろし作業は、コンテナ内は過酷な環境だからです。
夏場のコンテナ内は気温が40〜50℃になり、立っているだけでも汗が出てきます。また、コンテナの荷物は隙間なく詰め込んでいることが多くて、それらを一つ一つ手作業で進めるのは危険が伴います。
そのため、Mujinのトラックボットや自動化のロボットを使うことで、作業者の負担を軽減できるでしょう。
自動化にすることで、荷物を瞬時に見極め素早く作業をおこなえることから、荷物の保護やコスト削減にも繋がります。
ロボットのデバンニングは3Dビジョンや知能ハンドにより、荷物の判別から掴み上げ移動まで、全ての作業を機械がスムーズにおこなうため、人の手の介入が少なくてコストがかからないでしょう。
また、Mujinのトラックボットならスピードも申し分なく、丁寧な荷下ろしが可能です。そのため、荷物を傷つけることなく、経費も削減しています。
出典:unsplashのAdrian Sulyokが撮影した写真
Mujinのロボットを使えば、工程に合わせた知能ハンドに切り替えて、倉庫内の自動化が大きく進みます。
すでに自動化されている、パレットからの荷下ろしや仕分け作業、積み込み作業のロボットの中にトラックボットが加わることで、さらに自動化が可能です。そのため、倉庫内の自動化に幅広く対応できるでしょう。
今回はMujinのトラックボットについて解説しましたので、改めて魅力を確認しておきましょう。
トラックボットを使用すれば3Dビジョンや知能ハンド、Mujinコントローラーによって素早いデバンニングが可能です。
また、Mujinでは無料見積もりやロボットを確認できる見学会も開催していますので、人手不足を軽減する機械システムを体感してみてください。