「ドローンメーカー」と聞くと、ドローンの研究開発や製造を主におこなっている企業を連想するでしょう。
イームズロボティクスもドローン製造はおこなっていますが、他社とは異なります。
イームズロボティクスは機体製造よりも自立制御システムサービスに重きを置いている企業です。
この記事ではイームズロボティクスを詳細に取り上げます。
ぜひ最後まで読んでください。
イームズロボティクスの企業活動は「販売」が企業活動全体の3分の1です。
残りの3分の2は「ソリューションの提案・開発」と「システムサービス」です。
「ドローンを活用してクライアントの業務をいかに効率化するか?」をイームズロボティクスは最重要視しています。
その企業理念ゆえに、機体製造よりも「ソリューションの提案・開発」と「システムサービス」に注力しています。
イームズロボティクスのシステム開発には不可欠なプラットフォームがあります。
それは自立制御ソフトウェア「ArduPilot(アルジュパイロット)」です。
「ArduPilot」はソフトウェアです。
「ArduPilot」はドローン(UAV)やローバー(UGV)などのマルチコプターだけではなく、eVTOLにも使用されています。
とても利便性の高いオープンソースソフトウェアなのです。
モバイルアプリケーション開発に例えると、Androidに類似しています。
AndroidはGoogleが開発したモバイルオペレーティングシステムです。
しかし、その用途はモバイルにとどまりません。
テレビや車、PCやゲーム機など、幅広いデバイスに搭載されています。
「ArduPilot」はハードウェアを製造していませんが、さまざまな業種で活用されています。
世界中でこれまでに100万台を超える車両に搭載されました。
イームズロボティクスもその中の一つです。
出典:(C)EAMS
安全性はもちろん、低コストでプロフェッショナルな自律飛行が可能です。
使用用途にあわせて機材を搭載できます。
主に空撮や測量で使われます。
出典:(C)EAMS
この機種は用途が広く、利便性の高いドローンです。
それぞれの用途で専用のユニットを交換して使えます。
専用のユニットは以下です。
主にインフラ検査や測量、物流で活用されています。
E6150TCは物流用に開発されたドローンです。
既存のE6150MPをベースに設計されました。
各地でおこなわれているドローン物流実証試験での利用を想定してE6150TCは開発されました。
実証実験では佐川急便と提携しています。
2025年までに山間部での宅配実用化を佐川急便との協同で目指しています。
出典(C)EAMS
イームズロボティクス製の農業用ドローンは2機です。
2機ともヤマホ製のノズルを搭載しています。
中山間地の小・中規模農家にフォーカスした機体設計です。
防除では、専用のアプリケーションを用います。
指定した区画を自動的に散布し、繰り返し作業を簡略化してくれます。
一度散布したエリアは機体が位置を記憶しています。
ゆえに、再開時は中断場所から散布してくれます。