「どうやってドローンは自動でホバリング(空中停止)しているの?」
「ドローンビジョンって何?」
「DJIのドローンビジョンポジショニングシステムについて知りたい!」
このようなお考えを、お持ちではないですか?
ここではドローンビジョンについて、まとめました。
ぜひ最後まで、ご覧ください。
出典:(C) DJI
ドローンビジョンポジショニングシステムとはドローンが水平・安定したホバリング飛行を実現するための機能で、機体に搭載されているセンサーによるものです。
ドローン下部にある音波センサーやカメラにより、地表との距離を把握して一定の高度を維持するようにフライトをコントロールするのです。
ヘリコプターが一定高度で停止するには、ヘリコプターの前方・後方・左右・高度・方位を絶えず変わらないようにしなければなりません。
ヘリコプターの姿勢要素のどれかが崩れた場合はその他の姿勢にも影響をおよぼし、ヘリコプターパイロットはホバリングのために絶えず機体のコントロールに気を配る必要があります。
ドローンビジョンポジショニングシステムがついていれば、ヘリコプターパイロットのように絶えずホバリング操作をする必要がなくなるので、操作性が格段に上がるシステムです。
DJIメーカーのドローンにもドローンビジョンポジショニングシステムがついているドローンがあり、2つのカメラで現在の位置を記憶して超音波センサーで高さの判定を行い一定の高度を維持するのです。
DJIのドローンビジョンポジショニングシステムを搭載しているドローンには以下があります。
DJI Mavic 3 Pro | DJI Mini 3 | |
価格 | 261,800円 | 65,210円 |
ビジョンポジショニングシステム(センサー方向) | 全方向 | 下方 |
障害物検知範囲 | 前方・後方・側方・上方・下方下方は0.3mから18m | 下方0.5mから10m |
重量 | 335.5g | バッテリー約80.5gバッテリーPLUS約121g |
最大飛行時間 | 43分(無風) | 51分(バッテリーPLUS時) |
発売時期 | 2023年5月 | 2022年12月 |
コメント | Mavic3に中望遠カメラを追加した、あらたな機種。新しいタイプの空撮ができる、ドローン。 | ドローンの初心者でも撮影ができる、ドローン。 |
価格差により機能に差があるようですが、6万円代のドローンから撮影が可能です。
出典:(C) 国土交通省航空局
ドローンビジョンポジショニングシステムがついたドローンを操作する上での注意点は、何でしょうか。
ドローンビジョンポジショニングシステムは、センサーにより安定した飛行をするので、センサーに誤情報を与える状況では安定した飛行ができない可能性があります。
以下に、ドローンビジョンポジショニングシステムの注意点についてまとめました。
状況 | 解説 | |
1 | ある高度以下の低高度 | ドローンは2つのカメラにより現在位置を把握しています。高度が低すぎる場合には、現在位置の把握ができない場合があります。 |
2 | ある高度以上 | ある高度で地面を認識する必要がなくなると、機能がOFFになる。 |
3 | 明暗の場所 | 明暗の地面の上空は、ドローンカメラセンサーは判別しにくい。 |
4 | 地面が単色 | 単色な地面の場合、ドローンカメラセンサーは判別がしにくい。 |
5 | 水面の上空 | 水面は揺らぎがあり、カメラセンサーは判別がしにくい。 |
6 | ガラスの上空 | 透明なガラスは、センサーが判別しにくい。 |
7 | 地面の傾斜が急 | ドローンのセンサーから発した反射波が、ドローンに戻りずらい。 |
8 | 地面が音波を吸収する | ドローンのセンサーから発した反射波がドローンに戻らず、判別できない。 |
9 | 地面の色がまだら状 | まだら模様では、カメラが正常に判別しない。 |
10 | 生き物の上空 | 生き物の動きなどで、センサーが判別しにくい。 |
ドローンを購入した時点では、ドローンビジョンシステムのキャリブレーションは完了した状態ですが、使用している途中でビジョンシステムのエラーが発生した場合はキャリブレーションを実施します。
キャリブレーションの代表的な方法は、以下の通りです。
ドローンビジョンポジショニングシステムとは、安定した飛行を実現するための機能です。
ドローンビジョンポジショニングシステムは、機体に搭載されているセンサーから得られる情報により作動します。
ドローンビジョンポジショニングシステムはセンサーが誤情報と取られる単色の上空や傾斜の上空では正確な情報がつかめなくなり、ドローンが誤作動する原因になりますので注意が必要です。