ドローンメーカーというと中国の「DJI」が有名ですが、国内のドローンメーカーは数多くあります。
国産ならではの想いやこだわりが詰まっています。
今回は、双葉電子工業株式会社の産業ドローン「FMC-01」を紹介します。
出典:(C)写真AC
ドローンは使用される分野や目的によって搭載機能が異なりますが、産業用ドローンとは業務の効率化、低コスト化、リスク低減を目的とし、人命救助、農業分野など幅広い産業分野で使用されています。
産業用ドローンはインフラ設備などの点検時に使用されることが多く、目視では確認できない箇所を検出できるため、重宝されています。
また、将来的に物流の業界での活躍が見込まれています。
レベル4飛行で、産業・経済・社会に大きな変化が起こります。
たとえば、物流業界では「交通渋滞」、「労働力不足」が問題視されていますが、産業ドローンの活用が進むことで配達時間の短縮やガソリンなどの燃料費削減などが期待されます。
また、高所や橋など危険な点検場所は産業ドローンにより工程が簡略化され、安全かつ短時間で作業を終わらせることができます。
さらに、地震や津波などの災害時に産業ドローンを活用することで、被害状況の確認、物資を避難所に届けることができます。
物資の輸送や医療の提供ができない歯がゆい状況が改善されるのはうれしいですね。
双葉電子工業株式会社は出光興産と共同開発を行い、産業用ドローンを製造しました。
双葉電子工業株式会社は「ラジコンのFutaba」として知られ、ラジオ受信用の真空管からラジコンの送信機・受信機を製造しています。
その中で培った技術や経験をもとに、産業用ドローン「SkyBuddy」を開発しました。
安全性に優れた「FMC-01」「FMC-02」ドローンの魅力を紹介します。
出典:(C)FUTABA
FMC-01ドローンは大型産業用ドローンで、重量や荷物を運ぶことができるペイロードが24.9kgと圧倒的です。
風速15m/sの安定飛行をするため、台風時でも飛行が可能です。
2022年、東京都からの受託事業として災害時の孤立地域へのドローンによる物資搬送の実験に協力した際、レベル3で20kgの水の運搬に成功しました。
2Lのペットボトルを10本運搬できるのはすごいですね。
空から物資が届くと、被災者の方々に勇気を与えます。目視外飛行のレベル4ではさらにドローンが災害時で活躍できる場面が多くなります。法律などの関係で、実現はまだ先ですが、早くみたいですね。
また、開発から生産まで国内工場にて対応しています。国内ですべて完結していると安心ですね。
FMC-02ドローンはFMC-01ドローンよりコンパクトサイズの中型産業用ドローンです。点検・捜索・物流などに使用でき最大離陸重量13kgはあるので、様々な荷物を積めますね。クワッドタイプ、ヘキサタイプの2種類があるため、用途に応じて選びましょう。
世界のドローンメーカーのスペックの高さはもちろん、日本のドローンメーカーの丁寧さ、安全性を再認識しました。
レベル4飛行が実現化するとドローンが空を飛び回るのがあたり前の世界になります。
日本のドローンメーカーが多く空を飛んでほしいと願っています。
目まぐるしく進化するドローン業界をこれからも一緒にみていきましょう。