まるで自分がそこにいるかのようなダイナミックな映像が楽しめるVRは、ドローンの空撮においても活用できます。専用のゴーグルに映し出される映像は、普段見られないようなアングルからの撮影が楽しめるのが魅力です。
そこで、本記事ではVRを活用したドローンのおすすめ製品や活用事例を解説します。
出典:Lukas BieriによるPixabayからの画像
VRでの空撮にドローンを活用するメリットを3点解説します。
VRによってドローンでの空撮をより楽しめるようになるので、ぜひチェックしてみてください。
VRゴーグルを通して見ることで、通常のドローンでの撮影よりもさらに臨場感あるダイナミックな映像を楽しめます。一般的にドローンからの映像はスマホ画面など小さな画面越しに見ることになりますが、VRゴーグルなら目の前に映像が展開されるため、よりスケール感を得られるでしょう。
ドローン特有の利点でもありますが、普段見られないアングルや危険を伴う場所の映像も見られるのがメリットです。
特にVRなら、目の前に景色が広がるため非日常的な風景を体感できるのが魅力となっています。
VRなら360度に渡って映像が広がるので、まるで自分がそこにいるかのような没入感を得られるのもメリットです。
本来なら立ち入れない空間だけでなく、空中散歩をしているかのような迫力ある雄大な景色が手軽に見られます。
VR×ドローンの活用事例について、以下の2点を解説します。
VRは未来の技術ではなく、現在進行形でさまざまな場面で活用されています。
趣味として楽しむだけでなく、実際のビジネスや安全管理などの現場においても活躍しているので、ぜひチェックしてみましょう。
ドローンのVR撮影は、以下のような業界で活用されているので、表にまとめます。
VR×ドローンが活用されている業界 | 活用内容 |
不動産業・製造業 | ・マンションやビルなどの空撮・工場など広大な敷地の空撮・周辺地域の紹介・太陽光パネルや施設外壁の安全性確認 |
スポーツ・エンタメ | ・試合やライブなどの空撮・花火大会の空撮・ドローンレースをドローン目線で体感 |
広告業界 | ・動画広告によるPR全般 |
観光業 | ・観光地の紹介・地方創生における地域のPRなど |
上記のように、ドローンでのVR撮影の活用はさまざまな業界で活用できます。しかし、VRはまだまだどこの現場でも使用されているとは言えないため、今後さらに多くの業界で展開される余地があります。
実際にドローンによるVR撮影が行われている映像を2つ紹介します。
1つ目は産業用ドローンを展開する「SkyLink Japan」によるダムや河川の調査映像です。
実際に河川を空撮し、不審な点や安全面に不安がある点が無いかをチェックしています。
2つ目は、東北のニュースを伝える「TOHOKU360」によるドローンレースの映像です。
ドローンが実際にコース上を飛行する様子が、ドローン目線で体感できる映像となっています。
出典:UnsplashのJezael Melgozaが撮影した写真
出典:(C)DJI
製品名 | DJI FPVコンボ |
参考価格(税込) | 118,000円 |
サイズ/重量 | 255×312×127 mm(プロペラあり)/795g |
運用限界高度 | 6,000 m |
最大飛行時間 | 約20分 |
動画解像度 | 4K:3840×2160 @ 50/60fpsFHD:1920×1080 @ 50/60/100/120fps |
ドローンメーカーの大手「DJI社」製のFPVドローンです。「FPV」とは「First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)」のことで、ドローン視点での空撮ができる製品を意味します。
ゴーグルなどVR撮影が楽しめる機材がセットになっており、低遅延のHD映像が目の前に広がる没入感ある撮影が可能。カメラ性能は4K/60fps動画と超広角150°FOVの高画質かつ広範囲に渡る撮影ができます。
複数のフライトモードが搭載されており、初心者から上級者まで手軽に操作しやすいのも魅力です。
出典::(C)Amazon
製品名 | BETAFPV Cetus Pro |
参考価格(税込) | 26,936円 |
サイズ/重量 | サイズ不明/35g |
飛行距離 | 80m |
最大飛行時間 | 約4-5分 |
カメラ | C02FPVマイクロカメラ |
中国のドローンメーカー「BETAFPV」製の、VR対応ドローンです。ゴーグルがセットになっており、比較的リーズナブルな価格でVR撮影が楽しめます。
本体重量が35gと軽いため、機体登録不要で屋外飛行ができるのも魅力のひとつ。飛行時間は4~5分と短いものの、3つのフライトモードで手軽に操作ができるため、初心者の方には十分な性能となっています。
出典:(C)ジーフォース
製品名 | ジーフォースLEGGERO FPV |
参考価格(税込) | 14,520円 |
サイズ/重量 | 102×136×36mm/60g |
電波到達範囲 | 30m |
最大飛行時間 | 約10分 |
カメラ | 動画:MP4形式/1920×1080静止画:JPG形式/3840×2160 |
主にトイドローンを販売する「ジーフォース」のVR対応ドローンです。110°広角ワイドレンズが搭載されており、目幅・焦点距離の調整が可能なスマホ用VRゴーグルが付属します。
ポケットサイズのコンパクトなサイズで持ち運びしやすく、免許・申請不要で手軽に使用できるのが利点です。
付属のプロポは2つのモードに切り替え可能で、Wi-Fiでスマホのモニターに映像を出力可能。入門機としてもおすすめなので、初めてドローンを買うという方にもおすすめの製品となっています。
出典:UnsplashのMaxim Hopmanが撮影した写真
この記事では、VR×ドローンの活用事例やおすすめ製品を解説しました。
VRを使ったドローンによる空撮は、没入感ある映像が味わえるのが魅力で、従来のドローンよりもさらに360度広がるダイナミックな映像を楽しみやすくなっています。
これからドローンの購入を考えている方は、ぜひVRでの空撮も体験してみてはいかがでしょうか。