「ドローンプレデターってなに? 」
「ドローンプレデターと他の無人攻撃機との違いは! 」
「ドローンプレデターはいくら? 」
このような考えをお持ちではないですか。
当記事では、以下の事項について解説していきます。
この記事を読めば、ドローンプレデター・無人攻撃機ドローンについて理解できるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
MQ-1 ドローンプレデター
出典:(C) Defense News
ドローンプレデターは、アメリカのジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社製の無人攻撃機のことです。
無人攻撃機UCAVは、unmanned combat air vehicleの略で、軍用の無人航空機のことを言います。
ドローンプレデターは当初偵察機として制作されましたが、その後武装して攻撃型ドローンに改良されました。
無人攻撃機の運用時には、ドローンプレデター等の無人攻撃機本体と衛星システムを介して地上の誘導ステーションとを結び操縦・誘導されます。
ドローンプレデターをはじめ無人攻撃型ドローンの特徴としては軍事目的での運用のため、小型・軽量でステルス性能に優れています。
無人攻撃機にはTVカメラ・赤外線カメラ・レーザーなどのセンサー類やミサイルなどの武装があり、かつ長時間の飛行が可能になっています。
ドローンプレデターは名称として「MQ-1」という名前が付けられています。
当初ドローンプレデターは、偵察機として制作されました。
ドローンプレデターの名称「MQ-1」などの記号の意味は、以下のようになっています。
記号 | 意味 |
---|---|
R | 偵察(Reconnaissance) |
M | マルチ多用途(Muiti) |
Q | 無人機 |
1 | 1番目に設計された機体 |
ドローン プレデターは当初偵察目的のため「RQ-1」と呼ばれていて、のちに多用途に改良されてからは「MQ-1」と呼ばれるようになりました。
MQ-9A リーパー
出典:(C) General Atomics
ドローンプレデター以外にも軍用の無人攻撃機には、色々な種類があります。
ここではドローンプレデターをはじめ、日本で採用されている以下の無人機を比較解説していきます。
型式 | MQ-1 | MQ-9A | MQ-9B | RQ-4B |
---|---|---|---|---|
通称名 | プレデター | リーパー | シーガーディアン | グローバルホーク |
用途 | 無人攻撃機 | 無人攻撃機 | 無人攻撃機 | 無人偵察機 |
製造会社 | ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社 | ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社 | ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社 | ノースロップ・グラマン社 |
可能飛行時間 | 数十時間 | 数十時間 | 24時間以上 | 30時間以上 |
機体特徴 | ・最初は、非武装の偵察機として開発された。 ・センサーを使用して目標を追尾する誘導ミサイル、爆弾を搭載可能。 ・騒音が小さく、敵地奥まで進入可能。 | ・無人機の中で高い攻撃能力を持つ。 ・MQ-1の改造タイプ ・センサーを使用して目標を追尾する誘導ミサイル、爆弾を搭載可能。 ・エンジンをMQ-1と比べターボプロップ化した。 | ・機上部に衛星通信アンテナを搭載 ・機体下部に水上監視レーダーや光学センサーを搭載。 ・高性能カメラを搭載し、高度3000m以上の高度から撮影可能で夜間も赤外線探知可能。 | ・赤外線カメラや悪天候用の合成開口レーダー搭載 ・地上の物体を約30センチ程度の大きさまで識別可能。 ・約1万8000mの高々度を飛行可能 |
全長 | 8.23m | 10.97m | 11.7m | 14.5m |
全幅 | 14.84m | 20.12m | 24.0m | 40m |
形の特徴 | セスナ機ぐらいの大きさで、主翼が極めて長くて長距離飛行に向いた形状。 | 主翼が異常に長い形状なのはMQ-1と同じだが、全体のサイズは一回り以上大きい。 | 滞空時間を重視しているため、MQ9Aよりも細長い主翼となっている。 | 機体の長さはF16戦闘機とほぼ同じ。 |
エンジン | ピストンエンジン | ターボプロップ | ターボプロップ | ジェットエンジン |
推進 | プロペラ機体尾部のプロペラを駆動 | プロペラ機体尾部のプロペラを駆動 | プロペラ機体尾部のプロペラを駆動 | ジェットエンジン推進 |
最高速度 | 220km/h | 400km/h以上 | 390km/h | 巡航速度635km/h |
航続距離 | 730km | 5926km | 9260km | 1万6000㎞ |
日本での採用実績 | 無し | 海上自衛隊 | 海上保安庁 | 航空自衛隊 |
情報出典:時事ドットコムニュース、ウィキペディア、ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズHP
ドローンプレデターは、攻撃型ドローンの初期に開発された機体です。
その後、改良を重ねて様々な形・装備をつけた攻撃型無人機が設計されています。
MQ-9B シーガーディアン
出典:(C) General Atomics
ドローンプレデターの価格は、450万ドルとなっています。
その他の攻撃型無人機の価格は、以下の通りです。
MQ-1 | MQ-9A | MQ-9B | RQ-4 | |
---|---|---|---|---|
通称名 | プレデター | リーパー | シーガーディアン | グローバルホーク |
価格 | 450万ドル | 1700万ドル | 5400万ドル | 8100万ドル |
価格目安 | F22(3億5,000万ドル)の1/77の価格 | F22(3億5,000万ドル)の1/20の価格 | 戦闘機F-16Vと同価格 | 旧式の戦闘機と同額 |
ドローンプレデターの価格は450万ドルで、その後発展型のタイプの無人攻撃機になるほど価格が上昇しています。
価格上昇の理由としては、エンジンがレシプロからリーパー以降はターボプロップなどの高性能のエンジンに改良されたことがあります。
価格上昇のその他の理由としては、翼長が伸びたこと等により航続時間の延長・搭載できる武装重量の引き上げなどがあります。
RQ-4 グローバルホーク
出典:(C) Northrop Grumman
いかがでしたか。
ドローン プレデターは、攻撃型無人機の中でも初期に開発された機体です。
その後様々な形や装備をつけた、攻撃型無人機がふえてきました。
攻撃型無人機はパイロットが搭乗していないので、Gが極端にかかる激しい運動の飛行や長時間飛行が可能になっています。
これからもますます高性能な、攻撃型無人機が出現してくるでしょう。